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先月(2017年6月)

Snakeさんのレビュー一覧

投稿者:Snake

3 件中 1 件~ 3 件を表示

射程圏

2001/11/10 23:18

こんなに面白いのに邦題が「射程圏」ぢゃ可哀想だよ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ポロックの作品は日本デビューの「樹海戦線」からずっと読んでいるのだが,邦題にめぐまれてないといつも思うのである。この本も,こんなに面白いのに「射程圏」ぢゃ可哀想だよ。原題は「Nowhere To Hide」,直訳すれば「隠す場所なし」。直訳の方がまだいいくらいである。
 ニューヨークで高級コールガールをしているニコール・バスはある日,上得意だった弁護士に呼ばれ,一緒に逃げてくれと頼まれる。断る口実を考えながらバルコニーに出たところに,マフィアのボスが現れ弁護士を射殺,その場はうまく逃げおおせたものの,ボスを刑務所に入れることのできる唯一の目撃者として追われるハメに。潜入捜査員から彼女の存在を知った警察側も保護するために彼女を探すが,実は彼女には,そうおいそれと当局を信じて頼れない「過去」があった……。
 と,まぁこんなスジダテなので,隠す場所がないのはこの証人の彼女自身なんである。後半,彼女を追ってプロの殺し屋なども出てくるが,敢えて分類すればこいつも「スナイパー」ではなくて「ヒットマン」なんであり,遠距離狙撃をするわけではない。「射程圏」という日本語はそぐわないよ,どう考えても。
 ディティールをおそろかにしないポロックのペンは,上に紹介した娼婦バス,そして彼女を守ろうとするNYPD組織犯罪監視班の刑事カービイ,マフィアの親玉ジャネロのような「主役級」のみならず,ほんのちょっとした傍役まできっちりと人物造形がされており,実に読みごたえのある作品にしあがっている。うーん,しつこいようだけど,「射程圏」ぢゃヒドいよ。

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ゴースト・カントリー

2001/11/07 09:03

2,000年遅れて現れた「女性のためのキリスト」

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 サラ・パレツキー1998年の小説。シカゴの女探偵,V.I.ウォシャウスキーシリーズの作者だが,本作は推理小説ではない。
 敢えて言えば宗教小説かしら。キリスト教のかなり深い部分には家父長制度的な女性蔑視の傾向が残っており,それが現代でもアメリカで生きる女性達の肩に (彼女がマジメで敬虔に神を信じていればいるほど) 重くのしかかっている。スティーブン・キングの『キャリー』なんかはその辺りの事情がよく描かれていたでしょ。
 「暴力で家族を支配している」男は,それが好きなだけでなく,宗教的に正しい,神のミココロに適った行為だと信じている。つまり男性である彼にとって,時には暴力をもってしても家族を支配し指導する責務を果たすことは「神に与えられた仕事」なんである。幸せにも (まぁ最後にはそうではなくなるが) 従順な妻や娘に恵まれたこの俗物は良心の呵責なく妻や子を支配して虐待する。
 本書はそうした実情に対するパレツキーの怒りの発露であり,こういう言い方を許してもらえるならば,2,000年遅れて現れた「女性のためのキリスト(救世主)」についての小説である。正直なとこ感動しました。偏見と迫害を前にして,なんと強く美しい女性達の連帯!

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わたしはスポック

2001/11/10 06:22

「わたしはスポックではない」の続編は「わたしはスポック」なのだ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 題名通りスタートレックのスポック役,レナード・ニモイの自伝,というか回顧録だが,実は2冊目である。最初の本は1977年だかに書かれたもので,「私はスポックではない」といった。論理的ではありませんな(笑)。
 私が最初の本を読んだのは80年代の初めごろで,既に最初の映画は公開されており (…と,思う。ちと記憶が曖昧だが) ,つまりニモイが「スポック役を嫌って出演をしぶっているのでスタートレックが復活しない」という噂は否定されたあとだったのだが,こんどの本を読むと前の本のあのタイトルがそういう噂に信憑性を追加したトコもあったらしく,「うまいタイトルだと思ったんだが」としきりに後悔している。いや,私もうまいタイトルだと思いましたよ,「ハーポがしゃべった!」と並び称される出来だ,と。でもタイミングが悪かったみたいね。
 それはさておき,すごく面白い本なので,スタートレック・ファンと言わず,SF映画ファンであれば一度は読むべきだ。カーク役のビル・シャトナーとの「不仲」についての真相だの,映画第3作「ミスター・スポックを探せ」で監督に起用されたいきさつ,第4作にしてシリーズ最高の人気を誇る「故郷への長い道」の撮影裏話など,興味は尽きない。
 そうそうそ,スーパーチャンネルで放送しているのをたまに観ても出演していないので私の記憶違いかと思っていたのだが,やっぱりニモイはスタートレックの後「スパイ大作戦」に出ていたことがあったよな。それが確認できたのも嬉しかった。
 で,例によって誤訳・誤植を指摘するコーナー(笑)。56ページに,私が先日ここに書いた (いや,なんたる偶然) アボット・コステロの「Who's On First?」の話が出て来る。この小話のタイトルが「誰が最初だ?」とされているが,こりゃヘンだ。「誰が一塁?」でなくちゃ。皆まで書かぬがこの小話はWhoという名前の一塁手,Whatという名前の二塁手,I Don't Know という三塁手がギャグのネタになっているのだ,「誰が最初だ?」ぢゃ何が面白いのかわからない。

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