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  3. 川原 いづみさんのレビュー一覧

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    中野 ジェームズ修一 (講師),日本放送協会 (編集),NHK出版 (編集)

    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

川原 いづみさんのレビュー一覧

投稿者:川原 いづみ

113 件中 1 件~ 15 件を表示

さよならダイノサウルス

2001/05/24 11:36

読める本には限りがある、読まず嫌いすると後悔する一冊でしょう

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 恐竜に興味がなかろうが、SFに興味がなかろうが、まぁ読め! 騙されたと思ってとりあえず読んでみろ! と本好きな人にオススメしたいのがこの一冊。私自身、「ハードSFって設定ばかり凝っちゃって、コ難しくて、キャラクターの魅力が乏しかったりするんじゃ…」と尻込みする傾向があるのですが、この小説に関してはそんな心配は御無用。
 恐竜の絶滅の謎を解明すべく、二人の古生物学者がタイムマシンに乗り、六千五百万年かなたの白亜紀末期へ赴くのですが…。
 この二人の男性、ブランドンとクリックスは大学時代からの古い友人。しかし、ブランドンの元妻は今やクリックスの恋人に。何か起きないわけがないとドキドキもの。この二人の関係の変化も読み所の一つ。
 しかし、何と言っても! 発想が凄い。とんでもない事を考える人であります。「恐竜は何故絶滅したのか」「恐竜は何故あんなに大きかったのか」など、いくつかの謎が解明されるのですが、大ウケでした。『SFとは壮大なホラ話だ!』。ですが、読んでいるうちに真相を知ってしまったかのような錯覚に陥るのです。ただ単なる「バカ話」で終わらないのは、この作家の力量がそれだけのものではないから。
 恐竜が絶滅するシーンを、ブランドンを通して目の当たりにするのですが、このシーンが非常に切ない。読み終わって表紙を見ると、さらに切ないんだ。
<初読:01/05/15>

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読み終えた時の胸が熱くなる感覚はいつも同じ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

今回のクラスでは多動傾向の子供たちが複数登場し、毎日毎日が喧嘩の連続。その騒ぎで他の子たちも混乱するし、一人を見ていれば教室からいつの間にか出ていた他の子が校庭で騒ぎを引き起こす……といった具合に、とても慌ただしく気が休まる間もない。その上、トリイと助手のジュリーが子供の指導の仕方で衝突してしまう。厳しく悪い事は悪い、自分の引き起こした事はちゃんと自分で始末させたいトリイと、子供に悪気はないのだからと優しくなぐさめ包み込むジュリー。

トリイ・ヘイデンの一連のノンフィクションでは、彼女の元で困難な障害を持つ子供が少しずつ心を開いていき、人間として進歩していく過程が描かれている。
一口で言ってしまえば同じような話だけど、何冊読んでも飽きない。読み終えた時の胸が熱くなる感覚はいつも同じだと思う。
子供達が持つそれぞれの障害、引き起こされる問題はとても個性的だし、読み手は彼らに対してきっと愛情を感じるだろう。

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魔法の猫

2001/06/07 20:55

作風の違いがとても楽しい、猫短編集

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 猫がストーリーのカギである事を条件として、編纂された猫アンソロジー。分野はファンタジー、ホラー、SFなど。同じ猫という生き物をモチーフにしているんだけど、その内容は作家によって全然違う。猫の持つ良さを引き出しているものもあれば、その無気味さを強調したものもある。擬人化したものもある。特にいじらずに猫は猫そのままのものもある。作風の違いがとても楽しい一冊です。
 一番インパクトが強かったのが、スティーヴン・キングの『魔性の猫』。猫が好きだからこそ、怖さ倍増。彼女達が持つ得体の知れなさを見せつけられた感じ。その夜見事に悪夢を見てしまいました。他にはロン・グーラートの『グルーチョ』、異星人と尼僧が登場する異色ミステリ『ささやかな知恵』も楽しめました。
英語のタイトル『MAGICATS!』&表紙のイラストがいい感じです。
<初読:99/09/23>

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紙の本本棚探偵の冒険

2002/06/03 18:54

本好き、ミステリ好き、集め癖(?)のある方に大プッシュです

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2002年5月号のダ・ヴィンチの記事を見たのが、この本を読むきっかけでした。
濃く、そして熱いです。今すぐ古書店へ行こう!ってな衝動に駆られます。気分はすっかりトレジャーハンター。読み終わったら、とっても古書に詳しくなったかのような錯角に囚われてしまう。
本好き、ミステリ好き、集め癖(?)のある方に、強ーくお勧めします。古書の世界をろくに知らない人でも(私もそうです)、本に対する愛情、情熱、登場する人たちの一風変わったキャラクターを楽しめるはず。
脳内にあふれる快感、味わってみませんか?

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猫の寝姿には癒しの力がある

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私は猫が大好きで、弟二人も猫が大好きだった。だけど、15年前に彼らが揃って喘息の発作を起こして入院した時、母はお医者さんに「お子さんの命が大事なら、決して毛の生えた動物は飼ってはいけません。」ときつく言い渡されてしまった。25を過ぎた今でも発作が出る弟に、犬や猫と共に過ごす日はきっとこないだろうと思う。
そんな事情があるので、道ばたで出会ったよその家の飼い猫たちに遊んでもらうしかない。だけど、無防備な寝姿を見せてくれる事なんて、そうめったにあるもんじゃない。だから、こうして赤ちゃん猫から大人猫まで、かわいらしい姿を見られるのがとっても嬉しい。
猫が寝ているその顔やお腹を見るだけで、ちょっとおでこを触ったりお腹をさすったりするだけで、幸せ。何をせずとも、一緒にいてくれるだけでいい!と思ってしまう。
裏表紙の写真はちょうどいい大きさで、横に並べて寝転がってみると、本当に横で猫が寝ているような気分になる。やってみて下さい。

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紙の本五人姉妹

2002/03/10 17:03

全編切なさが後を引くSF短編集

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 9つの短編から成る短編集。SFですが、決してハードなものではありませんので、他ジャンルの小説が好きな人もどうぞ。全編切なさが後を引きます。この方の『永遠の森』も良いですが、シリーズものではなく、いろんな味・設定が楽しめるという点で私はこちらを先にお勧めしたいと思います(ちなみに『永遠の森』後日譚も収録されています)。
 この中で好きなのは、オリジナル4人のクローンとの対面を描いた『五人姉妹』、老いた役者とその息子の物語『賎の小田巻』。もう一つ、電子ペットを扱った『夜を駆けるドギー』、こちらは割と旬な今を取り入れていると思われるのですが、10年20年経過した後どう読まれるのか興味があります。

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紙の本超・殺人事件 推理作家の苦悩

2001/07/11 20:42

こういうの、大好きです

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この方の、この手の茶化しつつもチクリとやる、そんな小説大好きです。『名探偵の掟』がツボだった方に、オススメしたい一冊。
 これを読んで心穏やかでない方(作家とか…)がいらっしゃるのでは、なんて憶測してみたり。
 私が良いなと感じたのは、『超税金対策事件』と『超理系殺人事件』。前者はあまりのバカさ加減に大笑い。著者は随分楽しみながら書いたのでは。…皆さんある程度はやっているんでしょうか(ここまで露骨じゃないでしょうが)。後者は本好き理系人間に「私、これ理解するの無理だったのよね〜。あなたなら読めるんじゃないかなぁ。」とか言って読ませて反応見てみたい。性格悪いっすか?(友情を壊したくないなら、やらないように)

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紙の本イギリスはおいしい

2001/06/12 20:55

スコーンが焼き上がるまで。台所での読書タイム

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 うちにあるこの文庫本は非常に汚くなってます。ところどころにしみがあったり、ページを開いてみると小麦粉がこぼれてきたり。というのも、この本の中にスコーンのレシピがあって、たまに思い立ってこの本を見ながら作ってみるから。スコーン生地が出来上って、香ばしく焼き上がるまでの間の20〜30分間はこのエッセイを読みながら待ちます。
 日本人の間でよくマズイと言われるイギリスの料理ですが、マズイと感じる原因はどこから来ているのか? それを料理方法や、食文化の違いで説明しています。他にもイギリスでの食&料理にまつわるネタが盛り沢山。イギリス料理はともかく、アフタヌーンティーとフィッシュ&チップスだけは、いつか絶対! と思ってしまった私でした。
 エッセイ自体の面白さもさることながら、文章や単語の使い方が豊かで洗練されていていいですよ。それでいて、読みやすいんですから、ね。
<初読:99/03/18>

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紙の本木曜組曲

2001/05/19 08:08

ただの推理小説じゃない。「女の本音」で著者を想像

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 読み終わった後、しみじみと表紙を眺めてしまいました。『木曜組曲』ねぇ…。
 女五人がひとつ所に集まって、告発大会ってのはひどく興味をそそられるネタでありました。しかも全員がもの書きに携わっている職業だっていうのが。これ書いているのも当然ながらもの書きさんなわけで、様々な描写を読むにつけ、「これって著者のお仕事に対する本音なのかな」と。その他もろもろ、登場人物の日常的会話の部分も楽しい。「ハードボイルド」「トマトソースパスタを得意料理に挙げる男」についての記述にはくすっと笑ってしまいました。読みながら女同士の雑談に加わっているような気分に。
…なんて思っていたら、最後のあたりでは背筋のあたりがぞくぞくっと。自分の中でキャラクターの人物像が少しずつ変貌していくのがわかって怖かった。
 時子の死に関する謎というミステリの部分も存分に、さらに予想していなかった部分までしっかり楽しませてくれた一冊でした。

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森の少年

2001/05/17 12:49

大人になるって何?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 みずみずしく、自然の持つ香りが立ちのぼってくる、そんな物語です。少年モス、少女トラブル、彼らと生活を共にする部族の人々全てをひっくるめての自然。不純物が混じっていない、そんな世界。<森の時間>の体験によって、モスは自分の持つ子供としての依存心を客観的に見る事ができ、反省を知り、ちょっとだけ大人に近付くのです。でも、大人になるって何?<森の時間>によって大人になれたのかどうか、彼にはわからないままで。それに対する大人やヤマアラシの答えは良質の優しさを含んでいるのです。
 トラブルが語る失踪した彼女の伯母「ランニングウーマン」にまつわる物語や、祖先の物語、そして彼らの名前の由来などのエピソードがとても魅力的で。歴史と、先人から込められた願いを感じるにつけ、人々が共に生きる事の優しさを噛み締めるのでした。

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紙の本12皿の特別料理

2001/05/17 12:46

お料理悲喜こもごも

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 参りました。何が参ったって、出てくる料理が美味しそうで食べたくなっちゃって。下手な写真入りの料理本を見てるよりも食欲をそそるんですよ。更に、自分にも作れそうな気がしてくるから不思議。文章でこんな体験は初めてかも。恐るべし。
 登場する料理はおにぎり、ぶり大根、ドーナツ、鱈のプロバンス風、きんぴら、鯛素麺、チキンの魔女風、カレー、パエーリヤ、そば、八宝菜、それからぬか漬け。
 これらの料理をモチーフにした12の短編。これが上手いんですよね。料理に関する蘊蓄も、著者の価値観もさりげなく挟まれていて、全然違和感がないんです。そして物語ひとつひとつがとても身近で。作りものめいた嘘臭さが全くない。「普通だったらこう落とすでしょ?でも世の中そんなに甘くないんだよーん」って、そんな感じ。いいなぁこういうの(笑)。
 食文化の違いについて触れているのも面白いです。きんぴらの項では嫁が姑の作ったきんぴらに唖然としてるし、カレーの項では同じアパートに住む4つの家族が作るカレーの違いを述べてみたり。我が家では…と比較しながら読んでみるのもまた楽しい。お料理下手かつレパートリーの少ない私ですが、ぶり大根の項、チキンの魔女風の項が身につまされるような(笑)。お料理悲喜こもごもが詰まったこの本、おすすめです。

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紙の本少年名探偵虹北恭助の冒険

2002/03/10 16:55

続きが出るなら是非読んでみたい

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この中の一編が講談社の複数作家による短編集に収録されており、それを読んだのがこの本を手に取るきっかけになりました。小学校の先生&日頃子供向けの推理小説を書いている作家さんだけに、文章がとても読みやすく、またそうあろうとする、読み手に対する思いやりが感じられます。
 謎解きはシンプルで、後味が良いです。この感覚は結構大切だと思うんですが…? ミステリ好きには、あとがきも楽しめるかと。この世界はこの一冊だけで完結してしまってもいいかもしれませんが、続きが出るなら是非読んでみたいですね。

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親子で競作、それぞれの持ち味が出たお料理本

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 仕事仲間から結婚祝いにといただいた料理本です。同じテーマ(素材・ジャンルなど)で各自のお料理披露の「競作本」。カツ代さんはお母さんの味、ケンタロウさんはこってりしっかりの味かな? どちらの出す料理もとても美味しそう。
 ケンタロウさんにも嫌いな食べ物はあったそうで、彼の「なんで嫌いなものを出すの?」という質問に対するカツ代さんの答えは「味として知っておくべきだから。」なるほど! こんな時に出てくる言葉って、「大人になってから恥ずかしい思いをする」とか「食べられる事それだけで幸せなのに、そんな贅沢を言ってはいけない」とか「栄養が片寄って体が丈夫にならない」とか、そんなのが多いですけどねぇ。食のお仕事を選んだ人ならではの答えでしょうか。確かに嫌いな物、食べた事がないものは料理してみても美味しいかどうか自分ではわからないですもんね。

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紙の本シェリ

2001/06/13 21:20

30年後、こんな風に年下の男をあしらってみたいもんだ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 高級娼婦マダム・プルーの息子として生まれた、若く美しきシェリ。そしてマダム・プルーの親友であり、彼女のライバルであった、ドゥミ・モンドの女レア。25ほども年の差のある2人が、奇妙な恋愛関係になってからすでに6年が過ぎようとしていた。
 いやはや、シェリの性格ときたら…。我侭で身勝手で、傲慢で冷酷で。美しきろくでなしとでも言うか。そんなシェリを愛し、上手にあしらいながら付き合い続けた事に対する穏やかな誇りがレアの心のどこかにあったのではないかな(それにしても、シェリは25歳にしては幼い印象だよなぁ。フェティストっぽいしな)。
 50を過ぎても心は老いることなく、誇り高く、自らの心を律しようとするレアの姿はかっこいい! の一言です。
 中年になってから恋愛に身を焦がし、精神的エネルギーを費やすよりは、いっその事そんな感情などなくして趣味に生きるのがいい、序々に枯れていきたい…と思っていたのですが。レアの描写を読むにつれ、そんな考えがぐらぐらしてきてしまいました。どろどろした恋愛なんて御免だけど、潔く引き際を決められるぐらい自分を制御できるなら、こんな風にかっこよくかわす事ができるなら。って、分不相応ですかねぇ。そこまで行き着くのが大変だっつーの。
 もう一つ、シェリの結婚相手のエドメ。彼女がシェリのうわべだけは申し分のない優しさ、つまりは彼の仮面をはがしにかかる場面は見物でしたね。シェリよりも6歳年下の彼女は若く美しいだけのお人形さんかと思っていたんですが、どうしてどうして。<初読:99/04/08>

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紙の本都立水商!

2002/03/10 16:41

出来過ぎなくらい。読後感の良い青春小説

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 商業・農業・工業高校があるのに、水商売へ進みたい子のための学校がないのはおかしい、水商売への差別だ! というわけで、歌舞伎町に出来た「東京都立水商業高等学校」。設立された科は、女生徒のための「ホステス科」「ソープ科」「ヘルス科」、男子生徒のための「マネージャー科」「バーテン科」「ホスト科」「ゲイバー科」。こりゃもう現実にはありえんお話でしょう。ところが、読んでいるうちに、こういうのあったら面白いだろうな、あったらいいなぁってな気分になってくる。キワモノっぽい設定だけど、内容は結構真っ当な青春もの、感動ものだったりする。設立当初は他の高校に入れない子や、問題を抱えている子が親や先生の推薦でいやいやながら送り込まれてくる(一部はこれが自分の生きる道だと自ら志願してくるのですが)。入学当初は死んだような目をしていた子供たちが、自らの能力に目覚め、水商売の意義を学び、連帯感を強めて生き生きとしていく、その過程がぐっと来るのですよ。実際はこうはならんだろうという気もしますが。
 「ソープ科」「ヘルス科」の実技実習は抜き打ちで、「マネージャー科」「バーテン科」「ホスト科」の男子生徒を使って行われる。もし休んでいる間に実習があったら、男子生徒はすっごく悔しい。ってなわけで生徒の欠席率が異常に低い高校になった。そんな細かいエピソードも楽しい。
 最後までさわやかですこぶる読後感もいい。それはもう出来過ぎなくらい。さくさく読めますし。うちの旦那は読み始めたら止められず、朝4時までノンストップだったようです。時折笑い声がしてました。次の日は仕事があったのですっかり寝不足になってましたが…。この方が次にどのような小説を書いてくれるのか、楽しみにしています。

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