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先月(2017年8月)

POTOTOさんのレビュー一覧

投稿者:POTOTO

1 件中 1 件~ 1 件を表示

ロマン主義の香り

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

一時の大ブームにのって、様々な賛否両論がきかれた作品です。
哲学に親しみを持てたというような賞賛の一方で、哲学史と物語と、
二兎を追うつもりでどちらも中途半端に終わっているという批判もありました。

しかし、私はそのどちらにも少し疑問を覚えました。
そしてその鍵を、本書の後半部「ロマン主義」の章に見つけた気がしました。
もちろん、このお話は読む人それぞれにとってのその人なりのテーマを見出し、
それに沿って読み進む事の出来るものです。
だからこれはあくまで私なりの視点であることを断っておきながらいいますと、
これは、物語の体裁をとったひとつの「ロマン主義哲学書」なのではないか、ということ。

ネタばらしになるのであまりはっきりとは言えませんが、登場人物のアルベルトが作中のある人物のロマン主義的指向を皮肉っているくだりは、その人物の作中における特異な立場とあいまって、そのまま作者ゴルテル自身の自己啓発のように思えました。
また物語の謎の核になる仕掛けは、作中でも紹介される「ロマン主義的イロニー」
そのものともいえます。
その他にも、リアルと夢想のなかで混沌となった現実世界と、それに対して
形がないぶんかえって確かで永遠なものとして生き続ける「精神」を対比して
後者に価値を置く視点などは、そのままロマン主義にも当てはまる思考だと
思いました。

と、まあ自分なりの見方を書いてみましたが、単純に物語としてもとても楽しめました。
見所は、アルベルトがその日紹介する時代に合わせて見せてくれるコスプレかな(笑)?

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