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先月(2017年8月)

小野伊都子さんのレビュー一覧

投稿者:小野伊都子

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本365日のスプーン

2006/08/16 14:22

スプーンひとさじ。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「○月◎日」という日付と共に、
ドロップみたいなことばが、心の中にころんと入ってきた。
たとえば、今日。
「8月16日

 近所の夏祭りに行く。

 近くなんだけど
 きちんとゆかたを着て
 下駄の音を聞きながら
 夕暮れをあるく。 」
やさしく、なつかしい色のことばを
心の中で転がしているうちに、溶け出してくる魔法。
それは、きすきすした薄荷のような気持ちも、
とろとろしたバターのような迷いも、みんな変えていく。
メリー・ポピンズが、スプーンひとさじの魔法で
苦い薬を、おいしく変えてしまったように、
こんな小さなひとさじで、毎日はすてきになる。
きのうも、きょうも、あしたも。
どんな色に塗るのかは、自分で決められる。
そう教えてくれたこの本と共に、
今日もスプーンを手に取ろう。
スプーンひとさじのことばを、味わおう。
だいすきなひとたちと、いっしょに。

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紙の本お縫い子テルミー

2006/08/16 13:56

誇りと自由をブローチに。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

人生は、一枚の布みたいだ。
いつのまにか目の前に広げられていて、
でも、形にはなっていない。
その手触りを確かめていくうちに、気付く。
自分のサイズが分からなくては、
どんな形にするかも分からない。
ものさしは、自分の中にしかないから、
あてずっぽうに測るしかない。
そして、鋏で切っていく。
切るのには、とても勇気がいる。
だって、失敗したら、ぴったりの服ができないから。
でも、テルミーは違う。
迷うことなく、すぱっと人生を切って、縫いあげていく。
一針一針、魂をこめて。
恋をしているから。
そして、ひとりで生きていくことを決めたから。
お縫い子として、仕立てていくのは、その人の生き方。
ひとつの恋とさよならする時、
テルミーは初めて、自分の人生を縫い始める。
パッチワークの暮らしじゃなくて、
自分だけの布でつくる、未来。
それは、世界にたったひとつしかない、テルミーだけの服。
誇りと自由をブローチみたいに心に留めて、
テルミーは歩いていく。
私も、思いきって鋏を持とう。
針を持って、一針一針縫っていこう。
自分だけの服を纏って、歩きだすために。
指を傷だらけにしながら。
何度も、縫い直しながら。
テルミーみたいに、青空を見上げて。
ガウチョの歌を口ずさみながら。

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