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    3月のライオン(1)

    3月のライオン(1)

    羽海野 チカ(著),先崎 学 (将棋監修)

    5つ星のうち 4.5 レビュー詳細を見る

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    はらぺこあおむし 改訂

    はらぺこあおむし 改訂

    エリック=カール (さく),もり ひさし (やく)

    5つ星のうち 4.5 レビュー詳細を見る

Aさんさんのレビュー一覧

投稿者:Aさん

16 件中 1 件~ 15 件を表示

被害者と加害者の大きな隔たり

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

前著書は、興味本位で書店で手に取りました。衝撃を受けました。
しかし、今回は、しっかりと選んで読みました。

小林さんも2冊目ということもあり、前著書よりも、読みやすい本になっているように感じます。

この本の中には、ご自身のこと、ほかの被害者のこと、被害者の周りにいる人たちのこと、加害者のこと、マスコミのこと。いろいろな立場の人たちを、小林さんの目線で書かれています。

特に印象的だったのが、加害者に対して思ったことを綴っているところです。

加害者が反省をしていることをアピールするため(?)に、前著書「性犯罪被害にあうということ」を使われているように見受けられる箇所がありました。一番最初に性犯罪に対して裁判員制度が適用された裁判でのことです。法廷のスクリーンに前著書を映し出し、弁護士が「被告は十分に反省し、、」「この本を読み、人に愛されたいと気づきました。」と言って、情状酌量を求めている。

あくまで、小林さんの目線で書かれているので、被告は本当のところどのように思っているかわかりませんが、文面から受ける印象では、ただ、情状酌量を引き出すために使われたようにたぶん感じただろ。

小林さんはそのような意図で書いたわけではないのに。

別の章で、服役中の加害者から、本を読んだ感想として、「とても悪いことをしてしまった」「反省しています」「ここまで傷つけているとは思わなかった」「許しを請いたい」などの手紙が届いたと。加害者は、小林さんに対して、罪悪感の懺悔先、告解をしている。

小林さんは、まだ、受けた傷を乗り越えていないと思う。いや、一生、乗り越えることができないほどの傷を負っているのだろう。その傷ついている小林さんに対して、罪悪感の捌け口に使っている。小林さんにしてみたら、傷に塩を擦り付けているように感じるのではないだろうか?

自分では意図せずに性暴力を行っているかもしれない。被害者と加害者の受け止め方が違うから。

でも、それを悔いていたとしても、自分の罪悪感を軽くするために傷つけた人、被害者を選んではいけないと思った。

私に、資格があるか分からないが、もしあるとしたら、被害者に手を差し伸べたい。加害者にならないようにしたい。被害者は一生傷を背負って行くのだから。

そう思う一冊です。

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紙の本性犯罪被害にあうということ

2009/09/08 19:44

考えさせられて

12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

正直な話、最初書店で手に取ったのは、興味本位でした。
でも、読んでみて、衝撃を受けました。

軽々しく理解したとか言えない内容です。
自分は、男性だから、女性のこのような辱めははっきり言って理解できない。ただ、理不尽な状況に追い込まれたことによる自分へのどうしようもない憤りや身内だからこその押し付けを受けることによるストレスは、なんとなくわかります。

少々、次元が異なるかもしれませんが、小さいころ、自分の親から、受けた理不尽な暴力を思い出しました。父親は、面白半分で、私を押さえつけて、鼻くそを私に食べさせた記憶です。力では対抗できずに、抑え込まれて、ビービー泣いて、それでも無理やり口の中に、鼻くそを突っ込まれて、食べさせられる。ただ、家の中では父親は絶対の存在で誰も止められない。父親はニヤニヤ。そのような記憶が山のようにあり、それを思い出しました。

筆者は、理不尽な辱めを受けて、最大の味方であってほしい両親、特に母親から、その辱めを、自分の責任のように言われたら、二重、三重に傷つくでしょう。

読んでいて、この筆者に対する周りの人間のようなことを私も行っているのではないかと心配になりました。

自分の周りで、このような経験をした人がいたときに、理解できるか。
すごく、考えさせられます。

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訳者がうまい

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

面白かった。
ストーリ的には、すでに、ベトナム戦争からずいぶん経っているので、ベトナム戦争経験者という設定には無理が見えるが、それでも、引き込まれます。ただ、やはり、主人公は沢山の幸運に恵まれて無理がありまくるのは、気になるといえばなりますね。

あと、作家が日本のことをよく知っているのもありますが、訳者がうまい。日本人が話すような文体を無理なく使っているので、最初に作家がアメリカ人だとわかっていなければ、日本人の作家が書いたと思ってしまうぐらい巧みに訳しています。

すばらしい。続編も買ってしまいました。

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紙の本探偵ザンティピーの休暇

2011/01/05 09:29

実写で見てみたい

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

映画の「男はつらいよ」で日本語を覚えたニューヨークの名探偵。
妹の嫁ぎ先である北海道へ遊びに来て遭遇する謎。

読んでいて、思わず、ほほが緩む面白さがあります。

アメリカ人でテキヤ風の言葉を自在に操って、謎を解いていく話。
実写で見てみたい。これはアニメではなく、実写だ。

2時間ドラマぐらいでやってもらいたいと思う物語です。

# 映画にするには、ちょっと、無理があるかな?(笑)

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呑気なお殿様、だけど、剣の腕はは天下一品

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

書籍紹介: 下野国・那須川藩一万八千石の下屋敷から若隠居の若月丹波守清胤は、傳役の爺篠塚左衛門とともに出奔、東八丁堀のアサリ河岸に向かった。爺と二人、九尺二間の裏長屋の生活が始まる。持ち出せたのはわずか三両。早速にも仕事を探すべく口入れ屋に向かう道で、武家娘を襲う四人の侍たちに出くわして…。

設定もそうだし、キャラクタもそうだけど、なかなか、面白い。

お殿様は世間知らずだけど、切れ者で、そのせいで、藩のお偉方に疎まれて、無理やり、隠居をさせられて、下屋敷に籠の鳥状態。若隠居とはいえ、30過ぎのお殿様は、その状況は退屈だから、屋敷を抜け出してしまった。

設定自体が、30過ぎで頭が良くて、品があり、でも、不遇の状態を無理なく作っているのが、うまいと思う。また、お殿様のキャラクターもいいし、傳役の爺さまもいい味を出している。

読んでいて、楽しくなる物語です。

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紙の本アマルフィ

2009/09/25 12:49

深い背景

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

映画の初期プロットを原案にして書かれた物語なので、映像が目に浮かぶシーンがある。ただ、外務省の一外交官がこのようなヒーロー的行為を行ったら、問題だろうなあ。

何重にも仕掛けられた罠。振り回される黒田。
犯人たちのアマルフィにこめられた思い。

話の一つ一つが深い。確かに、ロシアが絡むと、すぐに、闇にぶつかるという印象がある。実際に、ジャーナリストが暗殺されているニュースが流れているのだから。

一つ一つが深い事情があり、本ならではの感情や背景を説明できる分、理解しやすい。

映画を見たが、映画では、佐藤浩市を犯人に持ってくるため、犯人のターゲットを変えてしまった。そのために、チェチェンの宗教的背景とアマルフィの宗教的背景の重なりや犯人の犯意の大元が説明しづらくなった。

そこらへんは、本ならではで、説明でき、アマルフィの題名が生きてきている。

映画がチープに見えてしまうほど、出来が良い。

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紙の本謎解きはディナーのあとで 2

2012/01/25 09:41

娯楽小説としては、面白かったです

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

前作より、トリックが少し凝っていて面白かった。
それぞれのキャラの面白さも、磨きがかかっているし。
風祭モータースの車のくだりも面白いし。

ただ、麗子お嬢様が影山に頼りすぎているところなどは、ちょっと、もう少しプライドを持ってほしいなあ。
まあ、プライドを持ったとしても、それを叩き潰すのが、影山の楽しみなんだろうけど。

帽子屋のシーンなどは、すごく笑えた。
いつも、話を聞き流しているところがよく垣間見れるシーンだと思った。
あと、麦わら帽子の使い方も、なかなか、凝っているように思いました。

クリスマスの密室の話は、ちょっと強引でした。スケートと自転車?
スケートで、土の上だろうが、アスファルトだろうが、タイルだろうが、歩いたら形跡は絶対残るって。
無理ありすぎです。

あと、最後の密室の話は、暗闇の中、風祭警部が唯一役に立った瞬間でした(笑)

テレビでも見ていたのですが、どちらも、それぞれ面白くてよかったです。
テレビの方は、原作よりテレビ的に尺を合わせるために、話を深くしているので、推理としても、面白かったかな?
強引な所は、どちらも多いけど(笑)

ただ、麗子お嬢様と影山をむりくりくっつけようとしなければ、もっと良いのだけれど。

推理小説と思わずに娯楽小説としては、考えずに読めるので、面白かったです。

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耳が痛い

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

読んで最初に思ったのは、耳が痛いだ。
今が最高ではない、今のいやなことは、自分が原因じゃない。どこかに自分の居場所があるはずだ。そこへ行けば、本当の自分になれる。

自分自身も、へこんでいるときに思ってしまうことがある。
だから、耳が痛い。

そのような人たちが流れ着く場所のひとつが、沖縄。
そこでも、自分の居場所を見つけられる人、そこでも、自分の居場所が見つけられない人。さまざまな人たち。

だけど、結局、誰も、助けてくれない。分かっているんだけどね。

登場人物の中では、ダリアちゃんが好き。自分を持っている。ダメダメの親父を好きになってしまったのは、しょうがない。そのダメおやじが夜逃げした後、100万を貯めて追いかけていく。この話の中で、一番、前向きだ。ファイアーキング・カフェの瞳ちゃんも好きだけど、やっぱり、ダリアちゃんが好きだ。

いしかわじゅんさんは、飄々とした作風が好きだけど、小説は初めて読んだ。おもしろく、耳が痛い(^^;;

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紙の本粗惣拳銃

2004/01/08 10:40

面白い。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

面白かった。
最初の読み出しがあれ。と思ったが、その後、終わりまであっという間に読んでしまった。
読み返してみると、状況が都合よすぎるとか、登場人物が典型的とか、いろいろと突っ込みどころがあるけど、それを上回るキャラクターの元気のよさなどがあり、面白かった。

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紙の本謎解きはディナーのあとで 1

2011/02/07 14:27

コミカルだと思うが。。。

12人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本屋で帯の宣伝文句で読みました。

令嬢刑事と毒舌執事とのやり取りや、的外れの上司とのやり取りなど、面白いです。慇懃無礼とは、まさにこのことって、感じの執事の言葉がいいんだよねぇ。

特に、お嬢さんが犯人に間違われたときに、よくよく聞くと、執事からの証言で、警察が判断している。
(お嬢さんにしてみたら、執事にはめられた気分になるだろうなあ、、、笑)

しかし、題材にしている事件が、いまひとつ、面白くない。
たしかに、(本文と使い方が異なるが)節穴といわれてもしょうがないほど、単純で、穴のある事件。
というか、推理自体も、強引なところがあるし。

もう少し、ひねりがある事件を用意したほうが、もっと、面白くなりそう。

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考えることが多い本

19人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

今、読み終えました。
幼児を含む2人を殺害したのだから、死刑は妥当だと思う。
ただ、この本に書かれているを信じるのなら、裁判のあり方に疑問が残る。

元少年は、検察、弁護士双方に言っていることを受け入れられず、それぞれの作ったストーリを強要されていたとしたら、それは、いけないと思う。

荒唐無稽でも、その事実を元に裁かれるべきだと思う。

元少年は、すごく幼いとおもう。考えてみたら、事件を起こしたときは、まだ10代だし、そのあと、塀の中だから、致し方ないのかもしれない。

ただ、幼さを理由に死刑を回避する必要もないと思うが。すでに、働いているのに、幼さゆえに事件を起こしたから、更正を期待して無期懲役にでは、被害者がかわいそうだから。人が亡くなったのは事実なのだから。

でも、まあ、いろいろ考えさせられる内容でした。

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当確への布石

2009/09/08 19:03

退く決断

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

すこし、拙いところがあるけど、それでも、最後の決断は面白い。驚いた。

通常、このような場合、主人公が絡む候補者は、逆転劇で、当選になる結末を想像するが、わざと落選するようにするとは。それも、候補者に気づかれないように、手を尽くして。

確かに、あのまま進むのも、地獄が見えている。当選したあと、発覚したら、確実に政治家生命が絶たれるのだから。だからと言って、引き返す勇気もすごいと思った。

すごく面白かった。

ただ、ミスリードのために、張った伏線が整理し切れていない部分があり、そこらへんが少し惜しかった。

今後の成長に期待します。

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星虫

2002/04/09 10:28

ちょっと、がっかり

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 以前、岩波書店からでたとき、すごく、感動した。人にも勧めまくった。で、そのあと、イーシャの船が出て、物語として独立しているけど、同一設定上を違った方向から物語にしているので、すごくお気に入りになった。そのあと、何度も、「星虫」を読み返しているが、今までの中で好きな物語のベストいくつに入る本だ。で、10年近くたって、「鵺姫真話」を含めた3部作として再販された。最初は、「鵺姫真話」のみを読むだけのつもりだったが、設定が変わってしまっているので、ほかの2作も読むようにした。

 でも、読み直してみて、主人公の女の子、友美がすごく色あせてしまった。他の物語と連携を深めてたからかわからないが、キャラクターの奥深さがすごく浅くなったような気がした。演じてる自分と本当の自分の狭間にゆれる主人公の部分がぜんぜん描かれていない気がした。設定自体も、10年前と同じというわけには行かなくて、ちぐはぐになってしまっていた(インターネットやその他のことを入れるときに、知識が足りなかったのかな?)。

 「イーシャの船」も含めて、10年前より物語としての完成度が落ちているのは、すごく、残念だ。このあと、「星虫ワールド」として短編集が出るとか言っているが、買おうか迷っている。

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紙の本向日葵の咲かない夏

2009/09/08 19:22

これは、ミステリーか?

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私の思っているミステリーの分類ではない。サイコ系の感じがする。もし、映画とかといった映像をするとしたら大変だと思う。

物語の中心で振り回されている男の子。大人びた言葉をしゃべる3才の妹。うそをつくS君の生まれ変わりの蜘蛛。それなりに作られたキャラクター構成とミスリードを誘発させる展開。たぶん、気に入る人は多いだろう。

最初から、ある結末に向かうために、いろいろ言葉遊びをしているのが、違和感(不快感と呼んでもいい)になり、読み進むのがすごく大変だった。

結局、その結末に導かれたとき、あの違和感は、この結末のためか。とわかった。

朝、通勤のときに、読み終えたのだが、気持ち悪い感じがずっと引きずっている。

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薄っぺらい主人公

7人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

実在の事件をベースに話を組み立てているので、ある程度は読めます。
ただ、この作家さんの処女作のせいか、説明書きが多すぎる感がある。

それよりも、気になったのが、主人公の厚みのなさ。人生に挫折したことのない主人公が、出世を繰り返しながら、情報マンとして活躍して、巨悪を叩く。しかし、主人公に魅力がない。

主人公に厚みを与えるために、過去に挫折などの陰の部分を作り、その陰のために、特徴的な性格が出来上がりました。王道のパターンならば、子供のころに父親が殉職してとか、学生時代に恋人が死んでしまってとか、恩師がなぞの失踪をしてとか、ちょっとしたアクセントをつけるんだけど、それがない。

ただ、優秀な人間が、興味を持った情報を武器に仕事をして、誰からも信頼させるような魅力を最初からもっていて、苦労もせずに、恋人も手に入れて、終了までいく。

最後は、ちょっと、やりすぎたから、離島へ飛ばされるけど、そこでも、人生を楽しんで、ちゃんちゃん。

ぜんぜん、面白みがない。

よく編集部は、OKを出したな。
プロットの段階で少しは考えるだろ?

と思ってしまう作品でした。

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