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  3. 安藤哲也さんのレビュー一覧

レビューアーランキング
先月(2017年6月)

安藤哲也さんのレビュー一覧

投稿者:安藤哲也

10 件中 1 件~ 10 件を表示

「あのころは、貧乏だったけど楽しかったわねえ」が母の口癖だった

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「顔が違う」まずそう思った。この本に登場する日本人の顔は、みな屈託がなく見る者に"安心感"を与える。すべての老若男女がまずは生きていくことで精一杯、人の顔色なんて窺がっている余裕などない、という顔つきだ。

子供だけ見ても当時は貧しさゆえ、家庭内生存競争を生き抜かねばならなかった。その逞しさこそが彼らを成熟させ、中学を出たらすぐ"働き手"となった。つまり彼らは、自分が子供でいつづけることが、はなから無理であることを承知していたのである。「目的のある人生が幸せだ」と考える現代の価値観から見れば、むしろ貧しいからこそ幸せであったのが、この時代ではなかったのか。

 時を経て、日本人が求めるものは変わった。貧困な時代の人々は"繁栄"を目標とし、憧れた。そして繁栄を享受する現代の若者は逆に"ビンボー"に憧れる。彼らは直感的に平和(ぬるま湯)と繁栄(金)が、必ずしも"幸せ"を生まないことを知っているのだ。
だからチョットだけ"ビンボーな素振り"をして"青い鳥"を探す。しかしそれはあくまで"ファッションとしてのビンボー"であって、本当の意味での"貧困"ではない。ライフスタイルだけビンボーを装ってみても、この本に出てくるような"あの顔"にはなれないのだ。

 さあ、経済的貧困が怖くてダメなら、せめてこの本でも読んで当時の人々の"真の貧乏"を想像してみたらどうだ。でなきゃ、いま本当に貧乏な人に失礼だろうが。(bk1コーディネーター)

※このレビューは『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)の「絶対読んでトクする20冊」に掲載されたものです

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紙の本「弱者」とはだれか

2000/12/23 00:49

「さわやか」や「感動」を「消費」するのはやめましょう!

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「書店の棚は"管理"ではなく"編集"するもの」をモットーに、日々店頭で書物と格闘しているが、その流れをせきとめる商品がある。いわゆるミリオンセラー本だ。
かの『五体不満足』もそのひとつだが、ほとんど売る気がしなかったので、他店のように一等地に山積みせず、レジ横の目立たぬ場所で訊かれたらこっそり売っていた。

「ベストセラー? ケッ!」というへそ曲がりな性格もあるが、この本自体がひどい本だというわけではなく、あの異常な買われ方、つまり"ブレイクのプロセス"にイヤ〜な感じがつきまとっていたのだ。だから「早くマトモな批評本が出ないかなあ、隣に積むのに」と思っていたら、1年以上たってようやく登場した。

 本書はいわゆる「弱者聖化のからくり」、つまり「障害者」を描いた物語はすべからく「感動」せねばならないというメディアの押しつけや、あるいは私たちが「弱者」や「マイノリティ」について語ろうとする際、常につきまとうあの「遠慮する空気」の本質を、構造問題として鮮やかに解きおこしてくれるのだ。

「世知辛い現代にあって、こんなさわやかな話題はない」と『五体不満足』を購入した多くの人に、根源的な「弱者」問題に対する意識があったかどうかは定かではないが、ぜひ本書もあわせて読んでもらうことによって「障害者はすべて乙武君のように前向きに生きなければならぬ」という、"新たな障害者差別"を生み出さんことを願うばかりだ。(bk1コーディネーター)

※このレビューは『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)の「絶対読んでトクする20冊」に掲載されたものです

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紙の本馬鹿な男ほど愛おしい

2000/08/17 19:48

世の中ヘナチョコな男と女ばかり。そろそろランディ姉さんが喝を入れる時がやって来た!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 もはや“田口ランディ”についてあれこれ説明する必要などないだろう(えっ!知らない? そんな人はネットで検索!)。とにかくいま一番“旬”な人である。彼女が配信するネット上のコラムマガジンは読者が5万6000人いるという。並の雑誌より読まれているということだ。なぜそんなに人気があるのか。僕が思うに、彼女は人から信頼され、憧れの的となるべき資質をたくさん持っているのだ。

1.平凡な人生の人から見れば眩いほどの激烈な人生を過ごしてきた
2.現在は地に足をつけた平穏な暮らしのなかで好きなことをして生きている
3.決して他人の受け売りではなく常に自分の言葉で語っている
4.頻発する社会的事件に敏感に反応し真剣に自分なりの解決策を提示、他者と対話することを恐れない。

 こんなところだが、ホラそういう人ってあなたの周辺にはほとんど皆無でしょう? だから彼女は慕われ、書いたものは男女を問わず広く読まれるのだ。

 本書はそんな人気絶頂の彼女が書いた辛口恋愛論。これまでの凡百な恋愛指南本などすべて吹っ飛んでしまう“凄み”があるが、女性に留まらず現代の去勢された男どもに対してもガツンと一発お見舞いしている。「十八歳で家を出てから、ずっと恥多き人生を送ってきた」こんな書き出しで始まる<あとがき>からも、凡人には決してできない「若気の至りだらけのセルフ馬鹿時代を総括できる」という彼女の人気の秘密が見て取れるのだ。(bk1コーディネーター) 

※このレビューは『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)の「絶対読んでトクする20冊」に掲載されたものです)

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視点

2000/08/17 19:44

クリティカルな「視点」があってこそ読書の世界は広がる。あなたは自分の好きな作家を批評する本を読んだことがありますか?

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本屋をやっているとこんな読者によく出くわす。「●▲さんの書いた本なら全部買う客」。小説ならまだしも、最近ひとりの“評論家”に傾倒する読者がやたら増えてきたと感じるのは僕だけか。例を挙げれば河合隼雄。彼がちょっとTVで喋ったりすると講談社+α文庫あたりの複数注文がよく入る。まあ売れれば書店は儲かるし、別に人様の嗜好に文句をつける気はないが、そんな“読書の仕方”はどうしたものかと思う。読書は両刃の剣。「信じ込んじゃアブナイよ」。そんな一声も掛けたくなるのだ。
 本書は文芸評論として『季刊文科』に掲載された論文集。河合を始め、辻邦生、柄谷行人、加藤典洋、福田和也、『日』の平野啓一郎など、メディアや一部の信奉者が作り出したその道の“権威”を俎上に載せ「日本の知識人はなぜかくも純情に近代ヒューマニズムを信じていられるのか?」と彼らに素朴な疑問をぶつける。それはスリリングな批評で、読者としてはこの後本書によってどんな議論が生まれるのか興味が湧く。また本屋として思うのは、一つの論調に流される風潮の昨今において、本書のような“ブレーキの効く本”の存在は貴重だということ。そして自戒も込めて、いま“読者”に問われるのは、マイ・フェイバリットな“権威的著者”をコキ下ろす本を受け入れる度量なのではないだろうか。(bk1コーディネーター) 
★関連書→『作家の値うち』福田和也著(飛鳥新社)、『乱読の極意』安原顯著(徳間書店) 。

※このレビューは『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)の「絶対読んでトクする20冊」に掲載されたものです)


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当時の若者は言った「僕らはこの人に、世の中を教わった」

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「ビル・エバンスは麻薬中毒者だった時の方がずっといい、ノーマルになった現在はつまらない」。

 自らもドラマーでありながら、ジャズ評論家としても『スイングジャーナル』等で辛口の健筆をふるった久保田二郎の傑作コラム選が出た。1976〜84年にかけて書かれたものだが、いま読んでもジャズに留まらず映画、ドラッグ、NY、阪神タイガースなど、当時のイカレた世相をバッサリ斬っている傍若無人ぶりが何とも小気味よい。凡庸さや予定調和を嫌い、常に新鮮で心愉しきものを追い求めるスタンスが文脈から伝わってくる。

 そういえば、かの植草甚一に「JAZZ」を書かせたのもこの人だ。「甚ちゃんは違う。あの人はジャズの歴史も知らないし、知ろうともしない。言うなれば自分の聴き方しか出来ない人だ。他の人がどう評価しようがあの人には関係ない。そういう人が欲しかったのだ」と。

マンネリや保守化はくだらない、そう言いたかったのだと思う。

また久保田は名プロデューサーぶりも発揮した。夭折した天才ピアニスト・守安祥太郎やあの秋吉敏子、渡辺貞夫らをいちはやく評価した。彼ならではの「目利き」が冴えたのだ。

 77〜78年『話の特集』で連載していたコラムのタイトルが何ともカッコイイ。「手のうちはいつもフルハウス」女にモテた彼の真髄をみるようないいフレーズである。(bk1コーディネーター)

※このレビューは『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)の「絶対読んでトクする20冊」に掲載されたものです

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紙の本偽善系 やつらはヘンだ!

2000/12/23 00:44

わたしたちはそろそろ怒ってもいい。そう。言わないとわからないんだよねぇ、この国は。

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 日頃から僕は「本屋たる者、本のオタクではダメ。社会と対峙して生きるべし。棚と世界をシンクロさせよ!」と、ボーッと労働する日本の書店員たちを叱咤している。なぜならば、これからの書店には棚を創る人間の、世を見切るジャーナリスティックな視線が必要だと感じるからだ。
本書の著者が元書店員だったとはこの本を読むまで知らなかった。彼は書店員時代にどんな棚を創っていたのだろう? 一度見てみたい。そう想像させるには充分な「熱」がこの本にはある。

 とにかく「怒っている」本である。郵便局、文部省、少年法、裁判など、この国に蔓延する「偽善系」を、容赦なくぶった斬る。けれどもよくある「大向こうのボヤキ」ではない。周到な調査・取材と緻密な論理構成で、その事象の背後にあるもの、つまり腐った人間の心性を鋭く批判している。
「失業保険をもらうまでの屈辱的体験を私は何度か味わった。(中略)失業も離職も障害も大病も経験していない者ばかりが未だ職安(ハローワーク)職員のすべてを占めている。(中略)いんちきである」。こんな言葉からは“救いがたい場面のやりとり”が手に取るようにわかるのだ。

 折しも僕もいま地元行政と闘っている真っ最中で、見事にその偽善的場面はシンクロする。被害者の眠れぬ夜を想像することなく、場当たり的職務をこなすことだけを仕事と勘違いする輩が消えないかぎり、いつまで経っても僕らは安眠できないのだろうか。(bk1コーディネーター)

※このレビューは『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)の「絶対読んでトクする20冊」に掲載されたものです

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結婚しません。

2000/12/23 00:37

見えない相手との戦いに挑む知的芸能人(?)の決心。応援するよ

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 この本をどこの売場に並べるかでその書店の力量がわかる。バカ書店はタレント本のコーナー。まずまずの書店は女性向けかフェミニズム棚。でも僕だったら迷わずビジネス書売場だな(その理由は最後に言おう)。

本書はブレイクした『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』に続く会心作。「あなたの本は、東大幻想を強化してしまった」と上野から言われたらしい著者が「知を特権化する権力」に向けて新たな挑戦状を叩きつけたのだ。

「結局、社会は賢い人と、賢くない人に分かれるってことですか?」。講演会でこうした質問を彼女は受ける。こんな質問もある。「じゃ、専業主婦はダメなんですか?」。一人の女性の生き方をいいとか悪いとか、言えるわけがない。でも少なくとも自分(=私)のことだけは言い切れる。知という道具を使って自分のまわりの人、事象はどう見えるか。
つまり、いつまでも人の変化を期待するのではなく、自分の変化を露出することが、カテゴライズされたくてしょうがない人々への答えになると彼女は考え、この本を書いたのだ。

『結婚しません。』。痛快ないいタイトルだ。書店店頭でこの本をみつけた女性客が思わず手にとってパラパラ立読みする姿が目に浮かぶ。でも悩める女がこの本を読んで溜飲を下げてるうちはまだダメ。やっぱりこの本は、コテコテのビジネス書のど真ん中に置こう。そしてこうPOPに書くのだ。

「あんたらみたいな男がいるから、私は結婚しません。そして少子化は進み、“消費者”は激減し、あんたらの会社は潰れるのだ!」と。(bk1コーディネーター)

※このレビューは『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)の「絶対読んでトクする20冊」に掲載されたものです

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「覚醒剤やめますか?それとも人間やめますか?」懐かしいコピーが、僕の耳にズシリと甦ってきた

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 「ドラッグ・カルチャー」なんて気楽な言葉はこの本を読んでると、吹っ飛んでしまう。そこに描かれるのは、薬物中毒者とそれによって崩壊したあまりにも痛ましい家族の姿である。覚醒剤や咳止め薬、シンナーといった薬物に依存していた10代、20代の若者たちに会いつづけた著者は、彼らに共通するコトバを見つける。“孤独”。そうキッカケは皆同じだった。「ヒマだから」「ちょっとさびしかったから」。そんな些細な孤独感から逃れるために若者はクスリに手を染めていく。しかしそのドラッグによって以前の何倍もの“厳しい孤独”を味わうことになる。「友だちなんかもう、いなくなってしまったし、クスリだけが友だちだから」と言う19歳のシンナー中毒少年。「ひとりぼっちでは、クスリはなかなかやめられません。クスリのせいでひとりぼっちになって、ひとりぼっちになったから、よけいにクスリから離れられなくなる—これが一番のクスリの怖さだと、私は思っています」と著者は言う。
 「ヤクチュウ」と彼らを切り捨てるのは簡単だ。しかしクスリに走らざるを得なかった彼らに“孤独”や“心のヒマ”を与えてしまったものはなにか。それは案外私たちの身近にあるのかもしれない。そしてコンビニで弁当を買うように、簡単に薬物を入手できるこの社会に生きるのもほかならぬ私たちなのだ。
(bk1コーディネーター)※このレビューは『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)の「絶対読んでトクする20冊」に掲載されたものです

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紙の本

2000/08/17 19:35

女性読者の多い柳美里だが、本書は男性読者に読ませたい一冊

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 カバーはそれなりにインパクトがあり、書店員が思わず「一番いい場所に平積みしたくなる本」である。帯には「芥川賞作家がすべてを綴った衝撃の出産・闘病『私記』」とあり、最初、「エッ、病気中に出産したの?」と思ったが、さにあらず。著者の出産記と、以前の恋人・東由多加氏の癌闘病記がシンクロした誕生と鎮魂の物語である。「東が癌にならなければ、わたしは堕胎していたかもしれない……わたしは胎児と癌というふたつの存在が、命という絆で結ばれたような不思議な感覚を持った」という著者の感覚は、病院という「生と死」の現場で呆然と立ち尽くすひとりの人間の「あるべき姿」だと思う。

 ところでこの1年の間、著者の辿った道「不倫→妊娠→男との別れ→出産」というストーリーは巷でもよくある話でまるでワイドショーをみているような気分になるが、読んでいて気になるのはやはり別れた恋人、つまり赤ん坊の父親であるはずの男の了見だ。そのへんの「サイテーぶり」はここでは割愛するが、思うのはなぜ著者がこんな男と付き合っていたのかということ。「男と女は魔可不思議なものよ」と言ってしまえばそれまでだが、ここまで無責任な男に天誅が下るのはまず間違いないだろう。子は親を選べない。ぜひ彼女の子・柳丈陽くんにはココロ逞しく育ってもらいたいものだ。柳さん、何かあれば相談に乗りますよ。コドモは社会の宝。みんなで育てなくちゃね。NHKの連ドラ『私の青空』観てますか? (bk1コーディネーター) 
※このレビューは『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)の「絶対読んでトクする20冊」に掲載されたものです)

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紙の本こういう男になりたい

2000/08/17 19:39

「おれは男だ!」そんなこと言わなくてもあなたの言動が物語っているよ

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 書店の棚は世界とシンクロしているもので、これまで“女性もの”で占められていた「ジェンダー」の棚に昨今“男性もの”が増えてきたということは、国の内外を問わず男の元気のなさを証明している。僕はもう数年前から「女性にしか期待してない」ので、世の男どもがどうなろうと知ったことではないが、「だめ連」などの現象を見ていると「おい、そっちに行くのはまだ早いんじゃないか」、つまり「イメージのいい逃げ場」を作りそこに逃げ込むのはそれこそ「男らしく」ないのではないかと思ってしまうのだ。

 本書は、こうした男を取り巻く情況の中、生き方のありようとしての〈中間〉を結果としてではなく、積極的に選び取っていくことこそが根源的で普遍的であるという理論を立ち上げ、市井の一般人として「自分」が生きていくということの意味を、独自の思考を、まさに「フツウの人」の立脚点から展開し続けている。サラッと書いたが、この「普通に生きること」こそがむずかしい。なぜならば人間には「見栄心」あるからで、特に日本人はあらゆることに「ワンランク上」を目指してしまい、著者の言うとおりシンプルに「その場、その時に、最も適切妥当なことをする」という最も男らしい振る舞いができるまでにはまだ時間がかかりそうだ。また本書の各章末にはそれぞれのテーマの関連書ブックガイドが付いていてとても便利。男らしくない生き方をしている書店員は棚づくりと生き方の参考にすべし。(bk1コーディネーター)
※このレビューは『ダ・ヴィンチ』(メディアファクトリー)の「絶対読んでトクする20冊」に掲載されたものです

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