サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. 江上冴子さんのレビュー一覧

江上冴子さんのレビュー一覧

投稿者:江上冴子

8 件中 1 件~ 8 件を表示

全ての道はアーユルヴェーダに通じる?

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ここ数年、空前の健康ブームですね。
 私は健康オタク歴十○年ですが、自然食、民間療法、漢方、西洋ハーブ、整体&マッサージ、サプリメント、ヒーリング各種などを遍歴して来ました(恥)。
 日本人が健康オタクを極めると、漢方かインドのアーユルヴェーダにたどりつくのでは、と思います。

 漢方は、医食同源が基本であり、比較的馴染みやすいですが、インドのアーユルヴェーダはシロウトにはわかりにくいです。
 ヴェーダの本はたくさん出ていますが、
 「値段が高くて難しすぎる」
 「値段は安いが中身が薄すぎる」
 「思想中心で実践に使いにくい」
 「初心者には面倒すぎる内容」
 ということが多く、「ほどほどの本」というのは、意外とありません。
 しかし、アーユルヴェーダは日々の生活に生かす健康法ですから、実践あるのみです。
 思想的に偏らず、実践に重きをおき、初心者でも比較的使いやすい本、となると、こちらはかなり高得点と思います。

 病気や不調に対応するスパイスやマッサージなどを具体的にレクチャーしてくれるので、シロウトでも安全で簡単にアーユルヴェータが実践できます。
 実際に試して行くと、「ああ、ヴェーダってこういうのか」と体でわかってきますので、理解も早いです。

 健康オタクの果てに、アーユルヴェーダにたどり付く、という人は、私の周囲でも少なくないです。
 ガンジス川に沐浴に行くまで、ヴェーダにはまらなくても(笑)、基本的なことを知ってると意外なところで役立ちます。
 例えば、「肩こりと眼精疲労でつらいよー。PCのモニタとメガネとライトを買い換えようかな」と思っていたのに、この本に載っていた「ターメリック(ウコン)」の項目を見て、「今の自分だ!」と気付き、1週間ほどウコン(スーパーで買った300円のヤツ・笑)をチャイ風のスパイスミルクティにして飲んだら、快癒したんです……嘘みたいですが本当です(笑)。
 私は、この本で得たヴェーダの知識で、早期ケアができるせいか,医療費が激減しています。

 医療機関では治せなかった不調を抱えて、アヤシイ民間療法や高価な健康食品を闇雲に遍歴するより(実感こもってますね・苦笑)、この本でヴェーダの基礎知識を得てから健康遍歴する方が効率がいいですよ!
 ヴェーダに興味はあるけど、どの本がいいかわからない初心者には、お薦めです。値段相応の価値はあります。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本私の英国菓子

2001/08/18 20:19

イギリス映画のようなティータイムを

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 クラシカルなイギリス映画が、一世を風靡した時代があった。当時、高校生だった私は、映画の中のティータイムに憧れて、イギリス製の缶入り紅茶を買ってきて、イギリス好きの友人とアフタヌーンティとしゃれこんだ。国産紅茶とは比べものにならない、豊かな香りと濃い味わいの紅茶に、さらなる憧れを募らせた。イギリス風の濃い目のミルクティには、やっぱりイギリス菓子が欲しい、ということで、この「私の英国菓子」を手に入れた。

 イギリス菓子の代表といえば、スコーン。この本で紹介されている「スコーン」は、卵も砂糖も使わない究極のシンプルレシピ。オーブンから取り出した、焼き立てのスコーンに、手作りのジャムとクロテッド・クリームを付けて、小麦粉の香りを味わいながら、熱々を貪るように食べる。焼き立てのスコーンと一緒に、濃い目の紅茶にミルクをいれていただくと、もう他になにもいらない、というほど豊かな気分になれる。

 イギリス菓子は、特別な材料を使わず、家にあるもので、しかも簡単に作れるところが最大の魅力だ。急なお客様や、スーパーの閉店した深夜でも、この本と美味しい紅茶さえあれば、なにも心配はない。家にあるものだけで、極上のティータイムが楽しめるのだ。

 スコーン以外にも、サンドイッチ、ショートブレッド(バタークッキー)、トライフル(イギリス風パフェ)、フルーツケーキ、プディング、ビスケット、フェッジ&タフィー(キャンディ)、フルーツシロップ&ジャム、パンなどの日常メニューのほかに、クリスマスのお菓子(アイシングがけのクリスマスケーキ、クリスマスプディングなど)、イースターや夏向けのおもてなしメニューも掲載されている。
 レシピ以外にも、イギリスの文化や現地の材料の個性についてのコラムもあり、知らないうちに「イギリス通」になれてしまう。

 イギリスに4年間留学していたという料理研究家の大原照子さんのレシピは、非常に簡潔でわかりやすい。私は、料理が苦手だが、この本のレシピなら、ほとんど失敗せずに美味しく作れる。奇跡のように、うまくいく(笑)。簡単で美味しくて失敗しないレシピ満載だから、この本とは、10年以上の細く長いお付き合い。
 料理やお菓子の本は山ほど持っているけれど、使用頻度では間違いなくナンバーワン! 本当の意味で「使える一冊」というか、「ものすごく使ってる一冊」。
 上製本じゃなかったら、絶対に本が割れてバラバラになっていたと思う。保存用にもう一冊、買おうかな(笑)。

 同じ作者による「私のイギリス料理」(柴田書店)も一緒に揃えると、更に深く「イギリスの味」が楽しめるので、セットでお薦め。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

バリの家庭料理の意外な美味しさ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 インドネシアのバリ島は、最高にステキなリゾート地だけれど、食事はちょっと……という声をよく聞く。実際、私も最初はそう思った。バリ料理の定番である、目玉焼きの乗ったナシゴレン(焼き飯)、ミーゴレン(焼きそば)ピーナツソースのガドガド(茹で野菜サラダ)、ソトアヤム(チキンスープ)にサテ(焼き鳥)などは、どれもそれなりに美味しいけれど、エッジの利いたタイや繊細なベトナム料理ほどの『引力』を感じなかった。
 しかし、あるところで、バリの家庭料理をごちそうになる機会があった。それは、私の知っていたバリ料理とはまったく違っていた。見た目は決してきれいではなかったけれど、さまざまなスパイスを巧みに使うことで引き出された野菜や肉の素朴なうまみを引き出した料理は、生命力を感じさせる豊かな味わいがあった。それから、私は、日本語で書かれたインドネシア料理の本を探したけれど、ごくごくアタリマエの家庭料理のレシピにはお目にかかれなかった。
 この本は、美しい写真を多用しながら、バリの生活や文化に根ざした家庭料理のレシピをわかりやすく紹介している。内容とともに、値段的にもお買い得(税抜1500円)の素晴らしい一冊だと思う。
 バリを思わせるような夏の日に、この本を参考にバリ料理を作ってみたい。クーラーの効いたリゾートホテルや高級レストランよりも、バリの強い日差しを思い出しながら日本で食べるバリの家庭料理の方が、案外美味しいかもしれない。
 今、私は、この本を見ながら、うっとおしいはずの日本の夏の訪れを待っている。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本家庭で楽しむ薬膳薬酒

2001/07/28 04:14

日々の食べ物で健康&美容を守れます

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 中国では「シジミは肝臓にいい」とか「むくみには小豆のお粥」など、日々の生活の中で当たり前のように「体にいいもの」を食べる習慣があるそうです。中国の薬膳の基本は、「医食同源」に尽きると思います。
 一言で言えば、「旬の食材を体質や体調に合わせてバランスよく」ということでしょうか。もちろん、日本の伝統的な「家庭のお惣菜」も、そういう風に受け継がれてきていますが、中国ほどに「医食同源」という意識は強くありません。

 「食事は美味しければいい。健康は後から付いて来る」という人も、体を壊すと考えがまったく変わることがあります。「季節や体質にあっているものが、“本当に”美味しいんだ」という感覚で、医食同源に目覚めるのです。そうして、自然と四季や日々の体調に気を配り始めるようになった時に、実際の生活で使える「医食同源のテキスト」というのは、そう多くありません。

 この本は、「家庭で楽しむ」というタイトル通りに、体にいい薬草や、日々の生活で普通に食べている食材の効能をわかりやすく解説し、料理のシロウトでも作れるレシピを載せています。この本で得た知識を、和食や洋食への応用もできると思います。

 「どうして、今の時期はこういうものが食べたいのかな?」と不思議に思った時に、この本で「ああ、こういう理由なのか」ということがわかると、食べ物をきっかけに生活習慣病や慢性病を治すきっかけをもらえたりもします。もちろん、体質の差もあるので一概には言えないが、ちょっとした不調を毎日の食べ物で治そう、と心がけることで、自然と抵抗力も高まって、大きな病気もしないですむようにと思うのです。

 医療費の増大が社会問題になっている現在、一家に一冊、このような本があるといざという時に便利かもしれません。風邪の引き始めや、暑気あたり、軽い肌荒れくらいなら、家にある食べ物で改善される場合もあります。「医食同源」に興味のある初心者にお薦めできる貴重な一冊です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本ジャワ更紗 いまに生きる伝統

2001/05/17 07:00

バティック初心者に最適な一冊

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 バティックには、引力があると思う。魔力、と言ってもいいかもしれない。機械プリントのバティックが大量に出まわっているけれど、精緻な手描きのオールドバティックには、独特の力強さがある。
 職人の誇りと魂が宿る手描きのバティックは、世界に一枚しかない。いったん、その魅力を知った人間は、もう逃げられない。
 「これ以上ハマったら、立派なマニアだ。ヤバイよ」と焦りを感じはじめた時に、この本を知ってしまった。

 日本では、ジャワ更紗、とひと括りにされているけれど、産地によって個性が違う。多様なバティックの代表的な産地や模様などを、美しい写真と明快な文章で解説。初心者でも読みやすい。とても上質な本に仕上がっていると思う。
 私は、いつかこの本を手にして、理想のバティックを探すためだけに、ジャワに旅立ちそうな気がする(注:本気)。
 あーあ、こんな本、知らなきゃ良かった! と本気で思うのに、喜びで胸が踊った。血が騒いだ。マニアの業というものを知った(苦笑)。
 バティックマニアをさらに熱くする危険な一冊。もうこれ以上、バティックにハマりたくない人は、覚悟してから読んで下さい(笑)。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本生態系

2001/09/07 07:36

「学校で勉強しそびれた」という後悔がある人に

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 大人になってする理科系の勉強はハードルが高い。意味不明の専門用語がみっしり詰まった字ばかりの本を読もうとしても、目が拒む(苦笑)。学生時代に理科系が苦手科目だった人間にはなおさら拒否感が強い。
 しかし、「苦手だ」ではすまされないのは、環境問題を考える時だ。自分を取り巻く世界の仕組みの概略を理解しないことには、地球と自分(を含めた生き物)に優しい環境は作っていけない。
 安易で便利な生活を改めるのは、広い視野で物事をとらえ、意識改革をしなければ、始められない。エコロジー派に「海を汚すな。合成石鹸を使うな」といわれても、生態系を知らないと、ぴんと来ない。なぜ木が大切なのか、必要なのかをわからなければ、家の庭をつぶしてコンクリで固め、ブロック塀にしてしまう。そういう状態を、元に戻すことはなかなか難しい。

 この本は、環境と生物の関係性の基礎知識をわかりやすく短時間で学べてとても便利な一冊だった。
 「学生時代、もっと勉強しておけばよかったなあ」という、ささくれみたいな後悔を少し、埋めてくれる気がする。自分の学んだ高校の教科書よりも深く、そして新しい知識をサクッと入れられるので、この一冊で「勉強しなかった後悔」のおつりが来る(笑)。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本花ごろも

2001/07/20 21:52

理想の和菓子を求めて

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 秋田県能代市出身の松井旭は、「一流の和菓子になりたい」という夢を抱いて上京したが、理想にはほど遠い和菓子を作っていた会社に幻滅して退職したばかり。バイト仲間の薦めで七義園に桜を見に行った旭は、そこで優雅な茶会に遭遇。そこで出された桜のように美しい上生菓子を食べた旭は驚愕する。「これこそが僕が求めていた本物の和菓子だ!」
 理想の和菓子に出会った旭は、伊織屋というその和菓子屋の主人に弟子いりを申し出るが、昔気質の主人にはとりつく島もなかった……。

 著者は、この作品の取材のために、数年間で全国の銘菓子100種以上を試食した。和菓子への愛で綴られた作品。

江上冴子公式HP

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本天地の果てで見る夢は

2001/07/20 21:44

恋という名の病……何重もの禁忌の果てに

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 二代目社長・高島は、年若いバイトである渉と運命の恋に落ちる。スポーツ関連用品の卸し会社の二代目社長・高島は、年若いバイトである渉と運命の恋に落ちる。
 何重にも禁じられた恋ゆえに、人目を忍んで愛し合っていた二人だが、社員に知られて脅されるようになる。仕事も家庭も、全てを失い、苦悩と試練の果てに、高島が見たものとは……?
 著者のデビュー前に書かれ、改稿を経て1997〜98年にかけて「小説イマージュクラブ」(コアマガジン)に連載された作品を1999年に文庫化。

江上冴子公式HP

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

8 件中 1 件~ 8 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。