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    3月のライオン(1)

    3月のライオン(1)

    羽海野 チカ(著),先崎 学 (将棋監修)

    5つ星のうち 4.5 レビュー詳細を見る

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    はらぺこあおむし 改訂

    はらぺこあおむし 改訂

    エリック=カール (さく),もり ひさし (やく)

    5つ星のうち 4.5 レビュー詳細を見る

優樹Oさんのレビュー一覧

投稿者:優樹O

42 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本思想としての近代経済学

2002/07/24 12:51

経済学を社会科学における位置付ける

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 経済学者として世界的に有名な森嶋通夫による経済学説&社会科学史。かつて「マルクスの経済学」でノーベル賞並みの業績をあげたとされる氏が経済学を社会科学の一分野と捉えその位置付けを行っている。とくにおもしろいのは高田保馬の章とウェーバーの章。この議論を読めるのは森嶋氏の著作のなかで本書だけだ。

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紙の本スローカーブを、もう一球

2002/07/21 22:11

スポーツジャーナリストという職業。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 海外ではスポーツジャーナリストに非常に優秀な人が多い。ウォーターゲート事件で名を馳せたあのデビットハルバースタムも政治研究と同じくらいスポーツノンフィクションの傑作が多い。この「スローカーブを、もう一球」はそんなスポーツジャーナリズムを日本に根付かせたと言ってもいい記念碑的作品だ。表題作「スローカーブを、もう一球」やあの有名な「江夏の21球」が収録されている。野球以外にも多種多様なスポーツが取り上げられている。読むとスポーツがしたくなる本だ。

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ゲーデル入門の最良の一冊

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 自然科学において20世紀の大理論はたくさんあれどパラダイムの大変革といえる理論は数少ない。アインシュタインの相対性理論もその一つだが、そのアインシュタインの親友でありアイストテレス論理学以来の大発見をしたのはこのゲーデルである。

 人類史上アリストテレスと肩を並べる唯一の論理学者と言われるゲーデルは名だたる天才達に「自分を天才と呼ぶな。天才とはゲーデルのことだ」と言わしめたエピソードでも分かるようにズバ抜けた天才と言われている。

 しかし相対性理論の偉大さが証明から1世紀近く経っても一般に「まったく」理解されていないのと同様に彼の業績も誤解され矮小化されて「理解」されている。本書はそのような現状をふまえつつゲーデルの生い立ちから不完全性定理証明に至るまでの学問的背景、そして完全性定理の意味と意義が分かるように丁寧に説明されている。

 詳しい不完全性定理の内容は本書を読んで欲しいがこれを読んでつくづく思うのが物理や数学などの20世紀自然科学は19世紀前の「哲学」や「神学」の領域にどっぷり使った学問なんだと言うことだ。そして20世紀のの「哲学」や「神学」は自然科学に完全に置いていかれたんだと。「神」や「自分」の証明とかと同列に発展してるんだよなあ自然科学は。哲学者の皆さんもっと数学・物理を勉強しましょう。

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たのしめる電車の中でどうぞ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ノーベル物理学賞受賞者であり物理学教科書の定番「ファインマン物理学」の筆者でもあるファインマン氏の有名なエッセイ集。

 氏のエッセイは彼の見た世界をありのままに描いている。学者の書いたエッセイは政治や社会批判ばかりでかっこつけた面白くないものになりがちだ。しかしファインマンは違う。彼が感じたありのままのおもしろさや美しさ、楽しさにあふれているのだ。

 楽しくて落ち込んだ気分がふっとぶいたずら好きな天才物理学者のエッセイ集。

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システム英単語

2002/07/20 12:15

NO.1単語集お世話になりまくり。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 単語集は受験勉強、英語勉強の定番だ。しかし単語暗記に対する評価はさまざまだ。「単語はとにかく語呂合わせなどを多用してもいいから覚えろ」とか「文章を読みながら覚えないと意味がない」とかetc。それらすべての批判と信念を一身に受け止めて一流予備校講師が書き上げたのが本書だ。

 選び抜かれた単語(これが軽視されがちなのが他書)とその覚え方の核になるミニマルフレーズ(まさに革命)に注目。とにかく丸暗記してみるとよい。英語力が本当に飛躍的に伸びる。これぞミニマルフレーズの威力。英語が単語の集まり(コロケーション)が核になる言語だからミニマルフレーズを覚えるだけで読解も文法も作文もすらすらスラスラ。

 まずはこの本の序文を読んでほしい。本書がどれだけ画期的かわかるはずだ。TOEICだのTOEFLだの試験はたくさんあれども英語の単語帳はまずはこれからであることはかわりない。他のどんな単語帳よりも実践的だ。飛躍的に英語が得意になること間違いなし。うーんこれを作った駿台講師ってすげぇ。
 

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紙の本リサイクル幻想

2002/07/16 10:51

リサイクル、リサイクルと言うけれど…。

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 リサイクルは「面倒だ・コストがかかる(×)」と考えることはあっても、「環境問題対策になる(○)」と皆信じている。だから企業はリサイクルを前面に打ち出した製品を販売し企業イメージ向上に努めるし、個人も「持続性のある文明」「循環型社会」に貢献すべくみな一生懸命にリサイクルに励む。

 しかしこの本はそれらすべての根拠である「リサイクルはすべて環境問題対策に有効である」という考えを材料工学の立場から綿密に否定し、「大部分はリサイクルによってかえって環境負荷が高くなる」と述べている。特にペットボトルはその典型という。そして著者はその上で環境対策として何が有効かを考察している。

 この事実はリサイクルを無条件に受け入れる風潮の中で非常に衝撃的だ。目からウロコ間違いの傑作。 

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檻のなかのダンス

2002/07/23 14:29

ダンスドラッグ非日常

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 日常を生きるつらさに耐え抜くすべを見つけ出すことが現在の日本における苦しみだ。本書はその日常からの逃避方法としてドラッグとダンスをあげている。また巻末はオウム真理教や阪神大震災と非日常性への欲求について95年当時作者がかいた原稿が収録されている。

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記憶の仕組みって知ってる?

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 記憶について書かれた本はたくさん出版されている。その多くは古い情報をもとにしていてありがちであまり面白くない内容ばかり。しかし本書は違う。最先端を走る若手の薬学研究者による最新のおもしろさにあふれる記憶の啓蒙書となっている。

 脳とコンピューターの関係や、脳と薬の関係など記憶に関する興味深い話題ばかりだ。記憶力に興味がある人にまず読んで欲しい一冊。

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紙の本ぼくは勉強ができない

2002/07/20 18:59

山田詠美の代表作

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 山田詠美の代表作。主人公秀美くんが学校や恋愛になやみ窮屈さを感じながら自分で道を切り開いていく高校生小説。山田詠美が中高生に人気があるのが良く分かる一冊です。ほろ苦さとぶっ飛んだ主人公をうけいれさせる文章力に脱帽。中高校生に恋愛・学校相談されたらまずは本書をすすめてください。

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紙の本はじめての構造主義

2002/07/17 12:39

現代思想哲学入門書の定番

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

  この本は人文・社会科学の学生に非常によく読まれている定番の入門書だ。大学院生のひとで学部時代にこの本をよんだひとは多い。現代哲学の奥深さ広がりに気付くよいきっかけでになるからだ。

 構造主義とは現代思想(1950〜21世紀現在)の基盤をなす考え方・ロジックの一つだ。ほかにも重要な思想もあるが(現象学、マルクス主義、実存主義)すべての現代思想は何らかの形でこの構造主義とつながっているといっていい。
 
 著者は構造主義のなりたちを追うことで難解と思われがちなそのエッセンスを明快に説明している。ブックガイドとしての付録はポスト構造主義を知るには最適。すらすら読めてしっかりとした学問的知識にもなる、これぞ定番。

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政治と倫理vs道徳と汚職目からウロコ

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 政治化の汚職金権がらみのスキャンダルはあとをたたない。最近では鈴木宗男氏や加藤紘一氏といった与党の首相候補までがスキャンダルがある。ここで汚職つまりお金と利権を引き換えにすることについて議論が三つに分かれる。(1)完全否定(2)完全肯定(3)程度問題で明るみに出たら否定、である。世論調査などでは(1)が多い。しかし何らかの利権誘導はすべての職種について国民皆がやっていることでその後ろめたさからか本心的には(3)らしい。だから週刊誌等で表に出るまではスキャンダルを知っているはずの新聞記者も黙認し、ひとたび明るみに出れば徹底的にたたく。たたかれた側には弁解の余地はない。これは本当に民主的といえるのだろうか。なぜYES・NOはっきり言えないのであろう?

 本書は政治家田中角栄の功績とスキャンダルを題材にあのアカデミシャン小室直樹が「政治とは何か」について官僚制・民主主義・マキャヴェリなどをキーワードに書いたものである。とくに政治と倫理をわけることで政治学を作ったいうマキャヴェリ、デモクラシーはお金がかかるそれが自由民主の代償だというデモクラシー論には目からウロコものである。

 日本人はどうも倫理と道徳を混同する傾向があるらしい。道徳観が足りないだとか庶民の感覚では分からないとかといった発言で済ませようとする。そりゃ立場が違えば基準も違うそれらすべての均衡点をもとめるのが民主主義で、民主主義=平和平等な社会にとって一番大切なことは人権であり決して精錬潔癖さや政治道徳などではない。それを意識して読むと著者の論の魅力がよくわかるはずだ。

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紙の本ぼくたちの洗脳社会

2002/07/16 22:12

実は本格的なコミュニケーション学者による未来論

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 岡田斗司夫はオタク学者である。彼をたんなるアニメ好きの気持ち悪い人だと否定的に考えている女性は多い。しかしその研究の本質や意義はオタク的なものを通してコミュニケーションを相対的に捉えることにある。そんな彼の実力が披露された処女作の文庫版。
 
 テーマはコミュニケーションと価値観の変化を読み、社会の未来を予想することである。彼は言う洗脳の自由化が訪れると。そしてその根拠と具体例をメディア論・未来論を題材に検証する。

 男性が(実は女性の多くも)フェミニズムを女性の社会進出のための理論としかとらえることを知らずその真の魅力である近代を相対化するための思考手段という本質を発見できずにいるのと同じように、女性もオタク学の本当の実力効力にこの本で気付いて欲しい。

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学生運動の歴史って…

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 学生運動の歴史を警察に機動隊を作った佐々淳行が描く。いまでは感覚としてそんなことがあったとは思えないことだが、30年前に日本中の大学生が大きなうねりを作っていた時代があったのだ。ことの是非は別としていまは見慣れた数々の風景が「戦争」の舞台になっていたようすがよくあらわれている。警察側の記述だとか学生の意図を無視しているなどこの本に対するさまざまな意見があるが、警察側の、学生を押さえつけていた側の、暴動を暴動の枠の中に押さえつけ治安を維持していた側のもっとも信頼の置ける作品であることには間違いない。一読あれ。

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紙の本三色ボールペンで読む日本語

2002/07/17 13:09

よんでも身についた気がしない人へ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「体」を通したものはなかなか忘れない。スポーツなどがそうだ。細かいことまで体がよく覚えているし思い返すときも鮮明であることが多い。プロ野球選手が細かい配球時の心境などを何年も覚えているのは体が印象を鮮明に思い起こさせているからだ。この本は読書もスポーツと同じように身体に印象づけられないかと試みた著者の長年の経験の成果である。

 しかも著者の方法にはいくつもの良質の副作用がある。それは三色ボールペンを使うことで重要さを客観・主観わけ読み間違いをへらし、議論の本筋を見失うことなく読み進められるということだ。これが意外に効果がある。実際に著者がNHKで小学生に実験しているのをみたが主観的重要さと客観的重要さをわけることがこれほど効果的とは。読後にすぐ試してみたくなるはずだ。
 

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紙の本「知」のソフトウェア

2002/07/21 15:35

情報収集

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 情報収集をすることは文章を書くためにも知識をまとめるためにも重要なことだ。しかしその方法を確立できている人は意外に少ない。だがそれでは大量の資料と格闘しなければならないジャーナリストの仕事は勤まらない。

 本書は大量の1次資料を使って田中角栄の金脈を暴いた著者がその情報収集のコツを読者に披露したものである。情報が古いのがたまに傷だが未だに使える部分は多い。

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