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先月(2017年8月)

火天さんのレビュー一覧

投稿者:火天

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本シャンプー・プラネット

2000/08/06 10:45

グローバル時代の「ライ麦畑」?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ダグラス・クープランドといえば、ジェネレーションXの作者として有名だが、これはその前の世代を描いた作品。

 今の日本の17歳の引き起こしている問題(と言われているもの)の根源は、おそらく、情報だけはグローバル化してしまったこの世の中で、あいもかわらず可能性だけは閉ざされているように見えることにあるのではないか。何の役にも立たないと思われる学校も行かなくちゃいけないし、大学にも進学しなくちゃいけない。子どもが社長になったり、大企業をハックしたりしているこの時代に、あいもかわらない日常生活。なんでやー!

 そんなユーウツから発しているものではないだろうか? 特に田舎(失礼!)を中心として事件が起こっているのも、閉塞感が目に見えるからではないのか? デジタルだ? 世界とつながるだ? でも出口はどこにもない。

 しかし親も教師もそんなことは理解できない。問題すら見えていないのだから、始末に終えない。グローバル化に社会がついていっていないのが今の状態なのだとすると、少なくとも小説なり思想なりがそれを補ってあげる必要があるだろう。

 この本はそんな状況の中でもっと読まれるべき1冊だ。

 主人公、タイラーは自分が<世界とつながっている>ことを知っている。しかしだからといって日常生活をつまらないものだとも感じていない。ささやかな事件が起こり、それを彼は客観的な、それでいて優しい目で語っていく。

 私が一番好きなのは、ラストの一文。ベッドのアナ・ルイーズに向けて発したタイラーの言葉。ここでは書かないけれど、この言葉にきっと誰でも、21世紀を生き延びる分くらいは、勇気づけられることだろう。

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