サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. 飛沫会さんのレビュー一覧

レビューアーランキング
先月(2017年9月)

投稿数順ランキング
先月(2017年9月)

  1. 1

    UP

  2. 2

    UP

  3. 3

    UP

  4. 4

    UP

  5. 5

    UP

    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

    中野 ジェームズ修一 (講師),日本放送協会 (編集),NHK出版 (編集)

    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

飛沫会さんのレビュー一覧

投稿者:飛沫会

2 件中 1 件~ 2 件を表示

シムソンズフォトブック

2006/02/25 23:27

今最も旬の映画「シムソンズ」がフォトブックになって登場。

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 トリノでの感動もいまだ覚めやらず、今最も熱い注目を集めている競技といえばカーリングでしょう。そして、その相乗効果もあって、今最も旬の映画といえば「シムソンズ」です。今回出場した小野寺歩選手、林弓枝選手もモデルになっていることもあり、フィクションとはいえシムソンズ結成の原点に迫るという意味からもカーリングに興味を持った人は必見の作品です。
 その映画のフォトブックが本書です。映画鑑賞の記念としてはもちろんですが、まだ観ていないという人も是非手にしたい一冊です。
 まず表紙をめくると北海道ならではの直線道路が目に飛び込んできます。そしてサロマ湖の不思議な色合いの湖面。気持ちは自然と物語の舞台・常呂町へと旅立っていきます。
 晩秋から初冬にかけてのオホーツクの季節の移ろいを写し込みながら場面は進んでいきます。チームの存続を五円玉に賭けたシーン、常呂に初雪が降ったシーン、決勝前4人で手をつなぎ合うシーン、そして運命の結末。すでに映画を観た人にとっては思い出すだけでうるっと来そうなシーンばかりでしょう。
 加藤ローサさん、藤井美菜さん、高橋真唯さん、星井七瀬さんという4人が登場しているのですから、写真集としても十分な内容です。40日間に及ぶ撮影合宿で高められたチームワークは写真を通しても伝わるようで、普段テレビの画面などで拝見する表情よりも凛々しくたくましく感じられます。
 撮影シーン以外のオフショットもあり、本番中の真剣な眼差しとはまた違う素顔のかわいさが溢れています。
 写真以外も充実しています。一人一人のグラビアとともに綴られているインタビューでは、彼女たちのこの作品に賭ける情熱が伝わってきます。伝説のコーチ役を演じた大泉洋さんのインタビューもあり、北海道の生んだスターの人柄にも触れられます。
 佐藤祐市監督のインタビューや森谷雄プロデューサーの声も掲載されていて、制作者の目線からの作品への思いや、4人の姿などを窺い知ることができます。
 これらの皆さんの声を拝読すると、実に簡単でストレートな、飾り気のないことしか言われていないことに気づきます。
 ですが、それが最も難しいはずです。ストレートであればあるほど素材の確かさが求められますし、作り手の思いも純粋であることが試されます。作為的なお涙頂戴にならず、澄み切った世界を描けているのは、その思いに一片の嘘も偽りもないことの証明でしょう。最高のキャスト、最高のスタッフ、最高の舞台によって作られた最高の物語でなければ、劇場であのさわやかな感動が胸に残ることはなかったのだと実感せずにはいられません。
 映画公開後、トリノからの試合の中継を観戦して改めて感じたのは、モデルとなった選手たちもまったく遜色がないほど美形であり、そしてカーリングには映画に勝るとも劣らない感動が秘められているということでした。全試合が終わり小野寺選手は「(ソルトレイク出場の)シムソンズを越えたと思う」とコメントしていましたが、この作品にとっても最大級の賛辞ではないかと思います。選手たちにとっても、この映画にとっても「シムソンズ」はゴールではないでしょう。観た私たち一人一人がメッセージを受け取って育てていく。そんな何かを多分に含んでいる作品であるはずです。
 映画は一度ではイメージを留め置くことは難しいですが、フォトブックはいつでも開けます。ページをめくるたび、端々からそんな何かを感じ取れる書籍が手元に一冊あることは、大きな心の糧になるのではないかと思います。
 巻末のほうには常呂町のイラストマップもあります。田舎町ですから行けばすぐに回り切れます。もうすぐ北見市となるこの町から生まれた、抱え切れないほどの感動を巡る魔法の地図になるやもしれません。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本シムソンズ

2006/02/03 13:34

がんばれ、シムソンズ。原作も映画もトリノも。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 2月18日、本書を原作とした映画「シムソンズ」が公開になります。オホーツク海とサロマ湖に臨む町・北海道常呂町を舞台に、やがて五輪にまで羽ばたくことになる実在のカーリングチーム「シムソンズ」をモデルにした青春ストーリーです。シムソンズのメンバー4人を加藤ローサさん、藤井美菜さん、高橋真唯さん、星井七瀬さんが演じます。
 本書を読むことになったのは、はじめに本ありきだったのではなく、この映画を知ったからです。しかも映画を知るきっかけは、昨年11月常呂町で行われた映画の撮影にエキストラとして参加する光栄に恵まれたからです。私が拝見できたのは6日間に過ぎませんが、それでもあまりの感激に原作を読まずにいられない心境になりました。
 私が参加したのはまさに映画のクライマックスでした。涙をこらえることができませんでした。本書はそこに至るまでの骨格ということになります。本書を物語として読みたい人はもちろんですが、これから映画を観る人にとっては設定やキャラクターを押さえることができますから劇場でより一層楽しむことができます。
 本書の著者は映像作家・プロデューサーとして多くの作品を手がけられてきた森谷雄氏です。もちろん本作品も企画から映画化までを行っています。森谷氏は、髪を同じ色に染めたり、ネイルアートをしたりと、アスリートらしからぬ選手たちの出で立ちから興味を持ち始めたそうですが、さすがに目のつけどころが違います。
 私自身地元の人間ながら、なぜ常呂がカーリングの町なのか、「シムソンズ」とは何なのか、そもそもカーリング自体どんな競技なのか、ほとんど知らずにいました。そこにこんな物語の種が埋まっていようとは。見出された森谷氏の見る目の確かさに感じ入るばかりです。
 本書はジャンルで言えは青春スポーツものということになるのでしょう。ですが、スポ根ものでも、魔球が登場するわけでもありません。だからといって、劇的な結末が待ち構えていたり、恋愛でお涙頂戴になるわけでもありません。ごくごく普通の垢ぬけない田舎の女子高生たちを描いているだけです。
 なのに、なぜ読み終わってさわやかな感動が訪れるのでしょうか。ヒロイン列伝ではないから、等身大の女子高生の物語だから感情移入できる、というだけではない感じがします。
 本書をあとがきまで読み進めると、この物語の原動力は「信じる」であることがわかります。仲間を信じる。このチームスポーツに最も大切なものを最も要求される競技がカーリングなのです。なるほど、本書と撮影現場が私の脳裏で一本の線で結ばれました。興奮や落涙を促す仕掛けや細工など必要ありません。ごくシンプルで、案外見過ごされてきたこのテーマを、シムソンズから託され貫かれているからこそ、作品が限りない輝きを放っているのです。
 本書のもう一つの特徴は、出版社の紹介文にもある通り、物語であると同時にセミノンフィクションでもあるという点です。森谷氏がカーリングに興味を持ち、常呂町で取材していく目線がストーリー展開と折り重なっていて、カーリングを全く知らない人も自然にその世界に浸れます。おのずとトリノ五輪女子チームに入れ込むことになりますから、応援種目が1つ増え、期待と楽しみが倍加します。もちろんあまり知られていないカーリングの知識の予習にももってこいです。
 また、あと1か月足らずで北見市との合併に伴いその名が消えることになる常呂町の名所ガイドにもなります。流氷や知床観光にでも網走地方を訪れたなら、合間に少しだけシムソンズの息づかいを感じてみるのもいいかもしれません。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2 件中 1 件~ 2 件を表示