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    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

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    中野 ジェームズ修一 (講師),日本放送協会 (編集),NHK出版 (編集)

    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

せいなさんのレビュー一覧

投稿者:せいな

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ローリングストーンは磨かれた?

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 浮気した相手にまったく同じダメージの仕返しはあり得ないように、謝ったからプラマイゼロ、反省したという方も自己満足だろう。結局。

もしも誰かと喧嘩別れしてしまいそうな時なら「こんな笑える相手になれなかったんだよな…」と苦笑いするかもしれない話。

 勇気と昇。彼等にはそれぞれ、気が傾いてしまう別の方向がある。勇気は女。昇は仕事。でも本当のところお互いには、息をするように、選ぶ物たちが無意識にしっかり手を繋がれてしまってたりする。
 それは映画の泣きどころで遠慮なく二人して鼻をかむ場面だったり、勇気が仕事に使う絵を自分の中で決めてはいても、昇にも聞いてみる流れだったり、それに答える昇の(久しぶりに泊まった翌朝の)簡潔な口調とか、勇気がムキになって見ているハイジの再放送をすでに録画している程の昇のタイミングとか。

それでも二人は離れてしまえば、相手に特別合わせようとはせず、別々に忙しい。

 理屈の次に間が置いてある。だからリアルにみえてしまう。

 ツボにはまる互いの選択に「ソウルフレンド?」と調子にのる勇気。逆に「自分の生活覗き見されてるかと思って気持ち悪かった」と言う昇。片方が浮けば片方がシビア、一緒に脳天気になれない。
 例えば片方が別れようと思って思い直して、なんてふらふらし戻ってみると、間抜けにもおびえるもう片方が、家に入れまいとガラス戸を必死で押さえつつ相手の反応を伺ったりしている。
 ほんの少し前のコマで痛い決心をして戻った相手を閉め出すなんて。や、それが笑えるなんて。ありえそうな誤解がすごくいい。

 同情を狙って邪魔するキャラとか、我にかえったりしないの?と思うわざとらしさとか、コメディかシリアスか煮え切らない有っても無くてもいいくせに派手なお約束の事件とか。そんなモノでせっかくの間をうすめてない。そこが最高。

 でもすでに出ている1巻の後書きに作者が、主人公格「勇気」のモノローグの多さを自分でつっこんでいた。

 その一人語りが2巻では気にならない。むしろ減った分キャラクターが年令をかさねてるんだな、という効果になっていると思う。そして今回昇の頭の中もふわふわと綺麗に画面に散っている。
 見せ場は、その1巻番外編で昇を手酷くふって会わなくなり長いこと忘れていた時期、庭に座ってうつむく勇気のシーンと、2巻の最後の方で思いつめる勇気のシーンの違い。

まずは1巻から読んでほしい。

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