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先月(2017年2月)

lheureさんのレビュー一覧

投稿者:lheure

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本黄色いダイアモンド

2001/10/04 00:47

子供の目を持った大人の物語。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この作品を読んで強く思った事は、純粋な部分を抱えている人間が多い、と言う事でした。
主人公・邦彦は真面目で、ひたすら子供時代の幻を追い続けている青年。その元凶である彼の思い人の勇は、良くも悪くも子供などうしようもない奴。
そんな二人だからこそのすれ違いや、不器用なお互いの想い方が、見ていて切ないのです。自分じゃどうしようもなくて、あらがって悩んで絶望して。傷付いて傷つけて、それでもなお傍に居たいと願う。そんな人間くさい所が、愛しいなあと思う。

しかし、私としてはその後に続く続編『歯が痛い』が更に好きでした。自分の中の二律背反—父親に対する愛情と不条理から転じた憎しみ—を充分過ぎるくらい認め、自分の幼稚な浅はかさを知りながらなお、たった一つのプライドをひたすら守り抜こうとした勇の子供・俊一の話は、すごく好感が持てました。
物質的な満足感も無いだろうし、実質生活していくのはおそろしく大変だと思うけど、こんな純粋な二人が紡ぐ、邦彦ですら手出し出来ない「親子の絆」はとても素敵だなーなんてしみじみ思ったり。

みんな傷付きやすくて、壊されて、グシャグシャになって。それでも人はまた歩き出せる。少しだけ背中を押してくれる人に、いつか出会えるから。
そんな訳で不器用で純粋すぎる人間達の愛情を巡る物語、オススメです。

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