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レビューアーランキング
先月(2017年4月)

さとるさんのレビュー一覧

投稿者:さとる

35 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本鷺と雪

2012/02/10 01:55

三部作、見事な完結

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

両家の子女である英子が、お付の運転手ベッキーさんとのやり取りを通じて身の回りの謎の真相に気付いたり、世の中のことを知っていくことで成長していく物語三部作がついに完結。
作中の時間はゆるゆると、しかし確実に進んでいき、二作目で確実に迫りくる動乱の時代の影を落としていた。そしてシリーズラストで決定的な一件へとつながりを見せるわけだが、その衝撃に言葉を失った。
そういう時代がきていることはわかっていた。それでもまさか、あのような形で英子にもたらされるとは。
しかし、著者はそのラストシーンの元となる一文こそが初めにあったのだという。
辿り着くべきところに辿り着いた物語なのだろう。
そして、そこに辿り着くまでに英子が得た経験は、恐らくこのラストの先へと彼女の道を繋げていくのだろうと読者側は信じることが出来る。
北村薫氏の文章は、普段読み散らかしている文章はなんだったのかと思ってしまうほど端整でいてそしてしなやか。日本語の美しさと深さを感じる。
英子の物語も、またそうなのだろうと思う。
良い作品と出会えた。

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紙の本首の姫と首なし騎士 1

2012/01/30 04:32

レーベル的には異色作となるか?

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

このレーベルとしては珍しく硬質な感触の文。
しかしキャラには魅力があり、デビュー作としては驚異的な抑制の効き具合、バランス感覚のよさを感じる作品だった。
このまま筆力が伸びていけば、かなり読み応えのある物語を生み出してくれるのではないかと期待される。
キャラたちの今後も気になるので是非、続きを読みたい。楽しみな新人さんです。

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紙の本死者のための音楽

2012/02/08 02:57

ホラーというよりは幻想文学

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

乙一氏の別ペンネームであるとのこと。
ホラー・幻想文学とも言うべき作品が集められている。
『黄金工場』『鳥とファフロッキーズ現象』に見られるおぞましさ、得体の知れなさにそれらしさを感じ、とてもクセになる。
最近はすっかり中田永一名義での恋愛小説の印象が強くなっているけれども、こういった仄暗い作品ももっと読ませて欲しいと思わずにはいられない。
このクセのある恐怖や感覚の異常というものも、氏の作品の驚異的な点であったと、デビュー作を思い出さずにはいられない。
山白朝子名義での更なる活躍を期待せずにはいられない作品集である。

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紙の本魔女の結婚

2001/06/11 23:16

生き生きとした魅力に溢れるキャラクター

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 谷瑞恵が、久々に中世モノを書いた。しかも今回の話はとても楽しい。
 巫女姫でありながら、運命の人との結婚を夢見るエレイン。村をローマ人に襲われ、村人と共に死ぬはずだった彼女は、しかし千五百年の眠りにつく。中世ヨーロッパにおいて魔術師マティアスに目覚めさせられた彼女は、世の中の変化に戸惑いながらも、運命の人探しに奔走する。
 巫女、といえば神秘的なイメージだというのに、主人公のエレインは世間知らずで淑女らしからぬ少女。結構口汚かったりもします。しかし読んでいて凄く好印象を抱ける。真っ直ぐで純粋、見ていて清々しい。マティアスも、相手役というよりはなんだかお父さん。見ていて微笑ましくなってしまいます。とにかくキャラクターが生き生きしている。
 続きがあるなら読みたいなと思える、楽しいお話でした。

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シリーズかも確定したようで著者の構成力にますます期待

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

なるほど、出版事情や版による違いを重要な要素として取り込んだ日常の謎系のミステリであるならば、舞台は新刊書店ではなく古書店になるべきだろう。
相変わらずの安定感のある作品なので、派手さはないものの安心して読める。
物語としての盛り上がりは同じ著者だとラノベのほうが力があるように感じていたが、あとがきでシリーズモノとしての構成が組まれているらしいことが示唆されたので、著者の構成力の本領発揮もこれからだろうと、シリーズ化決定によってますます期待が高まってきた。
作中でチョイスされる本も、他の本読みヒロインが出てくる作品と一線を画しているので興味深い。
三作目の発表が待ち遠しい。

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紙の本こわれもの

2002/06/02 00:09

珍しく前向きな印象……

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

最初、著者の作品としては、読んでいて普通だなという印象を持った。しかし、そこはやはり浦賀和宏。きちんとどんでん返しを準備してある。
その方法などは、やはりありがちととられることもあるだろう。しかし、作中での、幸福の絶頂から突き落されるという描写と対比できる部分がその展開にあり、読んでいる側としてはなかなかはっとさせられる感じである。
著者の作品は全体的にダウナー系のものが多いが、これは最終的に読んでいる側も救い上げられる感じがする。個人的にはなかなか好感触を持てた。

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紙の本魔女の結婚 聖なる夢魔の郷

2002/01/03 23:03

あのキャラの出生の秘密が

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 シリーズ第3作。
 今度はエレインは盗賊の頭を自分の運命の相手と思いこむ。しかし、今回は前2作とは少々異なっており、前半のほうで早くもエレインは自分一人が舞い上がっていることに気付く。こういったところに、さりげなく主人公の内面の成長が、ほんの少しではあるが見られるようである。
 今回の目玉となっているのは、エレインの保護者的立場になってしまったマティアスの出生の秘密である。そのことが明かされることによって、わけのわからないタイプであった彼に、血肉がついたように思える。キャラに深みが出ただろう。そして、マティアスもまたこのシリーズの主人公であると思えるようになる。今後この主人公二人が、どう絆を深め、人間として深みのあるものになっていくかが楽しみである。
 また、シリーズものとしての大きな謎、エレインの流星車輪を狙う集団が影を見せ始める。これからシリーズものとしてますます話が面白くなっていきそうである。
 前2作はどうも乗り切れないという人もいただろうが、この巻あたりからより多くの読者に支持されるようになるのではないかと思える。

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綺麗な印象を受ける一冊

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 紅茶好きの宇佐見博士が、不思議な世界に迷い込んで、そこで起きた事件を解決するといった短編などが5本収められたもの。
 ファンタジー的な舞台設定でのミステリ。当初はこれできちんとした謎解きが期待できるのだろうかと、少々心配ではあったが、なかなかしっかりと論理的な解決が成されていた。
 なんでもありという印象のあるSF・ファンタジーの世界でも、きちんと世界設定が成されていれば、その中でも論理は成り立つのですね。その特殊な舞台設定などに、多少は疑問を感じるところもあったことにはあったが、全体的には良くまとまっていて、幻想的な美しさがあった。読後感の良い、優しい印象もあるミステリだったと思う。

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禁断のインノチェンティ

2001/09/21 00:08

悲劇を予感させる展開か?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 薫風のフィレンツェの第2巻にあたる。リフィアのいる湯治先に乗りこんだジュリオは、リフィアに一目惚れしてしまう。ミケルをはじめ周りの人々が慌てる中、ミケルたち三人の運命を左右する事態が近付きつつあった。
 リフィアの出生の秘密が明かされることによって、早くもとてつもない悲劇の訪れが予測されます。悪意がないにもかかわらず、三人のういういしい恋愛関係はしかし大きな悲劇を招きかねない状態に。特にリフィアに対するジュリオの想いは大きな不安要素となっています。今までの榛名作品とは少々違った不幸さが見られ、これからどうなってしまうのかと先が気になって仕方ありません。そんな展開なものだから、また今までになく朴念仁な主人公ミケルがもどかしく感じます。
 一作目の時点で思っていた通り、だんだんと話が広がってきて面白くなってきました。続きが読みたいと思える作品でしょう。

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ますます楽しく

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 魔女の結婚続編。自分を目覚めさせた魔術師マティアスの弟子となったエレインは、マティアスの仕事で訪れた町でダイルという男と出会う。エレインの中にある力を操ることのできる彼が自分を運命の相手だと言うのに舞い上がるエレインだが、彼はマティアスの依頼主と敵対する立場にある人物だった。
 主人公はマティアスという感じになっております。エレインを目覚めさせた自分ではない第三者が、彼女と結びつきがあることを示唆する力をもって目の前に現れることによって、マティアスに余裕がなくなってきているようです。一件クールなようでとんでもなくやきもち焼きな彼には思わずニヤリとさせられます。少女小説としては見ていて楽しくなる展開であることは確かです。
 自分にとってどうでも良くない存在であることを認めた時、主人公たちに確かな力が生まれていくところが、なんとも心地よい。人の内側にあるその力をまざまざと見せつけられた。
 今回は前作のメインキャラも引き続き出てきているが、必ずしも全員がいなければならないというわけでもないように思える。少女小説のシリーズモノとしてレギュラーキャラを毎回出そうという傾向は仕方がないのかもしれないが、話に会わせてそのあたりを調節しなければマンネリになってしまう危険性もあるので、今後注意して欲しいと思わないでもなかった。

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Edge

2001/07/05 01:19

ライトノベルにはもったいない

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 発売当初は、またホワイトハートが女性読者に受けるような話を出したのかと思っていたが、評判が良かったので読んでみると、とんだ思い違いをしていたことを知った。
 はっきりいって、ホワイトハートの枠におさめておくのは惜しい。こう言っては悪いが、偏った読者層だと思えるホワイトハートではなく、もう少し広い範囲の読者に読んでもらうべきではと思える。
 天才的なプロファイラー、そして超能力と、若い読者層を狙ったような漫画的な設定があるが、話の作りは非常にしっかりしている。頭に銃弾を受けたことがきっかけで記憶退行を起こした相棒の青年・藤崎の世話をしながらも、主人公は事件に関わる。その主人公と藤崎の、優しさと奇妙な緊迫感のある関係や、主人公と犯人のお互いの心理面のかかわりなど、とてもよく書けているのではないかと思えた。また、作品中で記憶退行を起こしてからの藤崎を見た桜井がうろたえるシーンなどちょっとしたシーンの描写でも、なかなかの力を感じ取れた。
 ライトノベルで出すには少々硬く、どちらかといえばこの作品はノベルスで出すべきだったのではないかと思える。多分この作品を本当に楽しめるのはノベルスを読んでいる読者層なのではないかと。細かいところではまだまだ改善点があるだろうが、非常にこれから先に期待したい作家であると思える。

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夢界異邦人 竜宮の使い

2001/06/12 22:44

目覚しい成長が見られた

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 シリーズ第1作目と比べると、一気に成長したように思える。これから先がかなり楽しみな作家となった。
 家でも学校でも居場所のない高校生拓也の周りで、不可解な事件が連発する。次々と起こる不幸は拓也のせいだという噂から、拓也はさらに孤独を深め、そして怪現象は活発化する。そこにサイコダイバーの凛と紅美が絡んでいく。
 第1作目ではキャラクターが上手く描ききれていないと思わされたが、今回は一気にその点を克服したように思える。もちろんまだ多少難点があるとは思えるが、それでも凛などの主要キャラの魅力も増し、充分楽しめるレベルまで上がっている。また、今回の中心となった拓也の追い詰められている心情も、なかなか上手く書けているのではないかと思う。前作ではラストが少々上手くいき過ぎている感があったが、今回のラストはその点も克服している。ある意味よりリアルな展開ではないだろうか。
 なんにしても、二作目でここまで成長するとは思わなかった。こうなると、今後もどんどん発展していくのではないかと楽しみにさせられる。

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紙の本ロードムービー

2012/02/08 02:47

スピンオフ短編集

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

全く前知識なしに読んだのだが、『冷たい校舎の時は止まる』のスピンオフ短編集とのこと。
しかし1名以外は気付かずに読んだのだが楽しめたので未読の人でも大丈夫なはず。
こういった他作とのリンクを探すのも辻村作品の楽しみである。
収録作としては、表題作は話のひっくり返し方が見えてしまう。しかし、『雪の降る道』と合わせて、比較的初期の辻村作品に感じた子供を描く上手さの感じられる作品になっていると思う。
最近の辻村作品では縁遠くなった、あたたかくも現実と隣り合わせのままならなさもあるエピソードが楽しめてよい。

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もっと深く書いて欲しかった

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 第7回電撃ゲーム小説大賞最終選考に残った著者の、書き下ろしデビュー作。
 常に黒づくめの格好をし、その態度とオカルトに精通していることから魔王陛下と呼ばれる空目恭一。彼があやめという不思議な雰囲気をまとった少女と出会うことから事件は始まる。やがて少女と共に姿を消した恭一。その現場に立ち会った友人たちは、神隠しに遭った恭一を救い出すべく、動き出す。
 文が下手というわけではないが、少々インパクトに欠けるという気がする。表面をなでているような感じがして、どうも奥が見えてこない。雰囲気は悪くないので、もう少しひとりひとり、エピソードのひとつひとつを深く掘り下げていってくれればよかったのにというのが個人的な意見である。
 空目のキャラが意外と弱かった。彼とあやめのやりとりをもっと深く書いて、空目というキャラに血肉をつけていけば、もっと読者に印象付けられる作品になったのではないかと思う。便利キャラなどが少々見られるので、そのあたりももう少し上手く処理して欲しかったでしょうか。
 今後伸びていく可能性がある作家だとは思う。もっと深く掘り下げて、生身の人間を感じられる作品を書くようにしていってくれればと思います。新人の作品としてはなんとか及第点でしょうか。

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共通設定があってもだいぶ個性のわかれた4編が楽しめる。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

舞台が「紅桃寮」、404号室が「開かずの間」、解決までの期間が7日間という共通設定で物語が展開する青春ミステリアンソロジーだが、だいぶ個性の別れた作品となっている。
一番ミステリとして楽しめ、作りも丁寧なのは緑川聖司『三月の新入生』だろうか。著者が児童文学の方であることを考えると、偏見かもしれないがとても納得のいく丁寧な語りだった。
野村美月『桃園のいばら姫』は倒錯的な女子校での、一種サイコホラーじみた展開が楽しめる。他の収録作に比べて独特な世界が構築されている。
「青春ミステリ」といわれると意外と型にはまったミステリを想像するのだな、と気付かされた、広義のミステリ作品が集まった一冊かもしれない。

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