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レビューアーランキング
先月(2017年8月)

まゆげさんのレビュー一覧

投稿者:まゆげ

9 件中 1 件~ 9 件を表示

紙の本父と暮せば

2002/07/10 21:37

おとったん、ありがとありました

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

終戦後の広島、図書館で働く美津江。一人ぼっちの娘を心配して、死んでしまったおとったんは、今も美津江を助けに出て来てくれます。
原爆で、目の前で死んでいったおとったんを助けられなかったことを悔やみ、親友より自分が死ぬべきだったと思いこんで、息を殺して生きる美津江の前にやってきた恋。おとったんは幸せになれと応援するのですが、美津江には幸せになることに躊躇い素直になることが出来ません。
戯曲です。
戦争による癒えない傷という、こんなにも重いテーマを軽快にさせているのは広島弁のおかげです。悲しいのに可笑しくって救われます。

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紙の本父・こんなこと 改版

2002/07/10 23:43

娘のみた露伴とその死

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『父』は作家幸田露伴の最期を記す作品であり、家族の看取りの日々の覚書でもある。
『こんなこと』は著者と父の思い出を綴っている。
ぎっしりと詰まった活字が、看病で疲労した心を、もういけないと思った焦りを、死の影が忍び込んで父でなくなっていく様を、そして父の好みや流儀、人となりを、伝える1冊だ。
言葉が丁寧で歯切れがいいなと思う。昭和30年発行というからほぼ50年前の文章だが、とてもひきつけられる文章で、懐かしく、新鮮な気持ちで読むことができた。
著名な作家の最期として読むもよし、親娘の深い師弟の絆を感じて読むもよしだが、
特に、看取りを体験したことのある人には共感の持てる作品ではなかろうか。

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紙の本

2002/10/21 23:37

木、人よりも永い命を生きる

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「木」をモチーフに、71年から84年の13年の間に「學燈」に掲載された随筆集で、90年の亡くなった年で86歳という事だから、書き始めでも67歳くらい。木を見るにあたって、山にはいる描写があるが、山歩きには中々きびしい老齢だ。
そこまで著者を突き動かすものとはなんだったのだろう。
最初は、森林の透明な空気まで創造させる倒木更新を見た話ではじまる。続いて、父露伴に叱られた藤の話があり、使いづらい材・アテを悲しむ話や、宮大工の棟梁西岡楢二郎が著者に伝えようとした「木の死んだもの」の話などがある。
ただ「木」をモチーフにした随筆集というだけでなく、著者自身の老いについても鋭い観察眼が向けられている。木の再生、木の生き死に、そして「崩れ」へと繋がっていく。

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日本的「木を植える人」達

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2002年4月、京都・鞍馬山に植樹ボランティアが集まった。
「古事の森」を作るために賛同した人たちである。
伝統的木造建築を維持するための森づくりのためだ。
木の文化を守るため。
これは四百年後の人々へのプレゼント。
戦後、日本は目先のことしか考えることが出来なかったけれど、ようやく自分や子供の時代を超えた遠い未来へ想いを馳せる事が出来るようになったのではないだろうか。
木造建築を守ることが、日本の文化を守ること、自然の生態系を整えることに繋がっていくのは、なにか未来を照らす1本の松明のようだ。

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流れる 改版

2002/07/11 23:48

一言で言えば、「家政婦は見た!」

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

梨花は、芸者置屋の女中になった。
その当時の一介の主婦が、職業を持って一人で生きていこうとすることは、並大抵のことではないと思うのだが、ひょっこりと置屋の玄関に現われるところから始まる。
いったいどんな事情があって置屋に身を寄せたのだろうか。
雇われた置屋の内情は火の車で、置屋の主人や芸者衆に小さな事件が日常茶飯事のように起こるが、梨花の目はそれらを注意深く観察している。
戦後のものの無い貧しい時代、外側だけ派手で内側は散らかり放題の浅ましさ、哀れさを見せられながらも、梨花も1人で生きていく力をつけていく。昭和らしい湿り気と暗いトーンが背景にあるが、ラストは道が開かれて晴れやかだ。

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<運命の女>ゲルータゲルーデガートルード

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

シュエイクスピアの書いた『ハムレット』と、それまでに在った伝説と翻案の2つの話からなる、ハムレットの母、温厚にして従順、現実に順応しやすいデンマーク女王・ガートルードの、16歳から、48歳を描いた作品です。
『ハムレット』の主役は息子・ハムレットですが、『ガートルードとクローディアス』は、母・ガートルードの立場から書かれています。その立場、見る角度によって、登場人物への評価、印象はこうも違うものかと思いました。平たく言ってしまえば母妃の不倫の話ですが、古典にはない、リアルな感情のズレが描かれていて、息子から見た偉大な父も、妻から見たならば決して完全でなく、弟・クローディアスの<兄殺し>を攻めるのにしては、兄王自身も残虐なこともやってきていたりと、単純にハムレットを正義、クローディアスを悪とせず、その不倫さえも納得させてしまうドラマがあります。
デンマークを揺るがす復讐悲劇の前兆として、このストーリーがすっかり私の中で息づいてしまいました。

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紙の本イリュージョン

2002/06/23 23:19

あなたは退屈している救世主ですか?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

救世主が出て来て、題名がイリュージョンとは、なんとも胡散臭い。
これは二人の飛行機乗りの友情の話で、ドンは不思議な飛行機乗りで救世主(私は、ドンは三歩先が見える人なのだと思うのだが)、リチャードは気のいい飛行機乗りで救世主の見習いになるところ。二人のする救世主になる練習はバカバカしいけれど、救世主入門のテキストは読む人に知りたかった答えを与えてくれる言葉が詰まってる。そのバランスがすごくいいのだと思います。

思い通りに、自由に生きる人は嫉妬と羨望の的だ。でもそれは、自分が強く望みさえすれば、誰だってできること。救世主にだってなれるし、思いどうりの生き方だって、死に方だって、自分が選ぶんだと教えてくれています。人を傷つけるようなやり方だって自分が選んだんだって。
どこからきて、どこへ行くのか?
退屈を壊す方法は自分が決めるんだ、と。

退屈だと思っている人は、一度読んでみてはいかがでしょう。

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紙の本うちにかえったガラゴ

2002/06/22 22:32

さすらいのかばん売りガラゴのうちはどんなうちだと思いますか?

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ガラゴの2冊目の本です。北風が吹き始めると大慌てで店じまいをして、ガラゴは家に帰ります。雪が降る前に家に帰らなくっちゃ。
ガラゴのうちは友達が集まるうち。冬の声を聴くと帰ってくるガラゴに会いに、皆がやって来るんです。楽しくって、暖かい冬ごもりの始まりです。
カラフルで可愛い家具や小物を眺めるのも楽しいし、描いてある部分をヒントにして、ガラゴの家の見取り図を想像するのも楽しい絵本です。
絵を見てるうちに自分もガラゴの家に行った気分になれますよ。

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紙の本プール

2002/12/24 00:40

水に溶け込んだ気持ち

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何度も読んで解かる本であっても良いと思う。
一度で解かるより味わい深いかも知れない。
ちょうどこの本がそんな感じ。
雰囲気があって、1章、1章が映画のようなんだけど、全部が繋がっていくまでに時間がかかるみたい。
順序がシャッフルされていて、そのために1度通して読んだだけでは一人一人の思いが繋がっていかないという感じです。だから一生懸命想像する。ちぐはぐで唐突な会話。生活臭の無い。
全ての説明がなされていなくてもいいんだな。
強烈にハマルという感じではないのですが、ひんやりとした、それでいて焦がれるようなもどかしいようなところがよかったです。

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