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よιみさんのレビュー一覧

投稿者:よιみ

組織愛 新時代の組織論

2003/09/26 21:34

野球嫌いの弁

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すぐ思ったのは、原監督のことなど読みたくもないということでした。

そもそも野球が嫌いです。よい歳をした男が野球のことになると口角泡を飛ばして論争するのも粋ではありませんけど、高校野球などは疑問の最たるものです。

いっちゃなんだが、自分の若い頃に照らし合わせて、高校時代に純粋にスポーツに汗を流すさわやかさなんかありませんよ。頭のなかには女の子のこととか、バイクでかっ飛ばすことしかないはずです。

あまり題名を気にしない性格のため、本文を読んで初めて「組織愛」というテーマに気づく粗忽者です。

やめてくれぇ。いまどき「愛」だなんて、臆面もなくそったらこっぱずかしいことを言わないでくれよぉ。

でも、次第に読むのがイヤではなくなりました。否、作者が主張している内容がわかるうちにページをめくる速度が速まりました。

そうだよ、まさにその通り。組織運営や人事管理には「愛」がなければいけないじゃないか。

ひとはひととして認められたときに持てる力を発揮します。私はSEだから、プロジェクトに参加した技術者を単なる人工(にんく)としてではなく、個人として接してきました。不思議なもので、そうしなければビジネスとして協力すべき集団が円滑に機能しないのです。

愛社精神もそれなりには持ち合わせていましたが、孤高を貫くことは困難です。上司のちょっとしたねぎらいの言葉に、このひとがいる会社のためなら徹夜も辞さずとがんばれたのは、お互いの信頼関係でした。

偏見の目しかなかった私に、読了後には「原監督も悪くはないじゃないか」と思わせるようになった本でした。

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IT時代の歩き方

2003/08/16 16:11

汗のにおい

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読書好きでSEを職業にしている私にとって、IT関連の本には食指を動かされます。しかし、最初はこの本を読むことを躊躇したのは、またしても高所から見たハウツー物ではないかと思ったからです。

パラパラと目次をめくって目についたのが、「顧客は何を買ったのか」という一節でした。CDプレイヤを買いにきたお客への接客エピソードによって、お客はCDプレイヤというハードが欲しいのではなく、それによって得るメリットが欲しいのだと書かれていました。真のニーズに着目して別な提案をすることでビジネスチャンスが生まれるという主張に、俄然、私は読む気にさせられたのでした。

「スパイラル魂」という一節では、従来のITは開発者が提供して利用者が役立てるという一方通行であったとあります。まさにSEである私がシステム開発の現場で感じてきたことで、一応はユーザに対してヒアリングなども行うものの、その業務に素人である技術者主導で進めることに無理があります。

だいぶ前からSEも実務を勉強すべしとか、提案型SEなどいう言葉も生まれましたが、実務の現場にいるユーザを指導するという考えがおかしいのです。勉強はあくまでユーザの声を理解できる範囲で充分、どれだけ技術的に優れたものでも利用者のニーズに即してないものに価値はないと主張してきた私にとって、わが意を得たりと感じさせられました。

もっとも、これは私の興味によるもので、全編を通じて感じるのは低迷する日本社会への応援歌ではないでしょうか。IT時代を生きるための指南書は、高見のセンセの講釈などは鼻につくだけですけど、現場の汗のにおいを感じさせる本著は読み物としても痛快です。

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紙の本探偵手帳

2003/04/11 21:18

劇画版・少年探偵団

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ただいま中年以上のかたが、かつて男の子と呼ばれていた時代、風呂敷のマントにビンのフタというバッジが必需品だったのではないでしょうか。

あるいはタスキ掛けににしたヒモの背中におもちゃの刀を差して、「仮面の忍者、赤影参上!」なんて叫んで、えい、やぁ! チャンバラごっこに興じたこともあったと思います。

少年期。それは夢想の時代でした。風呂敷のマントで自分がスーパーマンになったり、バッジをつけることで少年探偵団の小林君になったような気持ちになれました。

子供の頃はいろいろなものになりたかったものです。なかにはパイロットやスポーツ選手になるという現実に近い夢を持つ子供もいて、アッパレ、それを果たしたひともいますが、小林少年になりたい夢は残念なことに果たした子供はいませんでした。

怪人二十面相と対決する小林少年の活躍にワクワクした夢はどこに行ったのでしょう。当たり前ですが、怪人や殺人鬼などと対決するのはお話の世界でしかなく、ましてや子供には荒唐無稽もいいところです。

話は変わりますが、藤子不二雄さんの劇画版・オバQを読んだかたはいらっしゃるでしょうか。大人になったオバQが正ちゃんに会いに来るのですが、かつてのように無邪気にオバQの大食を笑えず、奥さんと食費のことで頭を抱えたり、ハカセ君のムボーな提案でサラリーマンから独立するリスクに夫婦で悩んだりするのでした。

それを読んだ私は、最初は子供の頃の夢を裏切られたように戸惑い、悲哀のようなものを感じましたが、最後には人生の真理のようなものに思い至りました。あたかも子供の頃に苦いと感じたビールが、大人になってからはうまいと感じたように。

「探偵手帳」を読んだときも同じでした。少年期に夢見た探偵像とは違うことに驚き、そういえば現実の探偵というものには茫漠とした印象しかないなと考えさせられ、読み進むうちにイメージに血肉が通って、もやもやと現実の探偵像が浮かんできました。そして読み終わったとき、巻末にある著者近影と合致していました。

この本には派手なアクションなどありません。ちょっとだけ出なくもないのですが、少なくとも松田優作ばりの探偵ではありません。

そうれはそうでしょう。そんな目立つ探偵がいたら隠密行動などとれないに決まっています。

緻密な計算とチームプレー。ちょっぴりダーティな駆け引きもありますが、サラリーマンの私にとって充分にリアリティを感じられ、いるはずもない少年探偵に胸躍らせた幼少期とは違って、それは大人の味なのでした。

「探偵手帳」も少年探偵団もコミックではないけれど、何故か私の脳裏には「劇画版」という言葉が浮かんだのでした。

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紙の本メシベの仕事

2002/01/14 21:08

妊娠版「吉本新喜劇」

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 独身男性の私はあいにくなことに、子供を産んだことも産ませたこともありません。
 たいていの子供を持たない男性は、妊娠と聞くとこわごわと、ちょっぴりエッチな興味を惹かれるのではないかと思います。怖いのは痛さもさることながら、生命の神秘さなんて崇高なことではなくて、血まみれへの恐怖で、それを思うたびに男に生まれてよかったと胸を撫で下ろします。それくらいだから私は知りませんけれど、おそらくいままでの出産に関する本で、ここまで妊婦の心情にまで追求したものはないと感じました。

 江戸前の気っ風のよさと関西風も装ったひとりボケとツッコミ。思わず吹き出してしまったことも少なくありませんけれど、読み終わって気がついたのは、紙背に流れている哀愁でした。
 笑いと涙。これは妊娠した、あるいはこれから妊娠を経験する女性にとっても有益でしょうが、ぜひとも男性に読んで欲しい本です。笑いにオブラートされた妊婦の心情を知ることで、すでに奥さまの出産を経験したひとも、これから経験するひとも、ご自分のパートナーへのいたわりに思い至ることでしょう。

 もちろん、著者にはこのような意図はないでしょうから、独身のまだ若い男性はひたすら笑って読むのもよいでしょう。最後に、生まれたお子さんが成長して、もしもこの本を読む機会があったらぜひとも感想を聞いてみたいものだと思います (^◇^)

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つめたい太陽

2001/10/20 08:33

可愛い女性たち

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 「恋をしていた」 帯にそう書かれていたので恋愛小説かと思いました。ところが読んでみると恋愛などどこにもありません。暑い太陽の下、真っ白なカリフォルニアのようなところで奔放に生きる女性。自分で自分の感情がわからぬままに好きなように振る舞い、気が向けば性をむさぼるだけ。
 私は男性で、このような女性が嫌いです。我が儘なのは許せるとして、未熟でありながら、妙に肉体だけ成熟しているというか、肉体にのみ価値観を感じているように思えて好きにはなれません。
 短編小説なのでとりあえず最後まで読んでみるかと思っていたら、最後に衝撃を受けました。あっ、これは恋愛小説であったか。それがわかると、妙にこの女性が可愛く思えてきました。
 月並みではない恋愛小説。そしてたくみな女性心理が表題作以外にも描かれていますが、それを作者が女性だからと思うのはどうでしょうか。女性心理がわかってはいても、表現する筆力があってこそ読者に伝わってくるのだと思います。

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