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未盗掘墳さんのレビュー一覧

投稿者:未盗掘墳

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紙一重の勝者からの言葉

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 著者が稀有な存在かどうか、それはわからない。自伝である本書を読むと、幼い頃からある種の素養を与えられるような家庭環境であったことは窺い知れる。しかし、そのような家庭環境は今日の日本ではさほど珍しくは無いだろう。でも、彼は大学入学以前から少しずつその素養を殺さずに保存していた。しかし多くの“サラリーマン”と似たように、組織への関与や社会的な安定も求めた。

 このように、自分の中の龍を殺さず、しかし“歯車”として働いている人は多いだろう。著者が非凡であったのは、胸の中で飼いつづけた龍を、解き放つことで超人的な努力をし、劣悪といってもいいような環境から世界に秀でた開発をしたことである。発明と言ってもいいかもしれない。

 この本を私が買ったとき、帯には「もっとキれろ!」と書いてあった。しかし、著者はキれただけではない。当然、冷静さと緻密な戦略を保持し、かつ怒りの力で邁進したのである。これこそ、自己管理の出来る素晴らしいパワーである。こうした様々な冷静さと狂気を孕んで、彼はついには米国に行った。

 彼の影に999人の屍があると想像するだけなら簡単である。問題は、その999人と著者の違いがじつに微妙なところ、能力の問題でも成功失敗の結果でもなく、冷静さと狂気を同居させる強靭な忍耐力にあることではないだろうか。

 日本の教育制度をけなした著者は、米国で別の種類の教育制度のゆがみを見つけるだろう。そのとき彼がどんな意見を述べるかは、注目に値する。

 そして日本の研究者には、彼のような強靭な精神力と冷静さ、そして最後に己が飼っている龍を殺さぬことがまず必要であると言いたい。時節を見計らい、龍を開放するべきだ。

 彼の意見より、彼の生き様を学ぶべきだ。

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