あいばさんのレビュー一覧
投稿者：あいば
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2001/06/25 14:15
名キャラアラエッサとストンストン誕生
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クレヨン王国シリーズを初めて読む、という人にはこの「月のたまご」か「黒の銀行」をおすすめします。どちらもクレヨン王国の美しさ、色あざやかな景色が感じやすいし、登場人物たちの会話がポンポンはずんでいて楽しいです。
とくにこのシリーズではじめて登場する、オンドリのアラエッサ＆コブタのストンストンのコンビのやりとりは、ふつうの会話の中でもどこかで笑ってしまう、おかしさがあります。
話の芯は三郎とまゆみの恋ものがたりですが、そこにクレヨン王国シリーズすべてに流れるテーマ、次々と登場するキャラクターの魅力がからんで、いくら読んでも読み飽きない作品です。
2001/09/17 16:28
すべてのファンタジーの「だしのもと」
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本当にすぐれた物語は、何度も読み返すことができる。そして読むたびに違った印象を与えてくれる。古典とよばれる物語にはそういう力がある。
「ハリーポッター」などのファンタジーが最近人気だが、これらがたとえばおいしく味付けされた料理の数々だとしたら、「指輪物語」は素材そのもの、もしくは味の基本になる塩、とかこんぶ、かつおぶしのような存在だ。
すべてのうまみを含んでいる、という意味で。
はじめて読むときは主人公のホビットの冒険にはらはらするかもしれない。ロスロリエンの森のうつくしさにあこがれるかも。賢者ってどういうものか考えさせられるかも。ひょっとしたらこれは戦争のたとえ話のように思うかもしれない。もちろん、お姫さまとのロマンスも健在。
２００２年春には映画化もされるそう。とにかくおすすめです。
紙の本清水義範の作文教室
2001/06/20 15:36
国語の先生にぜひ読んで欲しい
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小学校のころ、作文で苦しんだ人はたくさんいるんじゃないでしょうか。行事のたびに書かされる感想とか、読書感想文とか。
どうしてあんなに嫌いだったのでしょう。私は、なにも言いたいことがないし、なにも思わないのに、どうしてもなにか書いて先生に見せなきゃいけないのがたまらなく苦痛でした。
この本を読んだあとで、あの苦しさは自分が作文に対してもっていた思い込みからきていたんだな、と気づきました。作文に書くことは正しいこと、先生受けすることでなきゃいけないと、書き始めるまえに自分の考えを制限していたのです。「なにも思わない」のではなくて、「作文に書いていい自分の考えとストーリーが見つからない」ことが苦しかったのでした。
清水さんは、作文には何をかいてもいい、書いてあることのよしあしよりも、それが人に伝わるものになっているかどうかが大事だといっています。読んだあと、なんだか文を書くことが気楽になりました。
紙の本クレヨン王国の四土神
2001/06/25 13:48
「月のたまご」の新シリーズスタート
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クレヨン王国にふたたび大きな災いがしのびよろうとしている。
四土神とよばれる、災いをつかさどる神様が王妃の宝石箱にこもってしまったのは、何かが起きるのをつたえるためだったのだろうか。
シリーズおなじみのキャラたちも、それぞれが自分の理由から、「今のまではいられない」との思いにかられたかのように動きはじめた。
静かに広がる「おっかげさまで」病。悪党イタチのダガーの脱獄。
「月のたまご」に続く、スケールの大きなシリーズになる予感がする。
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