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先月(2017年8月)

丸太丸蔵さんのレビュー一覧

投稿者:丸太丸蔵

2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本バカの壁

2004/01/11 20:20

おもしろいじゃないの!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本のつくり方からして、他人に独白をまとめさせて「バカの壁」をおったてている。あちこちで、支離滅裂ととらえかねない挑発的な話題を取り上げて「バカの壁」を叩いている。そのうえで非常に常識的な結論を持ち出して肩スカシをくらわせる。著者にとっては、書物という「情報」が、当然この書物が売れることを見越して、世の中でどのように作用するのか実験してみたかったのでしょう。私は、私のバカの壁の中で、思う存分楽しめました。

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紙の本インストール

2001/12/06 19:12

インストール

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 文章は秀逸だ。語彙の幅も広いし、テンポも小気味良い。とても17歳の文とは思えないし、その饒舌さはさすが17歳女子高生だと感服する。
 しかし、どの情景描写も心理描写も胸に響かない。文中に書かれているような主人公の友達のおしゃべりと同じだよ。会話や人物像にもリアリティがなく、共感できない。作者は友達や家族と、一体、どのような日常生活を送っているのだろう? まるで本の中でだけ生きている人間が書いた作品のようだ。
 さて、確かに文章の熟度は高いと思うが、「賞」に値する作品なのだろうか? この小説のウリは17歳の女子高校生と小学生が押入れの中で風俗のビジネスをはじめるというギミックだと思うが、描かれているのは別に女子高生でなくても小学生でなくてもかまわない内容だ。そのままOLとフリーターの男の物語でもかまわないのだ。審査員(あるいは出版社)は、「17歳女子高生」の著者に商品価値を見出したのであろうか? であれば風俗産業と変わらない。この作品を世の中に「インストール」するのは犯罪的ですらある(笑)。でも作品中でもあったように、作者は、これからの人生でいろんな人と出会い、怒り、喜ぶ中で、きっと素晴らしい作品を書いてくれるだろう。「純文学」は21世紀でも健在だろう、という希望を抱かせてくれる作品だ。

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