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    3月のライオン(1)

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    羽海野 チカ(著),先崎 学 (将棋監修)

    5つ星のうち 4.5 レビュー詳細を見る

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    はらぺこあおむし 改訂

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    5つ星のうち 4.5 レビュー詳細を見る

あおっちさんのレビュー一覧

投稿者:あおっち

1 件中 1 件~ 1 件を表示

やさしくて、やさしすぎるひとたち

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

そのひとの瞳に、世界がどう映っているのか。それを知りたいと思ったことはありませんか?
私は羽海野さん(ウミノさんと読みます)の描くものを読むたび、思います。羽海野さんの瞳には、この世界はいったいどんなふうに映っているんだろう、と。
「ハチミツとクローバー」は、主に芸大とその周辺を舞台にして、学生や卒業生やその関係者を中心に描かれた集団モノです。主人公はその都度持ちまわりで、なかには計り知れないヒトもいますが(いや、芸大だし)、多くは等身大で、それぞれ「ああ、あるよね、そういうコト」と思えるようなことでぐるぐるしてたりします。
すんごい突き抜けた笑いもあるし(今回自分的に出色だったのは、モンゴル相撲の辺りです。思い出しても笑える)、恋愛だって三角関係?や切ない片思いやちょっとプチストーカー入ってる(でも個人的には真山好きな私)微妙なものまでいろいろあります。年中行事もあるし、卒業できるひとは卒業していくし、髪も伸びるし、時間も流れていきます。それぞれの登場人物には、心に傷があったり、悲しい過去があったり、謎の稼ぎ先があったりします。
そのなかで、「どこがいちばんオススメなの?」と聞かれれば、それは登場人物がみんなとても「やさしい」ということ。ただし、それぞれが示す「やさしさ」は、登場人物の個性がとりどりなように、分かり易かったり、分かり難かったり、直接的に描かれていたり、間接的に描かれていたりします。
このコミックスを読んでいて、そういう「やさしさ」を見つけるたび、私は羽海野さんの瞳に映る世界を思います。テレビもあまり観ないで大切にしているという瞳に映る世界は、たくさんの「やさしさ」を描ける羽海野さんには、この作品で多く使われているパステルっぽい雰囲気のカラー絵のように、ふんわりとやさしく映っているのでしょうか。
登場人物の個性や年齢や立場が幅広いため、読み手の性別や年齢をあまり選ばない仕様になっています。ぜひ、読んでみてください。そして気に入ったなら、インディーズ時代の作品なんかも探してみるのもいいかもしれません。そこにも、やさしくて、やさしすぎるひとたちが、たくさんいたりするので。

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