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トラン童子さんのレビュー一覧

投稿者:トラン童子

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紙の本聖書をひらく

2004/10/25 16:22

ネット世代の根っこのコトバ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「初めに言(ことば)があった。」(ヨハネによる福音書)

 この時代、言葉があふれている。情報というアミをかぶせたゴミ山のようだ。話し言葉も書き言葉もゴタゴタとつみかさなり、有用無用の見分けもつかない。まして初めの言(ことば)はどにある?…

その中でなんとも力のある、胸があつくなる言葉の本に出会った。根っこのコトバ、といいたいような。本書はふつうの聖書ガイドではない。底の浅い「ご案内」のひびきはみじんもない。著者は言葉をモンダイにするだけだ。その態
度は明快そのもの。日常会話で「語りえぬものを語る」。
 
近づきやすいのはハイブリッドな文章スタイルにある。著者はコーヒーを前に
して(紅茶かもしれないが)、日常の言葉で聖書という特異なことばを語り、かつそれを(ややこしいがここが大切)活字コトバにしているのである。むろん世には対談などテープ起こしの活字本は多い。だが読みおわると、本書はそれらの対談本やテープ起こしの本とはまるでちがう印象をもつ。このふしぎに深みのあるスタイルはどこから生まれたのだろうか。

「言葉には力があります」と著者は喫茶店の椅子にもたれて(身をのりだしていたのかもしれないが)、言う。どうということはない普通のことばだが、全体の流れの中で読むとそれが「根っこのコトバ」として胸にひびく。文字というより、孤独なネットの中のコトバのように。

著者は伝達機能の意味を限定しているが、わたしにはまったく新しい伝達機能をも持ったコトバとしてひびく。メールのやりとりの世界は話し言葉と書き言葉の境界をくずし、時には伝達としてのあり様がいつのまにか平易だが思索的なものに変わっていくのを経験する。孤独と向きあう画面が生み出す文体。この本の内容はそれに似ている。

歴史の中で長く手渡しされてきた聖書の言葉が、このようなかたちでひらかれた「コトバ」になり得たのは、引用文の明晰なえらび方だけではなく、このハイブリッドな表現にあるのではないか、と思う。

この本を人生のとば口にいる若い人、特にネット世代の人にすすめたい。ここには必要な根っこのコトバがあなたに必要なだけある。あなたがクリスチャンであろうとなかろうと「信仰」や「復活」という言葉を、まったく新しいものとして感じることができだろう。

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