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    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

    中野 ジェームズ修一 (講師),日本放送協会 (編集),NHK出版 (編集)

    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

友巣さんのレビュー一覧

投稿者:友巣

8 件中 1 件~ 8 件を表示

紙の本グローバルヘッド

2002/04/13 03:18

アイディアてんこ盛りケッサクで傑作な歴史SF短編集

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 はっきり言って傑作。サイバーパンクというのは、反アメリカニズムなのだそうだが、多分シンクレアのラニー・パットを意識してスターリツを創造したんじゃないかと妄想した。アフガニスタンとかキューバとかタクラマカン砂漠とか北欧の小さな島とか、とにかく辺境をうろうろしている男で、役割に一貫性がなく、いきあたりばったりで、じゃあスパイかと言うとそうでもなく、本気なのかどうかわからない政治活動家だったり、ジャーナリストだったりもする。ラニー・パットは、アメリカ黄金期に大統領を助けて歴史的有名人と渡り合ったアメリカの大義の為に働くスパイなのだが、スターリツは辺境地域の怪しく危ない面々と渡り合って事件や人々を面白がっている男なのだ。そういうわけで、とんでもない所が舞台でしかもリアリティがあり、歴史的に有名な事件と平行して密かに起こったように描かれている。「宇宙への飛翔」なんて泣けてくる(げらげら笑いながら読んでいるわけだが)。「あわれみ深くデジタルなる」はラシュディと並んでイスラム教冒涜者として暗殺指名リストに載らなかったのは? とスターリング本人が疑問を投げかける。好みとしては、「ダモレスクの剣」くらい奔放なおふざけが好きだ。スターリングは既にSF作家の枠を超えている人だなと思うのだった。

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紙の本最初の愛はいつも最後の愛

2002/04/06 00:23

フランス風にシニカルなアラビアン・ナイト

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 アラビアン・ナイトの如き物語短編集。子供読むべからずのかなりエロティックなものから、友情や民族や人類に対する愛まで、夢や官能や裏切りや悪意や憎しみまで、あらゆるものがある。これらの物語の登場人物に自分自身を見いだして、思わず、微苦笑してしまう。

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幽界森娘異聞

2002/04/06 00:10

出たな!妖怪森娘!

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 森娘は、森茉莉に生涯あいまみえることがなかった笙野頼子が、森茉莉関係情報図書渉猟吟味熟読の果てに出現した妖怪である。ときどき、お茉莉、と馴れ馴れしい。だって、それほど入れ込んでるんだもん、てことでしょう。ちなみに鴎外も森父となる。これは、笙野頼子の日々の生活の中に、森娘が登場し、それから彼女の生涯の考察、作品の考察、追随者の考察と、「私小説的」「評伝的」「批評的」純文学である(全部各個入りなのは、あまりに笙野モードに変換されてるから。文体も)。こんなにぶっ飛んでていいのかしら? 「やーだーなー森」なんて書いちゃって。もう「私の森茉莉」状態で書いておられまするな。しかし、文章の目利き、効果的な毒舌、素晴らしい、これで私は笙野に惚れました。

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恐怖のオトメ・パワー!!

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 帯に「ほーっほっほっほっ 美人、それがどうかしたの!? 私は世界一美しいブスよっ」。私は一人の今の生活が幸せなの、ほっといてよというブスものを、芸の域にまで到達させたカルト作家八百木千本先生と、そういう人間がいることが許せずにストーカーと化した「巣鴨こばと会残党」結婚願望の狂った「美女」たちも、十羽ひとからげに悪意ある笑いの世界に引きずりこみ、スプラッターでスラップスティックな世界が暴発するのだ〜! 
 あ〜目から鱗。近代以降のロマンティック・ラブ・イデオロギーを妙〜な具合に堅持している不気味。それを煽るカニバットこと蟹鳩先生の大衆迎合評論家ぶりも凄いんだわ。言行不一致に平然と居直れるふてぶてしさ。それでいながら、自分たちと同じ価値観を持っていない自分より「劣ると認識される」女に気まぐれにしつこい迫害を加え、エスカレートしてゆく。どうする百本木先生! 彼女は、何とか事態を収拾しようとするが…。色んな意味で、含蓄ある一冊。

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紙の本供述によるとペレイラは…

2002/04/13 03:40

戦争へ雪崩れ込もうとする閉塞感の中、自らの運命を選び取った男の話

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 タブッキの最高傑作と評されていたので、かなり期待して読んで、当初はいつものごとき技巧的な進み具合にわくわくしていたが、何か変だ。主人公の優柔不断、危なそうな若者たちとのずるずるとした交友関係を続ける何故? 苛々しながら読んでゆくうちにわかってくる。これはレイ ローサ的世界なんだ。時あたかも1938年、スペイン内乱中、ヒトラー政権下ドイツのオーストリア併合、急転直下に激動の時代に入ろうとするとき。舞台は主にポルトガルのリスボンだけど。そして私はボルヘスの「タデオ・イシドロ・クルスの生涯(1829-1874)」を思い出す。「およそ運命とは、いかに長く又複雑であろうとも、本質的には「ただ一瞬で」成り立っているものだ。その一瞬に、人は、決定的におのれの正体を知るのである」。「一つの運命が他の運命よりよいなどということはあり得ない、しかし、誰も自分の内なるものを尊重する他はないのだ」。そして、主人公ペレイラは、自分の内なるものを見いだす。

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紙の本その時は殺され……

2002/04/13 03:51

死が日常空間を回遊する世界

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 グアテマラを舞台にした中編小説。簡潔な表現は好感が持てたが、鈍いのか、じわじわ怖い感じはしなかった。ちょっといつもと違うことをした、旅行をした、ちょっと長居をした、その程度のことが危険水域を一気に押し上げる。しかし、登場人物達は、極めて無頓着に行動する。そして唐突に死ぬ。死の危険が風邪のウィルスのように日常の空気に浮遊する世界は、今でも確実に存在するのだろう。

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「世界の終わりという雑貨店」で恋人を喪った主人公の選ぶ人生とは?

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嶽本野ばらの小説の中で(『カフェー小品集』も加えて)現世からの逸脱度が最も高い少女とこれから伸びてゆこうとする才能ある小説家との物語。二人の関係は陰惨そのもので、ひたすらありのままの「彼女」を受けとめ、「彼女」の心に添おうとしている「僕」の姿は、神々しくすら見えてしまいます。小説という完全な虚構だからこその愛の姿だけれども、愛によって人の心が救われることはないこと、それでも共に在りたいと思うのが愛であること、愛するというのならば相手の全てを受け入れる覚悟がなければならないこと、という愛に関する「それ真実だわ」と思うメッセージが込められています。他にも、人生の優先順位第一位は最も大切な人のために生きること、喪った時にわかる場合には、後悔先に立たず、肝に銘じるべし。

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紙の本中井英夫全集 8 彼方より

2002/04/05 23:34

中井美学の底にあるもの

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 第二次世界大戦中の日記である「彼方より」、終戦後の「黒鳥館戦後日記」「続・黒鳥館戦後日記」より成る。年齢にして満21から22歳に書かれたもの。発表は、中井の学徒出陣で勤務していた市ヶ谷参謀本部、後の自衛隊市ヶ谷駐屯地で三島が割腹自殺を図った翌年である。二人とも戦中戦後に違和感を感じ続けていたが、決着のつけ方は全然違う。
 若き中井英夫は理想主義者だが、戦中も戦後も「大きな物語」を信じていない。江藤淳のように母親の不幸を内面に刻んだフェミニストの視座を持ち(ただし中井英夫は母親と一体感がありすぎたみたい)、個人主義者。時代状況もあってか、書き方が激烈で呪詛に満ちている。新聞の切り抜きにコメントというのも結構あるし、世界情勢にも敏感だ。まあ、こういう内容ばかりではない。生活のことや、映画や読書の感想だの、創作ノートだの。美しい詩もある。読み飽きない一冊。

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