サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. CHIPさんのレビュー一覧

レビューアーランキング
先月(2017年5月)

CHIPさんのレビュー一覧

投稿者:CHIP

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本血と骨 上

2004/10/24 01:04

臓物と激辛キムチ好きにおすすめ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

何となく購入したものの、長い間積ん読状態になっていたこの本を、ビートたけし主演で映画化の話題に釣られてようやく手に取ってみた。読み始めたら止まらなくなり、三日かけて一気に貪るように読んだ。

この小説には、朝鮮半島の日本統治化時代、一旗あげる為日本に渡ってきた、金俊平という一人の朝鮮人男性の人生が余すところなく描かれている。著者の父親をモデルに描かれたという主人公は、並外れて強靭な肉体に、金以外、人間——家族でさえ——を一切信用しない、荒くれた精神を宿し、その生き様は率直に言って外道である。
相次ぐレイプに暴力シーンは、女性の視点からのみで見ると直視に耐えない。人は人に対してここまで残虐に、冷酷になれるものか。ひたすら続く残酷な描写に呆然としつつ、様々な出来事の狭間でふと垣間見せる人間的な翳りや弱さに、彼が心を棄てた単なる化け物ではないという真実に気付かされる。嫌悪とともに、この小説では細部についてまでは描かれていない金俊平という非情な男を造った過去を想像せずにはいられず、読み進むに従って強い痛みを強いられる。著者とこの著書にとっての血と骨がまさに金俊平その人であるのだと思う。

人に本を紹介する時簡潔に「面白かった」という言葉をよく使うが、この小説に関しては一言で感想をどう伝えたらいいものか戸惑ってしまう。普通の感覚や価値観を持った人にこの本は果たして「面白い小説」として受け入れられるだろうか。あまりの攻撃性に、途中でページを閉じてしまう可能性すら孕んだ危険な小説。普段から刺激物を好む私にとっても、かなりの辛口だった。韓国料理、特に豚の臓物や激辛キムチを好む人にはお勧めかもしれない。一癖も二癖もあるが、くせになる。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1 件中 1 件~ 1 件を表示