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先月(2017年5月)

朝比奈さんのレビュー一覧

投稿者:朝比奈

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本竜は眠る

2003/07/10 06:48

自分の中の龍が目覚めるとき。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

小説とは架空なもの。
それでも彼女の作品を読み始めると、現実に地球上のどこかでこういうことが起こっているのかもしれないという気にさせてくれる。
1度ページをめくると、本を読むために入れたコーヒーさえも忘れてどっぷり漬かってしまう。

物語は超能力を持った2人の少年・稲村慎司織田直也とその超能力に疑問を持ち、振りまわされながらも命を救われる雑誌記者・高坂昭吾のお話である。

私が幼い頃、テレビでは超能力者がもてはやされた。
友達はこぞって「超能力者ごっこ」で遊び、私ももちろん夢中になった。
「自分には人にはない特殊な力がある」
そう空想しただけで、子供ながらにわくわくとどきどきが止まらなかった。
でも、いざ本当に自分に超能力があったら…。聞きたくもない話を
相手の肌に触れただけでわかってしまったら…。
それはとても辛いことだと思う。辛く、そして哀しい。
誰にもわからない果てしない孤独は、どうやったって癒されないでしょう。

超能力者であるが故の辛さ、哀しさ。そして、孤独。
それが2人の少年を通して痛いほど伝わってくる。題材に使われている「龍」とは「自分のなかにいる龍=底知れない力」を表している。誰もがその龍を飼っていて普段は眠っているが、ひとたび起きてしまったらコントロールなど到底
できない。力は暴れ出してしまう。
その「自分の中の龍」が目覚めてしまった少年達の行く末に涙しました。

この本を読んで、今までマスコミに取り上げられてきた超能力者と呼ばれる人達が滑稽に思えました。
本当の意味での能力者。そして、超がつく能力者ほど自分の能力に苛まれているのではないか?
そう感じます。

世界中のどこかにいるかもしれない超能力者。
現実に戻って、街ですれ違った素敵な男性に「もしかして私の心、読めてる?」と念じてしまうこと、請け合いです。

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