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Fw:さんのレビュー一覧

投稿者:Fw:

3 件中 1 件~ 3 件を表示

テーマは2つの「自由」とのこと

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「さかなのf」
 絶対的な「正しさ」「純粋さ」に無意識にこだわる鳥羽は、(外見的なものでなく)指の先まで「キレイ」な藤井たもつが一番嫌いなタイプだという。それは、期待を裏切られるのが怖かったのではないだろうか。しかし打てば響くように期待通りのキレイさを持っているたもつに、次第に興味を強くしていく。

 作中のたもつの言葉、「見えない不幸」という言葉が心に残った。自分でも気付かないたぐいの不幸。でもそういうのが、一番つらくて不幸なんだ、と。

「自由になあれ」
 「逃げ出すことと、何かに捕われることと、どっちが本当に自由なんだろう?」開放的な屋上で、悠二と真理亜と和希は意味もなく時間を潰す。でも屋上は逃げ道だ。いつのまにか怖いことから逃げるための場所になっていた。
 人それぞれに自由がある。何にも捕われないことが自由なんかじゃ決してないのだと思った。でも、自由って、なんだろう。
 この本の中で一番強く残る作品。表題にしてもよかったのでは? 長いし。

「明日が晴れたら」
 シリーズ一作目『晴天なり。』の主人公、春子の「好きかもしれない」人についてのお話。彼女の友人達の恋愛感がそれぞれで、彼女達のストーリーも読んでみたい。

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見返りもなく誰かが愛してくれるなら

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 幼い頃、男をつくって出ていった母親に愛されていなかったのだと思い込み、それが心の傷となって人を愛することができない主人公新尾(にいお)。
 「アンタが幸せなら嬉しいわ。これって愛してるってこと」。
 再会した母親に言われた言葉で今までの誤解を知る。
 期待を裏切られるのが怖い。だから、期待なんてしない。そうやって何にも興味を持たずに生きてきた主人公が、外の世界へと目を向けるようになる。
 そして今まで何にも本気になったことのなかった主人公が初めて本気で、一度別れた彼女との関係を取り戻したいと願う。

 何か事件が起こるわけでもない、ささやかな日常。そして主人公の、本人にしか意味を為さない ささやかな意識革命までのお話。

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紙の本赤い額縁

2001/07/08 23:56

クトゥルフ神話の幻影

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 現実と虚構、そして狂気が錯綜した、まさしく読者を狂気に陥れる本である。読み進むにつれ何が現実なのかがわからなくなってくるのだ。
 多用されるアナグラム。謎掛け。繰り返される警告。のめり込む様に読んで、本当の恐怖を感じた。
 しかし章が替るごとに場面(主人公)が何度も変わりいささか混乱を招く。その意図が解るまでには随分と読み進まなければならないため、一気に読み切らないとわからなくなってしまうだろう。しかし、一気に読み切ることができるほどに惹き付けられ、さほど苦にはならなかった。
 ただ最後の山場とも言うべき解決編が、中盤まで盛り上がった割にはあっけなかったように感じたのが残念だ。

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