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  3. 歳三さんのレビュー一覧

歳三さんのレビュー一覧

投稿者:歳三

18 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本言志四録 1 言志録

2001/12/13 13:31

日々の羅針盤

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 言志四録は、江戸末期の大儒である佐藤一斎が四十余年にわたって綴った語録であり、幕末を動かした人物の中にも、信奉者が多かった。西郷隆盛などは、その典型であろう。
 行動へと駆り立てるパワーと、春風の如くひとに接する情を、独特の論調で示してくれるこの書は、時代変われども、必ず多くの人々に何かを与えてくれる筈である。
 若者の読書離れが、懸念される中、日本の宝とも云える、このような好著を、できれば若年のうちから、手にすることは、大いに意義のあることと考える。
 日に日に、さりげなく開いた一頁でもよい、佐藤一斎との会話をしてみようではないか。
 川上正光氏の解説も、気取りがなく、実に懇切丁寧、わかりやすく説いてくれている。
 まずは、気楽に古典と向き合ってみようではないか!

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ほのかにさすひかり

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 活字を追いながらにして、別の世界へ没入することがある。藤沢さんの小説を読んでいるときに、何度か経験したことだ。風景が浮かび、街並みが顕れ、人物がすぐそこにいる。まさに、筆の妙であろう。

 歴史、時代作家は数多いが、藤沢さんほど、小説絵巻の真っ直中に読者を引きづりこむひとは少ない。鮮明に浮かびあがる藤沢ワールドのカラーは、あえて云えば、モノトーンに近い。光のあたらない闇の部分をあぶり出す。
 主人公たちは、決して成功者ではない。英雄でもない。なのに、藤沢さんの心が、彼等の存在に光を与える。女性を描いてもそうだ。はかなさの中に、艶を与えられた女達は、さりげない仕草の描写に、匂いさえ漂わせる。

 短編にも長編にも、それぞれ、藤沢作品の魅力が充満し、どれを手にとっても、独特の余韻が残る。それは、何だろう? と、考えたとき、闇の中にあっても、その先に、ほのかなひかりを用意することを忘れない、藤沢さんの優しさなのだと気づくのである。

 藤沢さんの作品群が詰まったこの全集を、ぜひ、多くの皆様に手にとっていただきたい。自信をもって、お勧めします。

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落日燃ゆ

2001/09/08 07:05

自ら計らうことなく逝った文官

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 暑い夏が来るたびに、靖国参拝の是非を問う声が巷にあふれる。それは、よいとして、所謂「東京裁判」についての詳細を、わたしを含めて、どれだけの方が知っているのだろうか?
 この裁判で絞首刑を宣告された七人のA級戦犯のうち、広田弘毅は、唯一の文官であった。広田は、裁判の場で一切の自己弁護をせず、従容として死についた。昭和史を語る上で、広田弘毅の生涯を通じ、今一度、検証してみることは、意義あることと考えられる。
 城山氏の筆からは、熱が伝わり、広田に託すおもいを痛いほど感じるのである。何度も手にとっては、読み返してみたい城山氏の傑作である。

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紙の本

2001/08/28 14:24

越後の蒼龍

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 司馬氏の文体には躍動感があふれ、読む者を否応なしに、その世界へと連れ込んでしまうものがある。また、司馬作品の大きな特徴のひとつは、「主人公を誰に据えるか」という視点の置き所だと考える。司馬氏によって、生命を呼び戻され、現代に蘇った英雄達。
 「峠」の主人公、河井継之助は、その最たるものではなかろうか。壮大な視野と先見性を持ちながら、長岡藩の家老としての立場を常に捨てず、美に生き、美に逝った英雄の生涯。まさに、壮絶なる人生といえる。司馬氏は、継之助の生涯に彩りを添えながら、その人物像をもって、「最後の侍」を描こうとしたのであろう。
 死の秋を悟り、長年仕えてくれた下僕に、自らを焼くための火を起こさせた継之助。長岡のみならず、日本の誇りともいうべき快男児である。
 折しも、小泉総理が、「米百俵」の精神を掲げている今、幕末における越後長岡藩のあり方、河井継之助という人物を見直してみることには、大きな意義があると考える。「どこへ進もうか?」と迷っている大きな船の舵取りには、歴史の教訓が必要ではなかろうか。今、我々が忘れかけている何かを、継之助の生き様、死に様が、呼び戻してくれると期待するものである。

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紙の本関ケ原 改版 下巻

2001/12/13 13:14

涙禁じ得ず

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 いつの世にも、どんな世界にも「決戦の日」というものが、あるものだ。我が国では、所謂「天下分け目の戦い」の象徴として、「関ヶ原」がもちだされる。
 多くの方は、関ヶ原と聞いたとき、徳川家康と石田三成を想起されるであろう。しかし、当然のことながら、対局をなすこの両者の周囲には、数多くの人間模様・ドラマがあった。
 司馬さんの筆は、いつもながら、独特の視点で、ややもすれば、おきざりにされそうな影の主役達を生き生きと克明に蘇らせてくれる。読み応えある作品にして、息をもつかせぬストーリー展開は、容赦なく読者を終末へと急がせる。
 クライマックス! 西軍が崩れ去る瞬間を描く場面にいたって、司馬さんの筆は冴えまくる。島左近、大谷刑部の結末に遭遇したとき、おもわず、涙禁じ得ず、不覚にも雫が墜ちた。

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紙の本燃えよ剣

2001/11/14 18:36

剣に生き剣に逝く

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 小説という体をなすとき、自ずから創作が入る。それを承知でいながら、読者は、歳三の生きた時代にタイムトリップし、歳三の視線で幕末絵巻を見る。それだけの力をこの作品は秘めている。
 自分を勇気づけたいとき、私は、この本を手に取り、歳三に会いにゆく。これは一種の麻薬かもしれない。所詮小説での話…と、言われる方もあると思う。しかし、私はあえて、この毒に浸り、迷ったときの道標としたいと思う。
 剣に生き剣に散った男の生涯。函館でのラストシーンは、文学史に残る名文だと確信する。涙禁じ得ず。男が男に惚れるとは、こういうことかと、痛いほどに感じさせてくれる司馬ファンならずとも必読の書である。

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紙の本漆の実のみのる国 上

2004/03/29 00:17

上杉を書かせたら…

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

時代小説を書かせたら、藤沢さんの右に出る者はいない、と思わせるほど丹念且つ鮮やかに、悲哀を込めて藤沢ワールドは展開してゆく。
短編しかり、長編しかり。
さて、時折、藤沢さんが筆を取る所謂史実を重んじた歴史物に関して、いまひとつしっくりこない印象を持つことも時にある。やはり几帳面で誠実な藤沢さんが真実を探求し、正確に記そうとする生真面目さの顕れであるかもしれない。

だが、本作は、江戸期実在の人物、上杉鷹山を取り上げていながらにして、縦横無尽に藤沢ワールドが繰り広げられ、読者を虜にして、息つく瞬間さえ与えない。
頁に釘付けになった目を上に向けたとき、やはり藤沢さんは、西の英雄ではなく、北の人を描くことに粋を感じているのだと再認識する。

国の建て直しという観点からか、最近は鷹山が見直されているが、どうしても完璧な人格、美化された像になりがちであることも否めない。
藤沢さんは、偶像ではない鷹山を蘇らせ、それでいて爽快感を導き出している。
改めて、藤沢さんの筆力、人物洞察力、更には藤沢さんご自身の人間の深さに感じ入るばかりである。

この作品、もっともっと、書き続けてほしかった。
最終節を急ぐ藤沢氏に、あと少しだけの時間を差し上げたかったと思うのは、私だけではないはずである。
藤沢ファン必読の一作だとおもいます。

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紙の本小説上杉鷹山 上巻

2001/12/30 17:46

日本人の誇り

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ケネディー大統領が、最も尊敬する日本人として「ウエスギヨウザン」と答えた逸話は広く知られているが、鷹山を描くのに「小説」という形を取ったものは少なかった。そういった意味で、童門氏には感謝したい。
 著者は、都知事のブレーンとして活躍した経歴をもつだけあって、その文体は、所謂、歴史・小説作家とは一線を画し、ある意味で合理的・現代的だが、それを差し引いても余りあるほどに、この著書により、感動を我々に伝えてくれる。

 「歴史もの」の場合、どうしても、時代の変革期が描かれる場合が多い。世が乱れるときにこそ、英雄が現出するからだ。鷹山は、そのような英雄とは対局にあり、いわば、「治世の偉人」と呼べるであろう。民を安んじ、国を治める。鷹山の政策が実を結ぶには、幾多の月日を要したが、反発を乗り越え、あれだけの国造りをなし得たのは、鷹山が、仁、愛に満ちたひとであったからだろう。そして、何よりも私心のかけらもないところが素晴らしい。
 今、我が国では、官僚、公務員の倫理を問う声が高まっている。こんな時代だからこそ、今一度足下を見つめなおし、かつて、同じ国、日本に、上杉鷹山のような人物が生きていたことを思い出してほしいものだ。

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紙の本春の雪 改版

2001/12/30 17:17

美への昇華

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「貴族的」と表現すれば、あまりにも陳腐であり、「絢爛」と書けば、少しばかり甘すぎる。三島の文章は、いかにも優雅であり、本書においても、ややもすれば、鼻につく記述の匂いを感じる。しかし、著者の筆の冴えは、それらを押しのけ、読むものをして、秘宮の園へと誘い込む。これは、人間の持つ闇の部分を臆面もなく、冷徹にも三島が暴いているからであろう。

 主人公である、松枝清顕と綾倉聡子。三島が描く聡子の何と美しく強いことか。そして清顕。一種奇異な夢想に遊ぶ青年は、並はずれた美貌をもっていた。ひとをもてあそぶ快楽に浸った青年は、いつしか真の恋を悟る。許されない恋。
 三島が用意したラストシーンは、清顕のすべてを浄化し名実ともに、美に昇華させたのである。「豊饒の海」の序にあたる作品にして、これだけのことを書いてしまった三島由紀夫。どこまで、奥深く遙か遠い海に読者を誘おうとしているのか、怖くもあり、楽しみでもある。

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紙の本夏草の賦 上

2003/05/24 11:51

土佐とは

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

長曾我部。という希有の名をもつ男に主人公を求めた物語。
土佐の片田舎に生を受けた長曾我部元親は、未知の世界へと勢力を拡張すべく、四国を刈り取ってゆく。
信長〜秀吉の時代へと、歴史が闊歩する同時期、元親は、豪放と繊細により、四国にその名を馳せてゆく。

司馬さんは、文中、「筆者は、長曾我部元親において人間の情熱というものを考えようとした」と、述べられている。
胆力と共に緻密な論理性をもち、合理的且つ万全な手を打ち、目的を達成しようとする元親に、司馬さんは、英雄と臆病者両者の要素を求めているようにおもえる。
臆病心なくして、事は、成就しない。

生まれた場所と時間によって、人間の運命は左右されること、多々あるかもしれないが、元親は、まぎれもなく、土佐の英雄であっただろう。
そこに、司馬さんは、一個の人間としての弱さを加味して描かれたことが、この作品を更に奥深い、味わいぶかいものにしている。

元親が嫡男の死に遭遇した場面では、まさに、人間元親が、鮮やかに描かれ、涙腺緩みつつも、この一事により、後の「土佐のくに」が、進んでいった歴史的事実の種になったのであろうか、と、これまた、考えさせられるのである。
幕末の土佐に至るまで、脈々と、元親が残したものが息をしているような。
考えてみれば、おそろしいことでもある。

司馬作品の中では、地味な部類に入るかもしれないが、お勧めいたします。
夏草の賦を読まれましたら、「戦雲の夢」にて、盛親に出会ったみてください。

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いたぶりっ娘

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 一言で云えば「嬉しい美味しいショッキング・フォト満載本」
 それにしても、千葉れい子様とは、不思議な女性であり少女ですなあ。食べたくなるような可愛い表情・仕草から、男心を揺さぶるお色気セクシーまで!まさにカメレオン・アイドル♪
 どこまで、僕達をハラハラさせて、いたぶったら気が済むの? と、訊きたくなるような不思議の国のれい子に首ったけ!!

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買いですね!

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 テレビに映る彼女の姿を偶然目撃したとき、強烈なインスピレーションを感じた。単純に云えば「いいねぇ!!」理屈っぽく云えば、「これから大きく羽ばたく期待!!」
 釈ちゃんは、可愛らしさと危うさを同居させたような魅力を内包している。そのエキスが今にも溢れそうなほどだ。
 誰かが同じポーズをとっても単なるセクシー写真になりそうなところを、釈ちゃんが魅せる表情には、思わず唾を飲み込みたくなる衝動にかられてしまうのだ。
 これからの活躍が益々期待できる素敵な女の子♪
 今が買いでしょう!!

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紙の本命の器

2001/11/02 12:28

表題に込められたおもい

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 「二十歳の火影」に続くエッセーには、「命の器」と名が冠せられた。宮本さんの語りを読み進めるにつれ、表題に込めたおもいが、静かに伝わってくる気がした。御両親のこと。氏御自身の病のこと。赤裸々に標された文章の中に、読者は救われる何かを感じるに違いない。
 「改札口」と題された節の中に、こんな言葉があった。「もし私が健康であったら、決して小説家への道には進まなかったことだろうと思う。不安神経症という、当人にしか判らない苦しい持病が、私に危ない橋を渡る決心をつけさせてくれた」。駅のホームで、この部分を目にした僕は、何度も何度も、読み返してみた。病弱だったという宮本さんの中に流れる血の濃さを嗅いだおもいだ。
 数ある宮本作品を読むにあたり、ぜひ、一読したい一冊である。

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紙の本二十歳の火影

2001/10/03 09:43

風景のある作家

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 ストーリー・テーラーと称される宮本輝さん。ちんけな言い方で、甚だ失礼かと思うが、その文章と構成はまさに「巧み」である。それでいて、気取りや嫌みが感じられず、読む者をして、自然と宮本ワールドへ誘う力は、宮本さんが過ごした数々の過去からのエキスのせいかもしれない。
 本書は、若かりし頃の「宮本さん回顧録」あるいは、エッセーとも呼べるであろう。事業の失敗を繰り返し、失意の中で死んでゆく父上、夜逃げ同然の転居を繰り返す母上のご努力。それらを宮本さんの鋭い感性が、愛情を携えて紹介してくれる。
 その後の、宮本作品に、ご両親の影が反映されるのは、さもあらん、と感じ入るのである。

 文庫版巻末に、「魂の疼き」と題して、田辺聖子さんが、筆を寄せている。その冒頭が、私には、とても素敵に思えるので、ここに引用させていただきます。(以下、田辺さんの文章抜粋)

 私は宮本輝さんの文章を当代有数の名文だと思っている。むつかしい言葉も、気取った言い廻しもない。曖渋な隈もなく、いかにも巧いだろうという気負いもない。
 平明でいて気品を湛え、いっぺん読んで、すっとあたまへ入る。そのわりに、いつまでもあとへのこり、折々にそれが心の中で光を放つ。

 

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紙の本自家製文章読本

2001/09/21 18:23

ピリッときいたスパイス本

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 井上氏の文章には、独特のリズムがあり、豊富なボキャブラリーが縦横無尽に張り巡らされているかのような感がある。独特のユーモアの中に、きりっとした批判精神をも併せもち、読者を飽きさせることがない。「文章読本」に類するものは、幾多の作家が著しているが、この「井上本」は、またひとつ異彩を放ち、文章を書くこと、言葉の使い方など、氏独特の語調で説いてくれている。

 いつも思うことだが、井上氏の作品を読んでいると、そのユーモアに微笑みながらも、あの眼鏡の奥にある、厳しい光が浮かんでくるのである。

 言葉の乱れが指摘される昨今ではあるが、井上版「文章読本」は、ものを書く人々のみならず、ひとりでも多くの方々に、手にとっていただきたい、そんな一冊である。

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