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あこたんさんのレビュー一覧

投稿者:あこたん

8 件中 1 件~ 8 件を表示

紙の本アブサロム、アブサロム! 上

2002/04/03 23:42

麻薬のような言葉の洪水に酔いしれる

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 紙いっぱいにぎっしりと詰められた文字。単行本サイズなのに、妙に重く感じる手ごたえは、インクの重さのせいなのか? けれど、難しい解説なしにおもしろい。最初は少し、たくさんの形容詞や長い喩えで構成された文章に戸惑うが、いつしかすうっと入り込め、麻薬のような言葉の流れに浸る事ができる。
 南アフリカを舞台に、サトペン一家の興隆と衰退が、たくさんの魂を巻き込んだ大きな渦となって絡み合い、書かれている。最初に解説を読んでしまうとつまらないので、ぜひ前置き無しに読む事をお薦めします。

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紙の本アブサロム、アブサロム! 下

2002/04/04 02:46

どんなたくさんの言葉でも伝えられないこと

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 数人の語り手が、時には事実を歪めながら、何度も同じ事を繰り返しつつ、また時には繰り返しある時点に戻りながらも(そしてある事を「語らない」という事によって)、物語を浮かび上がらせていく。その話に注意深く耳を傾け、物語を再構築していくのがこの作品の楽しみの一つ。

 自分の魂に正直であった人達の魂のぶつかり合いによって織り成された物語に、深く心を打たれる。そして、この物語の地下を流れているとも言える当時の南アメリカ社会について考えさせられた。

 この作品を読み、同じ事を繰り返して話す人を、同じ場面を好んで語りかけてくる人達の事を思った。そして、親しい人達を。そこには話の影にひそんだ、その人の魂を揺さぶる背景がある事を、また、語った事実とはまったく違った事を伝えたかったのかもしれなかったのだ、という事を思った。
 どんな素晴らしい喩えによっても、どんなに巧みに多用した形容詞によってさえ、私達は他人に伝えられない、そして測り知りえない一人の人間という大きな物語の世界があるのだと思う。だからこそ、注意深く耳を澄まして、誰かの物語を聞きたいものだと、そう思った。


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初めの一冊

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 オールカラーでおいしそうな見本と一緒に、128種ものお菓子の作り方が、手順別に実例の写真と共に丁寧に解説されている。
・バターケーキ
・スポンジケーキ
・シフォンケーキ
・チーズケーキ
・チョコレートのお菓子
・クッキー&ビスケット
・シューのお菓子
・パイ・タルト
と9種の章に分けられ、それぞれの最初の項には基本となる一品を挙げて、そのお菓子の特徴を生かすためのコツと、上手な仕上げ方が優しく書かれている。

 初心者に配慮して、ベーシックテクニックに一章割いている点もありがたいが、普段使わない材料と道具の図鑑が巻末に載っているのがうれしい。これなら、上白糖とグラニュー糖、粉砂糖の違いがよく分からなくても図鑑の写真と説明を見れば、いざお店に買いに行って困ることもない。材料別のインデックスもあるから、かぼちゃやりんご、ばなな等、余っている材料をおいしいお菓子に変身させる事もできる。

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紙の本草の竪琴

2002/01/09 00:48

今はいない自分に

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 それはいつ始まって、いつ、終ったのだろう? 繊細で多感な少年時代の終わりが、これ以上無いと言っていい程優しく、切なく、みごとに表現されています。

 物語は少年コリンによって語られ、印象的とも言える母の死の後のシーンにより始まります。預けられた従姉の家での、年老いたドリーとの交流で築かれた、仲間でしか分かち合う事のできない内なる世界には懐かしく、そして悲しい気持ちにさせられます。

 風にそよぐ青草に、心のひだを撫でられるような一冊。

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紙の本クジラが見る夢

2002/01/12 04:33

そっと読み返したい

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 ページを繰れば、読んでいる者さえもが深く深く海の奥底に潜り、そして本書で語られるジャック=マイヨールの思想に触れられるかのような感覚を覚えます。
 人にとって、クジラとは? イルカに、そしてクジラと会うために、彼と共に日々を過ごした作家、池澤夏樹が、その人生の多くを海に潜る事に費やした、ジャック=マイヨールのクジラへの思いを綴り、細やかな観察で彼の人となりを、浮き彫りにしています。

 文庫本には珍しく、多めに取られた余白、そして大きな文字はまるでジャックと過ごした日々の、ゆったりとした贅沢な時間を表すかのようです。そして、挿し込まれた数々のブルーの写真は、この旅を流れる潮の香りと、海への憧れに満ちた空気を伝えてくれます。

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紙の本幸福な王子 ワイルド童話全集

2002/01/08 02:42

いろどり豊かな童話

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 まるで歌でも聞いているようなリズミカルな話の流れと、美しい宝石、そして花、小さな生き物や人魚が登場する、昔ながらのものがたりの世界に新鮮な驚きがたくさん。早い人なら通勤の電車で一つのお話が読めてしまう、それくらい短い童話が何編か集まった一冊。
 おすすめは、『わがままな大男』。この男の庭に集まる子供達と、男を軸に、いろどり豊かでにおい出しそうな季節の移り変わりが描かれ、 男の心が変わりゆく様には、心がぽっとあたたかくなります。
 全編を通しこの童話の世界には、すべての者への優しい視線と、そして美しいものをより新しい目でとらえるワイルドの心が流れています。

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紙の本ハゴロモ

2003/01/25 00:39

あれれ〜?

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うむむー。あれれ〜?

読んでいる私のコンディションが悪かったせいなのか、
今作品『ハゴロモ』では、いまいち作者の勢いが感じられませんでした。
ストーリー展開の核ともなっている、夢(もしくはこの世とあの世の狭間)等
オカルト的な部分はキツく言ってしまえば、今までのよしもとばななの使い古しという感じで、少しがっかりしました。

ただ、後書きを読むと分かるけれど、この作品を書き始めた当初の作者は「まいっていた」との事。
そんな時に作者が、何に立ち返ってどう考えていたのか? 人との繋がりで感じ得た、タイトル『ハゴロモ』の由来ともなっているものが落ち着いた作品のトーンによって、違和感無く伝わってくるところは良かったです。

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紙の本恋人はいつも不在

2002/01/30 02:50

漫画化してほしい

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 恋人同士のすれ違いを、主人公の奈月、そしてその恋人時男の視点で書いた作品。全体的に、この手法に作者が不慣れの為なのか、読みにくかった。特に男側の一人称「俺」が何度も繰り返されるのには違和感があった。似たような小説では江國香織のきらきらひかるが、すらすらと読めてストーリーの展開の仕方も上手でした。

 会いたい時に、話したい時に恋人が不在、もしくは自分が「求めている」恋人の不在。その折に、恋人以外の異性に主人公が電話をする。そうした心の動きが、もう少し掘り下げて書いてあれば良かったように思います。恋愛一筋の女性が恋に破れ、仕事に生きがいを見つける、といった定番とも言える解答は少し安易かなと思いました。外に目的を与える事での終わりではなく、「不在」の恋人…自分との折り合いが書かれておられず、残念です。

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