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先月(2017年5月)

木木王令子さんのレビュー一覧

投稿者:木木王令子

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本最後の家族

2001/10/25 10:50

自立という希望の道筋を示す教育的配慮あふれる啓蒙小説《村上龍著》

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 空が白み始める時間まで起きていて一気に村上龍『最後の家族』を読み終えた(そうしていっそう眼が冴えてしまい、ネットにアクセスして asahi.com や 2ちゃんねるの速報をひとめぐりして、bk1 の書評登録までしている。「独りで生きてゆくこと」の正しさを真正面から説かれて、逆にネットに逃げ込んでしまっては…)。

 一言でいえば、家族はこうやって続いてゆくのです、という希望に満ちたお話。ちっとも「最後」なんかじゃない、むしろ「始まり」を再定義した、という感じ。(糸井重里『家族解散』のほうが突き放した終わり方だった)。家族4人がそれぞれ自分でものを考えるよくできた人々で、彼らを支える脇役も皆知性に溢れた立派な人たちで、登場人物が著者の人格や主張を上手に分担しあって全員で一つの理想的世界を構成している、といった按配だ。

 とくに、ひきこもりの長男と女性弁護士とのやりとりの場面なんて、出来すぎてて感動のあまり置いてけぼりにされる(のでとりあえず付箋をはさんであとで戻ってくる目印をつけあわてて追っかけるんだけど)。

 だから全体に悪く評すればご都合主義に流れている嫌いがある、ということになるかもしれないし、欠陥だらけの読者=私からすれば取り残されたような一抹の寂寥感が残る。つまり非常に啓蒙的・教育的配慮に則って書かれた小説、なのだ。…という不満はきっと自立を知らない人間の甘えが言わせてるのだろうなあ…。けれどもそれは、「これじゃ、ちょっと寂しすぎませんか?」(asahi.com の読書欄インタビュアー)の条件反射的な上っ面の「寂しさ」とは全く次元の異なるものだ。TVドラマ化されていることを今朝知った。配役は…大工のひとのイメージにギャップありすぎ(笑) (10:15)

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