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先月(2017年2月)

オルカさんのレビュー一覧

投稿者:オルカ

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本蛍・納屋を焼く・その他の短編

2004/01/16 01:16

長い余韻

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 表題作となる蛍はノルウェイの森の序文にあたる。この物語が根底となり、その後ここからはじまりとなる。

 この短編は村上作品の中でも比較的納得のできる終わり方をしている。ああ、これはここでおわりなんだなと思うことができる。しかし長い余韻は消えることはない。読むものがこの本の存在を忘れかけた頃、ふいにそれはやってくる。突然に。この話は、後になるにつれ、時間がたつにつれてじわじわと私たちの中に入り込んでくる。そして、ふとしたことでそれを思い知らされる。何でもない日常の中に、それはあるのだ。
 まだ村上作品を読んだことのない方にこそ、この作品を読んで欲しいと思う。だれもが漠然と抱えているなにかを感じとって欲しいと思う。闇の中で、消えていく蛍のひかりを、その手の中で見つめていて欲しいと思う。

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紙の本甦る男

2003/09/05 00:44

無題

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 イアン・ランキンの小説を読むと、もう他の推理小説は読めないような気がする。こういった感覚に陥るのは、初めて村上春樹やポール・オースターを読んだ時とよく似ている。そしてたいていがそうなる。他のものを読むたびに比べてしまう。これは劣ると思ってしまうのだ。殆どビョーキである。しばらく何も読む気がしない。そういった考えにとらわれてしまうのは、彼らの持つ独自の言語感覚であるような気がする。イアン・ランキンの言葉は短い。短く、粗野だ。しかし荒削りに見せかけて繊細である。そして哀しい。リーバスは簡潔な言葉で自分を語ろうとするが、解り合おうと思っているわけではない。完璧な自分の城を持ち、恋人にさえその内部を見せはしない。こういった人間は憧憬の対象となるが、近寄りがたく、私には本作で言った恋人の「自分を誇らしく思う」という言葉がよくわかる。
 
 今作はいままでの作品と比べて、格段に面白くなっていると思う。シボーン・クラークの活躍。デレク・リンフォードの再来。リーバスの過去。すべてが複雑に絡み合い終焉に向かっていく様は読む者を離さない。中だるみのない良い作品だと思う。

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