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    中野 ジェームズ修一 (講師),日本放送協会 (編集),NHK出版 (編集)

    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

オオトリさまさんのレビュー一覧

投稿者:オオトリさま

110 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本きよしこ

2002/12/11 14:12

言いたい事を上手く伝えられないもどかしさが切なく伝わる

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

吃音の子供を持つ母親が「子供に励ましの手紙を書いて欲しい」と返信用の封筒同封の上頼んできた。作家は悩んだ末、励ましの手紙は書かずこの作品を書いた。と、いう設定で物語は始まる。

重松さんがモデルと思われる吃音の少年の小学校1年から大学受験までを7編の短編によって語られる。
すべてが実話ではないだろうが、「カ」行と「タ」行が苦手な為に言いたい事があってもとっさに得意な単語に置き換えて話す。などというエピソードは吃音の悩みを持った人でないと書けない話だと思う。
言いたい事があってもその言葉が苦手な音で始まる言葉だと逃げ腰になってしまったり、変わりの言葉を捜している内に言い逃してしまう。というのは何とも切なく悲しい。

印象的な人物が沢山描かれている。
「このままだと、大人になっても誰とも口をきかなくて済む仕事にしか就けなくなりますよ」と言って、吃音矯正セミナーに通わせた小学校3年の担任の先生。
作文の上手な少年に卒業お別れ会の劇の台本を任せる小6の担任。クラス全員にセリフを与えるのが条件。吃音に悩む少年に「おまえのセリフも忘れるな。得意なセリフを選べばいい」と言う。
中学生になると少年の吃音をからかう級友はいなくなる。変わりに気の毒そうな顔をする。そんな中「おまえはどもりだからあだ名はドモだ」というちょっと迷惑な友達。

沢山の出逢いの末少年は教師になる事を志して上京を決意し、少年時代と別れを告げる。

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紙の本獄窓記 正

2004/09/24 10:28

元衆議院議員の目から見た獄中体験記

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

政策秘書の名義借りをした事による詐欺罪により実刑判決を受けた山本譲司元衆議院議員の433日の獄中生活と事件を語る本。

獄中生活の手記というと安部譲二氏の「塀の中の懲りない面々」が有名だが、阿部氏は極道の世界に身を置く人なので著書の中で語られた「塀の中」は再犯者が収容される府中刑務所などの「B級施設」であり、そこで語られる収容者は赤軍派兵士、テキ屋、殺人犯などベテラン。
山本氏は初犯なのでA級に分類されて栃木県の黒羽刑務所に服役する事になった。
黒羽刑務所での山本氏の体験記は阿部氏とはまた違った興味深いものであった。

山本氏が刑務所での配役先は「寮内工場の指導補助」
寮内工場とは「塀の中の掃き溜め」と収容者の間で言われている一般工場から完全に隔離された場所にある体や心に病を持った収容者を集められた場所である。
痴呆症、自閉症、知的障害、精神障害、聴覚障害、視覚障害、肢体不自由など、さまざまな障害を抱えた寮内工場の収容者の日常生活も含めたサポートが「寮内工場の指導補助」の仕事である。
寮内工場で山本氏はまさに糞尿にまみれて奮闘する事になる。
そんな日々の中で「バリアフリー」と言われながらも社会に根強く残る「差別」という名の「バリア」に躓き再犯をくりかえす障害を持った入所者達の姿は心に突き刺さるものを感じる。

治安の悪化・不景気などの影響で刑務所の収容者は増え続け、日本全国の刑務所は過剰収容の問題に悩まされている。
「過剰収容」は職員と収容者どちらにもストレスをためさせ雰囲気が殺気立ち、工場内での暴力沙汰も増えている。

役所の縦割り行政の弊害。
明治時代から変わらない「監獄法」に対する疑問点。
など、国会に身を置いていながら獄中体験をする事になった著者にしか書けない鋭い分析に考えさせられる事が多かった。

現在、山本氏は将来的には障害者の授産施設やグループホームを運営する事を目標に、福祉関係の資格取得を目指して勉強中だそうだ。
それは、障害のある受刑者たちと過ごしてきた体験と恩人の死によってもたらされた目標である。
14ヶ月の刑務所生活は、これからの山本氏の第二の人生でどのように生かされていくのかに注目してみたいと思った。

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紙の本夢の樹が接げたなら

2004/05/15 22:10

緻密な世界観を堪能できる

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「星界シリーズ」で人気の森岡浩之さんのメジャーデビュー作の表題作をはじめ8編の短編集。
どの作品も短いながらも緻密な設計図が準備されているような緻密な作品世界観にうならされる。

「夜明けのテロリスト」が一番印象に残った。
「メディット」という名の小型コンピューターが進化した近未来。かつては人間だけのものとされた知性・創造力の必要な仕事もメディットがこなすようになる。
ごく一部のエリートと、肉体労働やセールスのような人間相手の仕事だけが人間の仕事となっている。
作品が発表された1998年には、まだSFの感があったが今読んでみるとほんの少し未来の話に感じられる。
携帯型のメディットをウエストポーチに入れ、メディットと脳をコードで直結させている「背負い族」は、携帯にすべての情報を入れて片時も携帯を離さない現代の若者を連想させるし、自分で考えているのかメディットに命令されているのかわからなくなってしまう悩みなど、明日の日本の姿のような気がする。

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竹田和平さんの投資指南書では無く、混乱の時代を生き抜く哲学書

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「大貧民ゲームの勝ち抜け方」という題名から、売った・買ったの激しい投資市場を勝ち抜いた投機的な人物のサクセスストーリを想像すると失望すると思う。
竹田さんの投資法は安くなった優良銘柄の安値を静かに買い支え、じっくりと会社の成長を待つという、投資家として本来あるべき姿勢。王道そのものである。

町の零細な菓子職人の息子に生まれ、いち早くオートメーション化を取り入れ近代的な菓子メーカーへ発展させた竹田和平さんの半世紀と投資哲学を書いた本である。

竹田さんの時流を読み、緩急をつけた投資戦略はみごととしかいいようがない。
戦後の混乱期、人々が甘いものに飢えていて菓子メーカーが右肩上がりを続ける時は、おしみなく資金をつぎ込み事業を拡大する。
昭和40年代に入りお菓子の需要が頭打ちになってからは、無理が拡大政策はとらず、かといって守り一辺倒でもなく今でもスーパーの店頭に並ぶ「タマゴボーロ」「麦ふぁ〜」などの商品をきちんと守り抜く。
ボーリングブームに乗ってボーリング場経営に乗り出すが、すぐにブームは終焉。それでもしっかりと残存者利益を確保し、投資した分はキチンととりかえすしたたかさ。

竹田さんも最初の頃は証券会社の勧める銘柄を購入して、4勝1敗なのに精算すると収支ゼロという株の売買を10年ほど続けたという。
竹田製菓が安定成長になる頃から、目先の利益を追わず長期投資に徹する姿勢に変わった。

後半に著者の勧める会社四季報のCD−ROMを使った「他人が見落としている優良銘柄の見つけ方」など竹田流投資法が載っているが、ある程度の余裕資金の無い人間には向かない方法だ。

本の内容からすると「大貧民ゲームの勝ち抜け方」という投機的なインパクトのある物より副題の「旦那的投資哲学」の方がふさわしいと思う。
暴走族の少年達を「不況が生み出したひずみ」と捉え、地域社会が若い者達をキチンと取り込んでいかなければいけないと積極的に話しかけていく話など人生訓として素晴らしい話が多いだけに題名のつけ方にはやや不満を感じた。

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「怒る」と「叱る」の違いについて考えさせられた

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

桂才賀さんは20年以上も少年院の慰問を続けられている。
謝金はわずか5000円。(最近は一万円になったらしい)交通費も自腹。
北海道など遠くの少年院へ慰問に行くときは自衛隊の慰問とセットにして交通費を節約するなどの工夫をして心を閉ざした少年達に「笑い」を届けている。

「なぜ師匠は、そんなに少年院にいくの?」と聞かれると
「彼らを笑わせたいから」と答えるそうです。
聞いた人はピンとこないようで不思議そうな顔をする事が多いらしい。
言われてみれば最近の日本は子供達の無邪気な笑い顔が少なくなったような気がする。
「子供がいつも笑っている国はいい国だ」とは、まさにその通りだと思う。
日本は物質的には豊かになったが、国の宝である子供が楽しく安心して暮らしている国と言えるだろうか?

才賀さんは講演で、父親が「怒るのはダメ、叱ってあげなさい」と言うようにしているという。
「怒り」は「自分を弁護」しようとする心理で、「叱る」は子供の為に「いさめる(忠告する)」事で「怒る」と「叱る」は全く違うそうだ。
自分の身を振り返って恥ずかしく感じる部分が多かった。

神奈川県の小田原少年院で配布している「非行化の手引き」が興味深い。

「子供を非行化させるコツ教えます」
1 幼い時から冷たく放りっぱなしにせよ。
2 欲しいと言ったら何でもすぐ買い与えよ。
3 子供の問題や失敗は理由を問わず叱り飛ばせ。
4 子供が何をして遊ぼうが気に留めない。
5 兄弟やよその子と比較して「お前は馬鹿だ。誰々を見習え!」を連発せよ。
6 忙しいのに食卓の団欒などは無駄。
7 子供が善い事や努力をしてもめったにほめるな。
8 子供の前では決して夫婦間の意見を一致させるな。
9 お金こそ人生のすべてであると身をもって教え込め。
10 子供の前で常に法律・警察・学校・役所の悪口を言い、社会の決まりや公共機関への敵意を植え付けよ。

これだけ実行してみごと不良少年・少女になっても少年院は全国に53箇所しか無く狭き門なのだという落語の落ちも笑える。

子育てに悩む親御さんには参考になる話が多いと思う。

本書では非行少年達の更生に協力を呼びかけているが、彼らの犯した罪は重大だ。少年達の人権以上に被害者の人権も守られなければいけない。との考えから本書の売り上げの一部は「犯罪遺児救援基金」に寄付されるという。
最後まで頭の下がる師匠の行動だと思う。

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クイールを育てた訓練士

2003/09/20 20:35

じっくりのんびり努力して他の犬並みにやっとなったクイールが相性の良い使用者と出会え素晴らしいユニットとなる不思議

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「盲導犬クイールの一生」がベストセラーとなり日本一有名な盲導犬となったクイール。
そのクイールを育てた「魔術師」と呼ばれる名訓練士多和田悟さんのこれまでの軌跡を書いた本。

クイールは盲導犬用の繁殖犬と一般の家庭犬の間に生まれた犬で、血統的に多和田さんはあまり期待していなかったそうだ。訓練所に来てからも平均訓練日数446日を上回る511日も訓練にかかっている。

盲導犬訓練士というと「盲導犬を育てる」のが仕事だと思っていたが、犬を訓練するのはもちろん、それと同じかそれ以上に大切なのが犬と使用者との組み合わせを決める事だと知った。
外出の多い人・事務所での過ごす事の多い人とでは適した盲導犬の性格も違う。
多和田さんは魔法のように人間と犬との相性を見ぬいてしまう。
多和田流は「完璧に訓練された犬に人間がついていく」のではなく、「犬の能力を人間が上手く使いながら仕事を分担する」。多和田さんの育てた犬は仕事をするのが楽しくて仕方がないというように尻尾を振りながら使用者の隣を歩いているという。

盲導犬訓練生全部が盲導犬になれる訳では無い。訓練所にきてから適性を判断し、盲導犬に向いていない犬は候補生からはずされる。
一般に盲導犬になれた犬は優秀でなれなかった犬はダメだと思いがちだが、そうではなくあくまでも盲導犬に向いているか、向いていないかなのだという。
クイールも我慢強く物事に動じない盲導犬向きの性格をしていたが、言い方を変えればちょっと鈍感なタイプだったという。
盲導犬向きの性格の犬は警察犬や麻薬犬としては劣等生の犬なのだろうと思う。

ノンフィクション作家の矢貫隆さんの多和田さんの半生を綴った部分と多和田さんの手記で構成されている。書き手が代わる部分が少し読みづらく感じるが、盲導犬の世界だけでなく人間の世界にも通じる人と人との相性が1+1が2以上になる不思議を感じさせてくれる。

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過去と現在のキャチボールで見えてくる物は…

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

題名と著者の経歴を見ると、「歴史学者が書いた難しい本」のイメージがあったが、読んでみたら大変読みやすく一気に読んでしまった。

「加賀藩御算用者」とは加賀百万石のそろばん係の事。経理のプロである。
代々「御算用者」の家だった猪山家の第6代(1842)から第9代(1879)までの37年間にも及ぶ詳細な武士の家計簿を分析し、専門外の人にも読みやすく書かれてある。
詳細な家計簿から見えてくるのは、「金融破綻」「財政再建」「教育問題」「年収格差の拡大」など現代の問題と重なる部分が多くある。

猪山家がなぜこれ程詳細な家計簿を残す事になったのかも興味深い。
猪山家は借金が膨らみ家計がパンク寸前。不退転の決意をして売れるものは売り、残った借金は交渉して金利をまけて貰うという、借金整理を決行した。
当主直之が「二度と借金を背負わないように計画的に家計を管理しよう」と決意して完璧な家計簿をつけはじめたと推測される。

歴史の授業で「幕末頃になると下級武士は貧しかった」と習った記憶があるし、時代劇でも貧しさから刀を売る武士の話などもよく出てくる。
しかし、なぜ貧しかったのかはよくわかっていなかった。
猪山家の家計簿から読み取れるのは「武士が武士としての格式を保つ為の費用」(召使を雇う費用・親類や同僚と交際する費用・武家らしい儀礼行事をとりおこなう費用・先祖や神仏を祭る費用・子供を武士の子供として教育する費用など)が収入より多くなるという構造的な問題だった。

著者があとがきで「歴史とは過去と現在のキャッチボールである」と書いてある。
猪山家の家計簿から読み取れる数々の事例は人によって解釈が分かれると思うが、バブル崩壊後の不景気から抜け出せず不安な現代の私達に語りかけてくる物が大変多くある。

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検察の腐敗は誰が正すのか?

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2002年4月22日、検察の裏ガネ作りの実態を現職のまま実名告発する直前に検察に逮捕され、2003年3月保釈された元大阪高検公安部長三井環氏の「獄中手記」です。

1章をあてて、検察の裏ガネ作りの実態がこと細かに説明されている。
裏ガネの温床「調査活動費」をどういう手口で裏ガネに変えるかの苦労話は涙ぐましいほどである。
裏金作りは公金横領で犯罪ではあるが、外務省の「機密費」地方自治体の「食料費」などの事件の後では、「検察よ、お前もか!」と怒り・呆れるが、公務員の堕落ぶりからすると「ああ、やっぱり」という諦めの気持ちもあり大きな驚きはなかった。

驚いたのは、平成11年に裏金に関する内部告発文書が大手出版社や国会議員に送付された後の検察の対応である。
「この機会に裏金作りを止めて、調査活動費を国に返すべきだ」という意見が多かったのにも関らず、法務省は予算を返上すると今まで何に使っていたのか説明しなくてはいけないからという理由で返上しない事を決めてしまう。
本省は「今後は架空名目を使って裏金作りをしてはいけない」と通達を出したが、今まで全部裏金にしていたので、本来の調査活動費の使い方がわからない。
マニュアルを作り、説明会を開き、それでも3割減らした調査活動費を消化する為に必要の無い講演会を開いたりして税金の無駄使いをする姿は怒りを通り越して哀れでさえある。

そして、真に恐ろしいと思ったのは、実名告発を決心した三井環氏をテレビのインタビュー前日に「微罪逮捕」「でっちあげ逮捕」して口封じを図った事である。
マスコミ嫌いで有名な特捜部長が、要請も無いのに会見を開いて三井部長の悪徳ぶりをレクチャーして「悪徳検事」のレッテルを貼ろうとした。
偶然かもしれないが、三井氏のインタビューを放送する予定だったテレビ朝日の「ザ・スクープ」は2002年9月惜しまれつつ視聴率不振を理由に打ち切られた。

警察や政治家・自治体の腐敗は検察が捜査する。
検察が腐敗した場合は誰がチェックするのか? 現在は検察を捜査する機関は無い。
三井氏の裁判は国民のひとりとして注目していきたいと思う。

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まさに目からウロコ英語がペラペラになれそう

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日本人は英語の勉強に多大な時間と費用を費やしているのにもかかわらず、外国人と会話するのが苦手な人が多い。

英語が苦手科目ナンバーワンで、いつも赤点・通信簿の評価は2だったという著者がアメリカでセスナの免許を取得し、アメリカで飛行教官を務めるまでに英語力が伸びた魔法の方法。

英語学習の書籍は沢山あるが、この本はテクニックというより気持ちを切り替える為の本。著者の考案した英語EQを上げる方法である。EQとは心の知能指数・心の偏差値と言われている。日本人は英語が話せる十分な素質を持っているのに話せない。いや、話せないと思いこんでいると著者は言う。

私達日本人は日本語なら外国人の話すカタコトの日本語でも意味がわかり、簡単な会話なら出来る。ネイティブの人と話すのに完璧な英語を話す必要はない。確かに言われてみればその通りなのだが、試験英語で凝り固まってしまった頭には中々上手く切り替えが出来ない。

この本を読むと「私は英語が話せる」と英語ペラペラ宣言をしたくなってくるから不思議だ。

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子供を持つ親すべて必読の本

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「学力低下」が叫ばれている。不景気で消費が伸び悩んでいるにもかかわらず、私立人気は衰えを知らない。
この本は現在の学校の状況を告発したものです。

専門的な用語や教師向けの指導要綱の抜粋も多く読みにくい部分もあるが、すべての親に読んで欲しい。
「ゆとり教育」のもたらす未来像に背筋が寒くなると思う。

マスコミがあまり報道しない「家庭科」教科書の内容には驚いた。
厚生労働省所管の財団が作成して全国の中学生に配布した冊子はまるで「フリーセックスの勧め」のようである。この冊子はピルを扱う製薬会社8社からの支援金などで作成されていたというから呆れて物が言えない。
戦前の男尊女卑の社会が良いとは思わないが、
「専業主婦として、日中家で子供と過ごす母親は、生きがいは子供だけになり、一方で孤独感や苛立ちを募らせる。子供は友達との関係築けなくなる」
「良妻賢母は個人としてどう生きるか以前に、まず良き妻、良き母である事が期待された」などは行き過ぎた偏向教育だと思う。「家庭科」という名の「家族」や「家庭」を否定するような教育は早急に止めるべきである。

「総合学習」の問題点もわかりやすく書かれている。「生きる力を養う」「地域との連携」と聞こえの良い言葉を並べても、授業に協力してくれた地域の人への謝礼の予算が計上されていない自治体が多いという。地域の協力・参加というと一見良い事のようだが、地域の思想団体等が学校に食い込んで思想・権利獲得運動を推し進める場合がすでにあるという。
国語力低下が叫ばれ「朝の読書運動」が広まったのは良い事だが、「総合」の授業時間消化の為に都合がいいからだとしたら悲しい事である。

文部科学省は早急に平成十四年四月に施行された「新学習指導要領」の誤りを認め抜本的な改革をすべきである。

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詩織さんが残したひまわりの種

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題名の「虚誕」とは、事実無根の事をおおげさに言う事。うそ。でたらめ(広辞苑)。
1999年に起きた桶川ストーカー殺人事件は、警察によって作られた事件だった。
必死に被害を訴える被害者を無視し、殺人事件が起きると警察の怠慢さを隠すために被害者にも非があるような情報を流した警察にあきれたが、その後の対応にはもっと驚いた。

警察と言う組織を守る為に事件捜査の為に押収した資料の中から警察にとって都合の良い物だけを提出して、都合の悪いものは隠してしまう。こんな事が許されるのなら、警察はもはや信用できない。
警察を信じられなくなったら誰を信じたらいいのだろうか? 国の治安はどうなってしまうのだろう。戦慄を覚える。

表紙はヴァン・ゴッホの「ひまわり」。
「ひまわり」を表紙に使った理由は父憲一さん「詩織さんの死」を「ひまわりの種」と呼ぶ事から選ばれたと思う。
「ひまわりの種」は希望の象徴として、あえて警察という大組織に戦いを挑んだ。
警察には詩織さんの事件の反省を糧として、生まれ変わってもらいたいと切実に望む。

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紙の本卒業

2004/03/31 07:41

誰もさけてとおれない「老い」や「死」を家族をめぐる物語にまとめた

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「卒業」という題名と10代の少女の表紙から青春小説かと思ったが、「死」をモチーフにした4編の短編集だった。

危篤の母の病室で思い出を語り合う優等生の兄と落ちこぼれの妹。
ささいな事から登校拒否になってしまった妹にそそがれる母の絶対的な愛。
ひきこもりになった息子に悩む兄は子供と真正面から向き合う決意をする「まゆみのマーチ」

在宅で最後のときを迎える事を選んだ元教師の父と現役教師の息子。
厳しい指導が子供の為という信念で厳格な教師だった父。現代っ子の扱いに悩む息子。
「死」に興味を持つ児童に父の姿を見せる事により起こるちょっとした変化。「あおげば尊し」

ある日突然自殺した大学時代の親友の娘が訪ねてきて、死んだ親友についてふりかえる「卒業」

小学1年生で実母と死別した作家が死んだ母を自分の筆の中で生き返らせてエッセイを書く。
どんどん美化されていく実母となんとなくそりの合わない義母との確執を振り返りながら、義母の心情に理解を示すようになる「追伸」

作品は重松さん得意の「家族」をテーマにした物だが、誰もが避けて通れない「死」を味わい深い物語にまとめた重松清さんの手腕はさすがだと思った。
40代になった重松清さんの新境地だと思った。

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「ブラックジャック」「白い巨塔」などと同じように長く語り継がれる作品になる予感がする

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

今までの中で一番長い4巻という巻数を使った「がん医療編」の完結編。

「がん」という重いテーマだけに話の進展も画面も暗い。
正直6・7巻あたりは中だるみを感じていた。
8巻も最初のうちは日々弱りやせ衰えていく患者と何も出来ずウジウジと悩むばかりの斉藤。
「マンネリになってきたのかな? もう買うのをやめようかな」と思っていたが、後半になって感動的な結末をむかえる。
ご都合主義のハッピーエンドにせず、「死」「カルテ改ざん」「がん告知」などを真正面から扱いながらも少しだけ希望の光を灯す。

9巻からは精神科病編。
また難しいテーマに挑む斉藤の成長に期待したいと思う。

本の帯には「1冊の漫画が世の中を変えていく」
研修医のアルバイト禁止
研修医の給与保障
新人医師に2年間の研修を義務化
不妊治療費用の公的援助…などなど
「ブラックジャックによろしく」が描いた矛盾と問題点が次々と変革されていった。

社会への影響力という意味では本家の「ブラックジャック」に肩を並べたと言っても過言ではないと思う。
天国の手塚治虫氏は喜んでいるだろうか? それとも負けず嫌いの彼は悔しがって地団駄踏んでいるだろうか?

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紙の本葬式の値段にはウラがある

2003/11/14 13:51

安心して死者を見送れるような葬儀を望む

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「葬儀には金がかかる」とはよく言われている。
大手生保が「日本の葬儀の相場は200万円」とCMに使い始め、相場200万円という数字はすっかりひとり歩きしてしまった。
しかし、200万円の内訳や値段の合理的根拠がわかっている人は少ないと思う。

警察や病院での業者間の遺体争奪合戦。
ニセ坊主や遺体ブローカー
セット料金のカラクリ
などなど…葬儀業界の実態には唖然・呆然。
高い葬儀費用はこんな所に消えていたのかと言葉も出ないほど驚いた。

高騰を続ける葬儀費用に備えるにはどうしたらいいだろう。
それは葬儀に備えて保険をかける事でなく、まず「葬儀は人の最後を飾るセレモニーなのだからそれなりに高いのが当たり前で、値引き交渉などもってのほか、そんな事が他人様に知れたら家の恥」という葬儀神話から開放される事だ。

他の商品で200万円以上の買い物をする時には、事前にパンフレットを取り寄せたり、数社から見積もりを取って比較検討するのが普通だと思うのに、こと葬儀に関しては空欄だらけの見積書で契約をしてしまう場合が多い。
「葬儀」を特別視してはいけない。葬儀を執り行うという事は遺族にとっては「消費行動」に他ならない。
しかも一回数百万という一生の内に何度もない大きな買い物をするのだと言う事を肝にめいじる事が重要だ。

厚生労働省の調べでは2002年に年間死亡者数が100万人を超え、2038年のピーク時には年間170万人が死亡する事になるという。
この不景気の時代に葬儀業界は最も成長が期待される産業なのかもしれない。

「大死亡時代」を控えて遺族が葬儀費用の請求書に怯えながら葬儀を執り行うのでなく、安心して心をこめて死者を見送る葬儀をあげられる事を希望する。
死者は豪華な葬儀をしてその支払いの為に遺族が生活を切り詰めるより、リーズナブルな値段の葬儀で遺族が力強く生活していく事の方を望んでいると思う。

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ブラックジャックになりたいと思って医師を目指す人の志が生かせる医療界に変える為に私達が出来る事は?

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テレビドラマにもなり大ヒットした「ブラックジャックによろしく」の中に登場する心臓外科医・北三郎先生のモデルと言われる南淵明宏先生のエッセイをまとめた本です。

東京慈恵会医科大学附属青戸病院事件を始め医療ミス・医療事故は何故頻発するのか?
日本の医療の抱える問題点を現役医師ならではの視点でするどく指摘しています。

医師免許が択一式のマークシート問題が出題されるだけで、実技試験がない事を知らない人は多いと思う。
一度合格すれば更新もなく、腕が悪かろうが、何の勉強をしなくても、何の練習をしなくても一生医師でいられる。
「山の中で6年間合宿して医師免許を取ってきました」と自己紹介した若い医師がいたというが、現状の制度のもとではそれも一つの戦略かもしれないと思えてくる。

親が裕福でなければアルバイトしないと暮らしていけない程安い研修医の給料。
医局支配の問題点。
インフォームド・コンセントやセカンド・オピニオンなど、現代の医療現場を取り巻く問題点をわかりやすい言葉で自らの体験を元に語られています。

ドクターハラスメントについての章で「『年のせいだから』『傷が綺麗に直った』などの言葉にも傷つく患者さんがいるから気をつけようと思う」と書かれたあったのには南淵先生の患者を思いやる気持ちに敬服するものの、そこまでをすべての医師に求めるのは酷だと思った。

ブラックジャックのようになりたいと思っている医師はたくさんいると思う。
しかし、今の日本の医療界の現実はブラックジャックになれる素質がある人でもその素質を開花させる事は難しい。

夢を持った才能ある人達の夢を花開かせる為には、世の中の多くの人達が大きな声をあげていく事が必要だと南淵先生は訴えている。
医者に権威や肩書きを求めるのでなく、実力と人格を兼ね備えた本当に「良い医者」だけを求めていけば、きっと医療界は変わっていくという。

医療用語は難しいと敬遠していたが、これからは医療のニュースにもっと関心を持ちたいと思う。まずはそれが第1歩だと思うから。

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