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レビューアーランキング
先月(2017年6月)

ユカリさんのレビュー一覧

投稿者:ユカリ

37 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本吾輩は猫である 改版

2002/02/25 09:28

なにげない日常

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 正月の雑煮のもちが喉に詰まって立ち踊りしている猫。のびる白い餅と立ってもがく猫の映像が脳裏に焼きついて離れない。本人は死にそうで必死なのにご主人苦沙弥先生をはじめとする家族は大笑い。猫はプライドが傷つきながらもなお必死で踊り、格闘している。普段はクールな眼で周りを批評したり思索したりしている猫も、やっぱりただの猫じゃないか! と吹き出してしまう。人間を皮肉に観察する猫が、人間に馬鹿な猫だとおもわれている皮肉。滑稽で、でもありがちな、ユーモラスな日常生活を猫として、批評家として体験できる。

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紙の本殉教・微笑

2002/02/25 04:57

霧をまとったナイフのような本

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 小説というと、やはり嘘臭さが付きまといがちで、本から離れると現実世界に引き戻されることが多々あるのだが、この本にはそれが少ない。人間の内面に触れてくるからだ。大抵、主人公は弱い男で、意固地である。状況と自分とのギャップを内心感じつつも、現実についていこうともがいている。しかし、痛々しくなく、作品全体に温かい哀れみを感じることができる。設定も時代も現在生活と全く違うにもかかわらず、ある種の親密さ・親近感によって、押し付けることなく、こんなにも居心地のいい気分にさせてくれる本を、私は知らない。

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彼氏彼女の事情 11

2002/01/07 02:03

表現

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 精密な描写のある小説でも、表情の変化を伝えられる映画でも、ここまでふたりの成長を表現はできないだろう。限られた枚数、限られた画面、限られた言葉。津田氏が細心の注意を払って紡ぎあげてゆく世界のなか、まず一馬のきょうだいを捨ててまでも音楽を選び去っていくという決断、一馬の認識の中できょうだいから女性に変わっていったつばさへの戸惑い、欲望の狭間での狂気、愛への自覚、つばさへ自分を恋愛対象と認めてもらおうとする行動、相手を包容する力の獲得。それが絵と台詞と空間のみで表現されている。それと平行してつばさのきょうだいへの安楽、喪失での怒り・かなしみ・自分へのいらだち、自分が選ばれたことへの戸惑い・不安・すこしの安心、きょうだいから異性への認識の変化、包容へ身を委ねる決断。気が遠くなる難しいテーマを、さっと正確に、しかも面白く仕上げてしまう、津田氏の力量はたいしたものだとおもう。

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若い村上氏の才能を感じる。

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 どの短編も上質! ニューヨーク、リオデジャネイロ、メルボルン、香港、博多、フロリダ、…違った空気を9つも味わえるだけでなく、その完成度の高さ。
 ほんとうにいい短編は、たった数十ベージの中に世界の広がりと満足感を与えてくれるのだな、と実感します。もちろん内容も新鮮なのですが、ストーリーで読むのではなく、感覚で読んでください。きっと現地に立っている気がしますよ。

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横田の〈交響曲日本史〉

2002/01/06 11:22

受験生、神様仏様横田様ですよ!

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 受験生にとにかくおすすめ。高校の授業って途切れ途切れで、時代の流れが把握できないとぼやくアナタ、花丸チェック!! いいですよー、これ。予備校通ってる時に講師の参考書ということで購入。もちろん講義と一緒に見るほうが頭に入るけど、単独でも十分です。覚え方とか載っていて、たまにある駄洒落のサムさ。要点が詰まっていて、びっちり書き込んでセンター会場に持って行くのもいいかもね。

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紙の本海を感じる時・水平線上にて

2002/04/01 17:52

混乱とはかなさ。

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 ともに群像新人賞・野間文芸新人賞をとった作品で、しかしそんなことに関係なく、どちらも物凄くいい作品です! 海を感じる時では、高校生だった。好きな男子上級生の後を追いかけ、母との争いと交互に彼女の生活と心を支配していく話だ。
 これは、詳しく言うとちょっと複雑な話なのだが、主人公はキスがしたいという欲求を示してきた男子上級生に、自分も欲求のみで応える。身体も許してしまう。その後、男子上級生は自分の行為、つまり愛もなく身体を求める自分に悩み彼女を避ける。彼女は最初からわかっていたのだが、そんな彼を見て彼が好きになりストーカーほどに追いかけてしまう。またそれと平行して、彼との肉体関係に触れた手紙を母が読んでしまい、彼女と絶え間ない口論を幾度となく繰り返していくのだ。
 透明で淡い情景と崩れそうな繊細さを隅々に感じてしまう。筆者も当時18歳だった。いささか私小説臭さを感じないでもないが、それを超えて訴えるものがある。

 水平線上にてでは、夜間大学生になっていた。設定は少々変わるのだが、続編といっていいと思う。高校時代、死ぬほど焦れて追いかけていた男の子が、急に振り向いてくれて、今まで冷たく突き放したことは水に流さんばかりに優しくしてくる。愛しているとすら言ってくる。主人公はそれが鼻につき始め、また昔冷たく扱われたことがトラウマとなって、彼と口論ばかりしてしまう。次第に、恋愛というフィルターを通さない彼が、いかにくだらないかを感じ、離れていきたく思う。これは、前編の逆転バージョンともいえる。あるいは、恋愛の心理をも表しているともいえる。逃げるものは追いたくなり、追われると逃げたくなる、という。

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紙の本若い読者のための短編小説案内

2002/01/05 23:11

おすすめです

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 軽いエッセイであり、米大学講師時代の講義をまとめなおしたもの。講義を受けている気分を味わいつつ、より広がりのある世界へとみちびいてくれます。
 小説案内は第三の新人と呼ばれる方々のもので、えっ、こんなにおもしろかったのとおもわれることうけあいです。ふんわり霧がかかったような感覚が好きな方ならきっと気に入るとおもいます。馬は不思議な感覚が味わえますし、砂の上の植物群は考えさせられてしまい、うまいとつぶやくことでしょう。しっかりしたよい内容、作者のものばかりでした。これを読めば読書の幅が広がることでしょう。

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あぁ…と、しばしトリップ。

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 若い、と聞いて何を思い浮かべるだろうか。鋭さ・残酷さ・退廃・淡さ、身に覚えのある空気が蘇ってくる、あるいは過去から今の自分に襲いかかってくる体感を感じるだろう。もずむずとしたやるせない気持になるかもしれない。そういう感覚が全編で味わえる。石原慎太郎・完全な遊戯の残酷さ、大江健三郎・後退青年研究所の退廃、小川国男・相良油田の幼心の奇妙さ、中沢けい・入江を越えての淡さ、切なさ。一度は通った道をリアルにすくいだしてある作品ばかりだ。当時の感覚を蘇らせ感じるものは、簡単な感情ではない。眼を閉じてちょっとの間通り過ぎるのを待たねばならない痛いものだってある。思い出したくも無い若さの無謀と失われた日々がつらく感じたりもする。でも、そういう気持ちに浸るのも悪くは無いと感じます。

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爆笑問題のザ・コラム

2002/02/27 06:56

バカバカしいが実は奥深い(ものもある)

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 番組で太田さんが筑紫哲也の多事争論みたいなコラムをして、それが本になったものです。生の太田さんの言い回しや田中さんのツッコミの臨場感はないけど、設定の細かさや話している人物状況が想像しやすくなって別の意味で面白い!! 個人的には下品ネタが好きです。まあ、だいたいそうですが…。特にセクハラコラムと久米宏コラムがいい! アホやろ! とか思いつつ笑ってしまいます。しかし本人テレビみてて怒らないのかな。ちょっとイってます。一見バカそうでも奥深いものやそのままバカなもの、ポンと膝を打つうまいもの、さまざまです。

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受験の友

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 受験でお世話になりました。普通に読むとただの漫画なのだけれど、勉強していくと、この本の内容の濃さがわかります。それは台詞外のつぶやきであったり、端っこの人物であったり。なお、この本だけでは凝縮されすぎて頭がごっちゃになるので、学校の資料集と照らして見ることをお勧めします。時代系列や年表だけでなく、人物画や写真とともに見ると、結構頭に残って覚えるものです。この人マンガそっくりの顔だ! とか。いろいろシリーズがあるのですが、おすすめは近・現代日本史! 親しみが湧いて楽しめます! 受験時代、漫画・テレビ断ちをしていたときの唯一の娯楽でした(あと、「あさきゆめみし」も)。

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爆笑問題のピープル

2002/02/25 08:41

いろんな世界を覗こう

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 それぞれ各人の世界観や人間性がうまくあぶりだされている。対談なのに、かなり奥深いところまで掘り下げられていて、読み応えがあります。この本の面白いところは、社会経済学者の西部さんや宗教学者の中沢さんが案外普通で、保守的で、あんまり思想的な話をせず、小説家の島田雅彦さんや漫画家の松本零士さんが思想的で熱く鋭い話を展開していることです。対談だけでは、偏った人選の為か、うーんと喉につっかえた感じのするところを、爆笑問題によるつっこみや感想や後日談で、うまく中和できていて、読みやすい。軽いけれど、後でズシーンとくる濃い本です。

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爆笑問題の学校VOW

2002/02/25 07:40

学校の匂いを感じる

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 かわいい。なんだか素朴で純真でとぼけていて、いいです。小学生は世間が分からずうろうろとミスっているし、中高生はマセて一人前の皮肉を利かせているつもりになってるがまだまだ。なんだか凄く学校が懐かしくって還りたい気分になる。この本の素晴らしいのは、投稿が全然意図的じゃなさそうなところです。嫌味なく笑え、ほっとできます。

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楽しい!!

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 なんかビリビリきますね。これを読むと無性にナマのふたりの漫才がみたい! という気になる、文章化されてもかなりテンポいい。ばかばかしいけど、さりげにためになる話なのがまたよろし。普通、香港返還や臓器移植や環境ホルモンについて考えないよ、しかもかなり脱線気味で。笑いで世間に触れるのは有効な手段だなと痛感させられる。

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紙の本不道徳教育講座 改版

2002/02/25 04:27

軽快だが深く、おもしろいがためになる。

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 とても軽い人生本。誰かと思えば、三島由紀夫! 金閣寺や潮騒の、あの重苦しく奥へ奥へと沈んでいくような作風は微塵も感じられない。1970年に陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地に乱入し45歳で自決した男が、こんなものを書いていたなんて、ちょっと信じがたい。
 実際、三島由紀夫の私生活は派手で豪快であり、一ヵ月の三分の二は創作活動を地味にしていたそうだが、残り三分の一はボディビルに通い朝潮・長島に並ぶ胸毛をそよがすプレイボーイ・映画監督や主演、モデル、歌手めいたことをし・自衛隊で軍事訓練をしたり・同性愛者やファシストに思われる・スキャンダルメーカーだったそうです。このへんはあとがきに詳しいですが、この生活は半ば三分の二の創作活動のためのものだとはいえ、なかなかカラフルです。そういう生活やそこでの人生訓をウイットに富んだ口語調で綴ってあり、おもしろいお兄さん! といった感想をもたれることでしょう。
 中には、ちらりちらりと自殺への捉え方も覗えて、自殺により後世に名を残し、生を若いうちに燃焼させていくという願望や理想が見え隠れしている。自決の理由は高尚な思想によるものではなく、案外こういうものなのかもしれない。まあ、そういう意味であれば、彼の理想は達成できたと言えるかもしれない。自決によってより強烈に歴史に名を残すことに成功したのだから。そういう成功に、生と引き換えにするだけの価値が果たしてあるのかという疑問は残るけれども。

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あとがきを最初に読もう。

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 村上春樹、山田詠美、椎名誠、景山民夫、森瑤子、吉本ばなな、村上龍、現代に生きる作家が、いつもとは違う横顔を見せる。ナイフで空を切るかのような。どの作品も、中盤までは怖くは無い。なあんだ、いつもの小説か。作者によっては温かみまで感じてしまうかもしれない。でも、それは途中まで。最期はガクンとつめたい雪山に放り出されてしまう。そう、ひやりと、体温が下がるのがわかる。村上龍が編者だけあって、うまい。恐怖の芽、想像力で育つと教えてくれる。

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