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先月(2017年4月)

レオさんのレビュー一覧

投稿者:レオ

2 件中 1 件~ 2 件を表示

最後の刑事

2001/09/07 16:14

正真正銘、“最後の刑事”

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 主人公のピーター ダイヤモンドはイギリス西部バースにあるエイヴォン アンド サマセット警察に所属する警視。数年前に転勤してきたダイヤモンドは、現代における警察の捜査の大半を占める科学的手法を全く信用せず、地道に自らの目と耳と足で掴んだ情報を元に、推理力を働かせる、昔ながらの頑固な刑事だ。本書タイトルの“最後の刑事”とはそんな彼の、まさに恐竜並みに古臭い刑事観を表した言葉であるが、本書はそんな頑固一徹のダイヤモンド警視が活躍するシリーズモノの記念すべき第一作。

 このシリーズの特色はなんといってもダイヤモンドのキャラクターにあるだろう。スコットランド ヤードの伝説的刑事たちの捜査方法に深く共鳴し、コンピューターを駆使した捜査は全く信用しない堅物で、皮肉たっぷりな言動やでっぷりとした体格などからは、部下から絶対嫌われてそうな人物像が浮かび上がってくる(実際のところもそのようだ…)。しかし、一方で彼はちょっとした証拠や尋問におけるささいな証言などから見事に謎を解き明かすだけの才能を持ち、また正義を全うしようとする立派な刑事であることに疑いはない。ただ今回、彼はちょっとした捜査上のミスからなんとシリーズ第一作目にして刑事を辞職し、サンタクロースの気ぐるみを着たり、バーの用心棒として生活を送る身分になってしまった。こんなスタートでいいのかぁ!?と読者を不安にさせるが、ダイヤモンドはそれでも、それまでに培ってきた伝統的手法を駆使し、コンピューターが見落としていたわずかな糸を辿っていくのである。

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死の蔵書

2001/09/07 16:02

古書店街に暮らす

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 ある日、殺人課の刑事、クリフォード(クリフ)ジェーンウェイは、真夜中の路地で古本掘出し屋のロバート(ボビー)ウェストフォールの死体が発見されたとの報告を受ける。彼は殆どの人が屑だと思っている古書を格安で買い取り、古書専門店に売りつけることで生計を立てていた人間だったが、なぜ彼が撲殺されなければならなかったのかは不明であった…。

 本書の魅力はなんといっても古書世界への限りない知識やウンチクが披露される点であろう。初版本で状態が良いものは数百ドルの値打ちがあるということや、著者の落書きやサイン付きのものはぐんとその値が上がったりするという、そんな、我々が日頃読むような”本”ではない、別の視点からの”本”の話が語られていたり、その世界に身をおく人々の生活や興味の対象が詳しく紹介されている辺りは本好きだと自称する方ならば絶対に目がテンの内容のはず。また私のような普通の読書好きの方も、自分が知っている作家の名前が本文中に出てきたり、登場人物たちが様々な有名作家のことを批評しあったりする場面などを読めば嬉しくなること間違いなし。絶対、読後には古本屋へ足を運びたくなることうけあいです!

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