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つくもがみさんのレビュー一覧

投稿者:つくもがみ

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悪魔の中世

2001/10/02 14:54

幻の書、あらわる。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 インデックスを見ると、悪魔像の起源、悪魔の肖像学、冥府とアポカリプス、最後の審判……と、一見おどろおどろしい。が、巷に溢れた安いオカルティズムと一緒にしてはいけません。悪魔とはどこから生まれ出でてどこに帰っていくのかを、西洋美術・キリスト教美術を通し、冷静かつ迷いのない筆運びで解説しています。
 本書では、聖書はもちろんのこと、各地の古代神話からダンテの地獄篇まで縦横無尽に引用し、普段は進んで見ることのない絵画を山のように取り出して私たちに見せてくれます。読後には、深い満足感が得られることでしょう。オカルトでもなく、美術評論でもなく、哲学でもない。いうなれば知識の百科、エンサイクロペディアという言葉がぴったりの本です。これを足がかりに美術の森に分け入るもよし、オカルティズムに耽溺するもよし、哲学に没頭するのもよし。 
 澁澤氏ご本人も前書きで「ある種の研究ノート」と述べておられます。これらのエッセイは美術雑誌「みづゑ」に連載されていたもので、初出は1961年ですが、出版まで実に17年間もかかりました。もっと研究したかったということで温存されていたようですが「箱入り娘を嫁に出す気持ちで」「笑顔で送り出した」くなり、やっと出版に至ったわけです。思い入れは生半可ではありません。
 なぜ幻の本かというと、没後、たくさんの著作が河出書房から文庫化されましたが、「悪魔の中世」は文庫本化されていない残り少ない本だったのです。図版も元版に収録されていたものが全て入っています。(一枚だけ図案が反転しているようですが、これは単なる印刷ミスだと思われます。二版ではさりげなく戻っていたりして)。

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