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先月(2017年6月)

HANAさんのレビュー一覧

投稿者:HANA

3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本ハゴロモ

2003/02/10 19:28

小さな選択肢

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

妻子あるひとと8年間交際し、「奥さんをとる」という判断で突然、別れを切り出された主人公が、
実家に戻って自分を取り戻していく再生の物語。

主人公は、8年というひたすら恋愛に費やしてきた歳月の重みと、からっぽになってしまった自分に
途方にくれてしまう。だが、次第に、田舎のひっそりとした川の流れやそこで知り合った人たちとの
ふれあいから、その間に失ってきた大切なものの存在に気付き始める。

本から受け取るメッセージを集約するとよく言われる「失恋は時が解決する。人はまた歩き出せる」
といったことなのだが、横たわる川のような、ゆったりとしたその時の流れや夢で知り合いそうな
独特でやさしい人物たちを描くことで広げていく、よしもとばななしか描けない世界がそこにある。

人には無限な選択肢があるように思えて、気付いたら選択肢のない閉じ込められた状況に
自分で追い込んでいることがある。何かのきっかけでふと見えてきたいくつかの道は、
無限な可能性からは小さく思えるけれど、閉塞感を打ち破ってくれるには充分だったりする。
ささやかな大切なこと…、私にとっては何だろう、と考えさせられた。

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愛のスピードと強さを混同してはいけない、と。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

戦争を経て、言葉少なく頑なに生きてきた周作と、それを支え、愛しつづけ、愛が余って命を絶った妻小枝。小枝が生前記しつづけた、ラブレターともいえる日記を、昔の戦友と訪れたかつての戦地ハワイで読み解く周作。

切なく愛しく、なのに想いをきちんと告げられず、ひたすら耐えてきた小枝。彼女の想いと、彼女を永遠に失ってから初めてそれに気付いた周作の取り返しのつかない念を思うと、読み進めるのが辛いほどに、心が痛くなった。

小説では、失ったあとでも、気持ちが分かり合えて、死の世界では一緒になれて永遠の愛となる、救われる道はある、と謳っているように思えるが、まだまだ生きていきたい私には、なんだかとてもやりきれない哀しい思いと、絶対大切な人を失う前に抱きしめることを惜しんではいけない、という思いのほうが強く残った。

愛を感じるスピードも、愛を伝えるスピードも、人によって違う。そのために行き違えてしまうことが多々人生にはある気がするけれども、愛の強さは実は変わらないくらいお互いに強かったりするもので、スピードと強さを勘違いしてはいけないんだと思った。

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紙の本空中庭園

2002/12/15 22:25

切なさとほんわかした優しさを与えられた

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

母、父、娘、息子、母方の祖母、父の愛人かつ息子の家庭教師である女性が登場し、それぞれの立場からの家族を描く、連作小説。

「家族小説」というと、どこか重い雰囲気が漂い、敬遠しがちだったが、「あたしはラブホテルで仕込まれた子どもらしい」といった娘の独白から始まり、地方都市を舞台にしたストーリーが続き、あっという間に読んだ。少し冷めて互いに距離を置く家族のメンバーのどの人物にも違和感なく共感できた。

家族って、同じ空間で、何年も何十年も暮らしながらも、こうも思っていることは通じ合わないんだなあ、と切なくなる一方、分かり合えない分だけの気遣いや推し量る思いがあるからこそ、一緒にやっていけるんだ、とも気付かされる一冊だった。

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