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W.スタログさんのレビュー一覧

投稿者:W.スタログ

1 件中 1 件~ 1 件を表示

グリンプス

2002/01/20 23:09

伝説の60年代

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 60年代のロックはどうしてあんなに特別なんだろうと、よく思う。筆者はこの本の著者や訳者よりも10才ほど年下で、もっぱら70年代の音楽に親しんで育ったのだが、それでも、60年代のロックミュージックを聞くと、なんとも言えない特別な輝きを感じてしまう。なぜ、特別なのか、と考えるときりがないが、一つの答えは「素人っぽい」という事ではないかと思う。ビートルズがその最右翼で、あれほどのセールスを記録しながら、やったことは全て「俺達はこれをやりたいからやるんだ」というアマチュア精神に貫かれている。ドアーズだって、やっぱりアマチュアっぽい危うさに満ちたファーストとセカンドが最高のアルバムで、後はこの本に書かれているように、ジム・モリスンの才能が枯渇していったのかもしれないが、別の側面として、バンドの安定感が逆に魅力を削いでいる気もする。
 その時代は子供だったので、語る資格はないかもしれないが、60年代とは、そういう事、自分達が正しいと思うことをやれば必ず道が開ける、という事を、そして「世界が変わる」という事を信じていた時代ではなかったか。
 この本を読むと、文字通り、その時代に連れていってもらえる。あの熱い時代に。ただし、連れていってくれる主人公、レイ・シャックルフォードはその時代を過ごした後、現代に生きる人間だ。その後、世界がどうなったかを知っている。だからその視点は常に悲しみを含んでいる。自分達が負ける事を知っているから。それに、父と子の葛藤の物語がかぶさる。主人公の死んだ父親への思いは、相手が死んでしまった以上、永遠に行き場を失ったかに思われる。60年代と死んだ父親、主人公は喪失感というよりも敗北感を感じているようだ。パンクロッカー(?)パティ・スミスが、80年ぐらいのインタビューで「70年代、私たちはいたる所で負け続けた」と語っていた。活躍した時代はずれるが、年齢的にはこの本の登場人物に近い彼女の、その当時の実感だろう。著者、ルイス・シャイナーも同じように感じているに違いない。60年代の夢がその後、次々に潰えていったと。日本の団塊の世代の人達はどう思っているのだろうか。
 伝説の人々にたくさん会えるのもこの本の楽しみだ。ジム・モリスン、ブライアン・ウイルソン、ジミ・ヘンドリクス、その他もろもろの人々。今も生きている人もいれば、死んでしまった人もいる。著者の趣味がウエストコーストに偏っているのが筆者としては残念だが、あの時代ならやっぱりウエストコーストなのだろう。それに、もう一つのあの時代の要、ロンドンも舞台になっている。
 訳者の小川隆氏も著者とほぼ同じ年で、時代の完全な理解の上に訳されていると思しい。恐ろしく詳しい訳注と、添付されている主要曲の訳詞も最高に楽しい。訳注を読んでるだけでもあの時代に入っていける。ただ、その訳注で、ビートルズの曲の題名を勘違いしている所があって、もし今、気が付いていたら、とっても悔しがっているに違いない。

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