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    3月のライオン(1)

    3月のライオン(1)

    羽海野 チカ(著),先崎 学 (将棋監修)

    5つ星のうち 4.5 レビュー詳細を見る

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    はらぺこあおむし 改訂

    はらぺこあおむし 改訂

    エリック=カール (さく),もり ひさし (やく)

    5つ星のうち 4.5 レビュー詳細を見る

銀露庵さんのレビュー一覧

投稿者:銀露庵

2 件中 1 件~ 2 件を表示

大金持ちと美術品

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 著者はNHKのテレビ番組取材班で、1984年に出た本が文庫本化されたもの。特番取材ノートの体裁を取りつつ、本書自体が一つのドラマとなっていて、一気に読ませる面白さだ。五つ星のお薦め本。

 鎌倉時代を代表する歌仙絵巻とされる「三十六歌仙絵巻」が大正八年に切り分けられて、その後それぞれの絵がどのような運命を辿ることになったか。絵巻とそれを取り巻く人間達の数奇な運命が語られる。番組取材班の真の目的は、美術品としての絵巻物を紹介することではなく、大金を払ってそれを購入した人間達の栄枯盛衰を語ることにある。だから面白い。

 平成バブルに勝るとも劣らない、大正バブルの時代に続出した大金持ち達。明治期に財産を作り上げた人々も含めて、彼らは皆人間としてのスケールが大きい。現代ならば、絵巻を切り分ける行為そのものが社会的に非難されるだろう。しかし、彼らの無軌道ぶり、破天荒ぶりを含めて、人間が人間として生き生きとしていて、むしろ魅力を感じるほどだ。

 経済規模を当時と比べれば、はるかに日本は豊かな国になったはず。しかし、顔のない法人資本主義になってしまった日本に、こうした破天荒で人間的な魅力に溢れた実業家達は、もはやいない。金の山ができて、人間が消えた。私は本書を読んで、そう感じた。

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塙保己一 新装版

2001/07/09 14:04

塙保己一を知るには格好の一冊

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 江戸時代中期の盲目の大学者、塙保己一の伝記。著者は記紀を専門分野とする学者にして教育者。大正七年(1918年)生まれで、東京帝大文学部を卒業、最後は東京学芸大学の学長を務めた。
 塙保己一というと、ともすれば、目が見えないのにこんなに凄い人がいたという、いわば「盲目の偉人」「盲目の神様」的に描かれることが多い。並外れた能力を持つ人であっただけに、その言動が誇張され、後世作り出された逸話の類も少なくないようだ。著者はそうした“偉人伝説”に陥ることを慎重に避けながら、できるだけ等身大の塙保己一像を描き出そうと努力をしている。言わば、手堅い学者の実証的手法によって描かれた伝記だといっていい。
 そのため、時として我々素人には、その客観的な資料批判が細かすぎてうるさいと感じられる個所もある。しかしながら、空疎な神話が山盛りの偉人伝よりもむしろ、塙保己一という一人の人間の凄さ、苦悩、更には、その学問的業績の偉大さを描き出すことに成功している。
 本書の初版は1966年。五十歳という年齢を目前にした著者が、一つの区切りを付ける気持ちで書いたと思われる、なかなかに力のこもった人物評伝だ。塙保己一という人物を知るには格好の一冊だろう。
 

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