サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. 橘小麻呂さんのレビュー一覧

レビューアーランキング
先月(2017年8月)

橘小麻呂さんのレビュー一覧

投稿者:橘小麻呂

1 件中 1 件~ 1 件を表示

牢屋でやせるダイエット

2004/02/12 15:45

親がアレでも子は育つ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 拘留期間中、らも氏はかなりの躁状態にあったと告白している。本書の面白いところは、その当時の行動や心理を事細かに描写しているという点だ。むやみに感動したり、やたらと前向きな気持ちになったり、田舎の中学生よろしく小さな反抗に喜びを覚えたり、自分の書いた詩が名作に見えてしまったり……
 らも氏のことを全く知らない人物が読んだら、まるで不良少年の幼稚な魂の叫びを見せられているような気分で、苦笑してしまうかもしれない。しかし、本書の見所はらも氏の主張や思考ではなく、彼の起こす数々の奇異な行動、そしてそれに振り回される周囲の人々の行動にある。
 躁病の人間は、支離滅裂な言動で周囲に迷惑をかけてもそれを自覚しないばかりか、むしろ誇らしげである。本書はこの悲惨な症状を、患者視点で描いているという点において興味深いサンプルなのだ。
 そして何より圧巻なのが著者の息子の対応だ。彼は父親が躁状態であるのを見抜くや否や、即座に入院させている。普通、躁病の人間は自分が病気である自覚がないので、入院させるのは非常に困難と言われるが、それをあっさりとやってのける息子さんはタダモノではない。
 本当は必要に迫られて対処したというだけなのかもしれないが、端から見るとらも氏が息子さんに介護されているような、そんな微笑ましさをこのやりとりの中に感じてしまった。
 らも氏が老いて介護されるようになった暁には、是非とも介護され日記を出版してもらいたいと切に願う。きっと、強がりながらも赤裸々な寝たきり生活をレポートしてくれることだろう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1 件中 1 件~ 1 件を表示