サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. spade-mayさんのレビュー一覧

レビューアーランキング
先月(2017年8月)

spade-mayさんのレビュー一覧

投稿者:spade-may

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本屋上物語

2003/06/20 02:09

楽園に一番近いデパートの屋上で繰り広げられる、あるうどんスタンドの店員と二人の客に纏わる、苦く切ない、けれど温かい連作ミステリ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「さくら婆ァ」「さくらさん」「さくらおばさん」呼び方は『人』それぞれだが、その全てに畏敬の念が込められていることは明らかだ。そう、彼女こそが、このデパートの屋上で最強と謳われた女傑に他ならない。
 彼女が仕切るのは、とあるデパートの屋上にある、百円数枚で高級店並みのうどんが食べられるスタンド。この屋上にくる誰もが、彼女の鋼鉄の視線と濁声には逆らえない。裏の世界を知り尽くした興行師の杜多や当世の高校生、タクも例外ではない。
 非日常という幻想にしか存在しない楽園は、決して天国ではなく苦い日常の続きそのもの。屋上で起こる、時には救いもなく、遣り切れないような事件を次々に解決する三人は、やがてそれぞれの過去といううねりの中へと帰納されていく。

 確かに、祥伝社から新書版で出版されていた同名の小説の文庫化だけれど、「もう読んだから…」なんていちゃいけません。新たらしく、『タクのいる風景』も収録して、バージョンアップしております。新書版を読んだ方は是非ご一読を。まだ読んでないという方も、北森鴻という作家を知る絶好の機会です。どうぞめしあがれ。
 

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1 件中 1 件~ 1 件を表示