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  3. 天国太平さんのレビュー一覧

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    3月のライオン(1)

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    羽海野 チカ(著),先崎 学 (将棋監修)

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    はらぺこあおむし 改訂

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    エリック=カール (さく),もり ひさし (やく)

    5つ星のうち 4.5 レビュー詳細を見る

天国太平さんのレビュー一覧

投稿者:天国太平

10 件中 1 件~ 10 件を表示

西洋思想の奥底へ

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西洋思想史の本流について纏め擧げた雄大なる観念の神秘大系。これだけのものが現実に存在するとなると、甘い己への励みとなる。学ぶ極みに武装化された知りたいという原初の欲望が、夢想にたかぶる神経過敏な運命のミューズにずぶりと突刺さり、好奇心という脳脈に太い官能を齎す。
 はたしてこれを智慧とよんでもよいのであろうか。解らぬ未読破者には永久に環らぬ世界が其処にはある。かつて感覚主義者ブラッドベリは「ノン・リーダーには未来がない」と読書の甘美を讃えたが将しくそのもの。円還知の夢想世界の創造に、貴兄達のとどかぬ祈りはまだまだ必要である。
ここで賢明なる読者諸氏に、迫力あるフィリップ・P・ウィーナーの序文を極一部だけ引用してみよう。

 「およそ藝術家にしろ作家にしろ科学者にしろ、彼らの主題が既製の形式やスタイル、伝統的な方法の彼方へと突き抜けている場合には、いつでも躊躇することなく、彼らの専門領域の外から観念を借りてきて自らの創造的な努力や研究に役立たせる。芸術の言語が文学の主題、科学の発見、経済の状況、そして政治の変革などのインパクトをとどめている場合が少なくない。物理、生物、心理、そして社会をめぐる諸科学は、自然と人間をめぐる古代の神話的、形而上学的な観念から枝分かれしたのであり、その歴史的発展の中で、試験済みの観念や方法の交雑受精から出てきた分析や実験的方法の成果を存分に利用したのである。精神のその外向きの拡大というものが、思想史家をして、多方面における人間の芸術的、科学的達成を解く枢軸となりうる手がかりを模索させる動機となる。なるほど学の専門家された部門の統一性なり、それが必要とされる理由なりにはしかるべく敬意を払いながら、思想史家は、精神の大小の専門化された関心事の文化的な根をたどり、歴史的な分肢をたどることによって、知の宇宙に彼ならではの寄与を成すのである」

 二〇年以上も経過した現在でも、芸術を愛しうる者すべての師表となりうる挑発的名文である。精神史が(この場合は観念史だが)学問の狭さを指摘し、精神史が学問さえも飲み込んでやるという大袈裟な世界観。このエラノス年報、ウォーバーグ研究所紀要、機関誌JHIの連還としたつらなりは現在でも生きている。JHIは今日でさえ年四回きちんと発刊されているのである。
 初訳の項目別30巻として発行(86/12〜88/6)された新書「ヒストリー・オブ・アイディアス」にクロスリファランスの索引を完備させたもの。併し新書の図版をカットしたり、既に買い揃えた新書所有者に索引を別売しなかったり、心あふれた学兄を無視するのは戴けない。再度、改訂版を発行し図版を大幅に増やすべく措置を講じていただきたく想う。

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紙の本論文の書き方

2002/01/11 16:53

文庫版最上の書法箋

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本書は文庫版での論文製作指南書中で最良の一冊である。人に言えない大いなる野望の持主で此本を知らぬ者はいないと想うが敢て擧げる。
 氏は『原典による歴史学の歩み』(講)型の真っ当な著作を得意とする信頼に足る真っ当な史学者で随所に差し挟まれる絶妙な断片知識、ことに引用文献の配置にはとてもうるさい。
 封建制という概念があいまいならば、対概念の資本主義も(その対比においては)なくしたほうがよい。おなじく資本主義の対概念の社会主義も概念廃止したほうがよい。経済体勢の類別ならばオイケンの提唱したように、「自由市場経済」と「中央管理経済」にしたほうがより明確である(オイケン『国民経済学の基礎』勁草 1967)と、述べるのである。単なる論文書式の本ではないことが、これであきらかだろう。そして最終的に自由市場経済の勝利が確定したのである。
 ただし、ですます調は読みにくいので、できるなら改版時に改定訂正していただきたい。文章を練る上でよむとよまないでは理解の内実は大きく違う。
 続編の『論文のレトリック』(1983)とあわせて必ず読んでおくことをお勧めする。
 本書に、新書版での最良作成書の、木下是雄『理科系の作文技術』(中公新書 1981)B6版だが『レポートの組み立て方』(筑摩書房 1990)を袷せ読むことを推奨する。特に日本語版ではこの四書は必需マニュアルであり、本書以外に正書法として的確な著作はないと断言してもいい程の労作である。
 洋物ではウンベルト・エーコ『論文作法』(而立書房 1991谷口勇訳)が眺めるに値するが、これは最高水準の達成目標なので語学に堪能でない人は日々の研鑽あるのみである。

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いつかめぐりあう全集へ

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 数年に一度改訂版が発行されるシリーズ物、所謂数物の総記である。本書があるだけで何故か手元には揃いがなくても著者の生涯全ての打込まざるを得ない憑かれた存在感に陥る。ありったけの気合を入れなければ全集はできないからだ。
 全集叢書は全てを購入できないからこそ、内容見本をとりよせてその命の篭った論述を想像するのである。だからこそ読んだ気分にさせる強力なコメントをつけた内容見本の重要性が理解できよう。
 総記類はおしなべて皆、編出された熱意と情熱に感激せざるを得ない。
 特に本書は全集を行文で表現してしまうことに神の作意、世に出ることが出来、そして記録されることを許された極稀な書物の歴史がある。日本語が出来る歓びを噛みしめることとなるだろう。
 『全集・叢書細目総覧』三巻(紀ノ国屋書店)とハンディな書誌研究懇話会編『全集叢書総覧』(八木書店)や『人文社会全集講座内容綜覧 人文編』(日外)をあわせて併読のこと。

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東京の本さがし

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まずは、値段も廉価千円以下で初心者が非常に手に取りやすい本書は書籍案内にぜひとも必要である。書店街・新刊書店・専門書店の紹介は、はじめて訪れる書店でもまごつかずにすむ。公共図書館と専門図書館も利用したことがない人も、地図が添えられているからなんとか辿り着くことができるだろう。古書店街の語案内も読書人ではない、一般人には本書で初めてその場所を確定することができる、発見効果が期待できよう。よくも新書版サイズの本書をこの値段で出版してくれたと書籍情報社の英断に感謝せざるをえない。
 多岐に渡り、ガイドされてうれしい限りである。
 また、あなたの論敵の本を閲覧するのに必要な図書館のガイドとしては『別冊宝島EX 図書館をしゃぶりつくせ』(宝島社)や内藤毅『TOKYO図書館ワンダーランド』(日本マンパワー出版)があわせて利用しやすい。国会図書館原田公子書誌課長に拠るとCD−ROMのデーターベイスが明治大正のみならず昭和初期までも検索できるようになるそうであるが(『読91.3.30』)、とうてい全部が所収されるとは思えない。
 やはり現物調査こそ読書の本道である。

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人間の価値と生活

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 本書は、いわゆるサラリーマンたちへ、無私の勤勉をとく人だましの根性本ではなく、また中堅資格の推奨本でも、株式投資の必勝法でもない。熱狂的な愛好家がおおい独自の副島哲学の実用書とみなしえるものであり、金銭思想という実利をとく。
 金持ちサラリーマンとは、就業者4000万人(他にパートアルバイトが2000万人)の中で、上流階級の大金持ち・大企業オーナー100万人、大企業経営層400万人、その下の3500万人の中での上層部分に食い込めという銘名理念である。そして人間を含めた価値(ヴァリュー)とは価格(プライス)のことだと、断言する。これを根本に据え、金を稼ぐ・生きるという必要悪の意義を懇切丁寧にとく所などは、若い者には良い勉強になる。副島哲学では、必要善(理想主義・宗教)・不必要善(お笑い・エンタテイーメント)・不必要悪(暴力・犯罪)などよりも必要悪(ネセサリー・エーブル)を身につけよと、いう。
 「価値は定価の10分の1、製造原価は20分の1」(45P)、「人生とは勝ち馬に乗るべきだ」(118P)として人生の意義を、よみとらんと求め訴え続けている。では何のためか? 何のための人生か?
 「人生とはおいしい食事をしていい女(男)と寝るためにある」(228P)という仏蘭西の格言に、反発を覚える向きもあろうが、苛酷な現実への処世訓をよみとっていただきたい。

 ただ、山本夏彦につづいて毒舌家として俗世に警鐘をならす同氏にしては、ずいぶん抑えた筆致である。舌鋒冴える経済分野で、利益分配率が五〇%をきる悪徳企業の、サラリーマンを労働ロボットとしか見ない経営陣に対して(つまり社員給与を経営陣が着服)、実名での暴露がないのは大いに残念であった。
 本書のように臨界点寸前の副島節がまたも爆発する、生涯教育としての資格と投資の分野での続編を是非ともまちたくおもう。

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村田経芳の哲学思想

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 本書は村田経芳の単一研究書として現在閲覧できる唯一の評伝である。若年者にも解りやすいように風味のある小松直之の絵物語にコメントがいれられて理解に役立つ創りとなっている。
 村田経芳(1838-1921)とは、明治日本で唯ひとり、西洋近代をおそれなかった男である。しかも西洋の近代を咀嚼理解した上で、である。古語では尚武の精神とでもいうのだろうか。なにより実際ヨーロッパの射撃大会で優勝しているのが実証である。
 本編では桐野利明が剣を捨て、長物の戦闘力に着目する情景なぞ、実際にありそうな譚話であり、兵頭氏の考察の鋭さに敬意を払いたい。村田男爵の提唱する射的術という精神思想。これはあるべき日本哲学思想史事典に、宮本武蔵の五輪書、針谷夕雲の相抜け、などとならんで収録されてもよい、抜群の思想である。
 かつて貴族院議員の村田男爵自身はこう述べている。「瑞西が欧羅巴の大強国のあいだに介して、その独立を保つ所以のものは、軍備の整頓せると射的術になることに由れり。故に我より進んで他国を侵略するの力は有せざれども、我が国を他国に奪われざるの軍備は十分に有するものと確信せり。殊に瑞西は小国なれば、射撃に熟練し、一人の兵を以て十人の敵に当たり、一人たりとも瑞西人の生存する限りは、この国を他国に渡らさざる精神にて、専ら射的を練習しおれりとのことにて、同国人は当時すでに十二連発銃を所持せり。村田氏の見しところにても、射的術においては英仏独のごとき大国といえども瑞西には及ばざるが如し」283P(村田経芳「村田銃発明譚」177-301P,綿谷雪編『幕末明治歴譚』青蛙房S46.10.20 421P A5H 1500E所収)。
 堂々たる哲学思想である。村田はこう傲然と言明すべきであった「武士の魂は連射銃剣であり、銃剣付き短機銃でなければならぬ」と。あるいは新造語として武士ではなく軍士とでもすればよかった。ただ射撃の天才であるが故に耐久性よりも値段に準じた命中精度を追求し、村田銃は脆い造りであったことは事実であった。
 しかしこの思想を大正期・昭和前期にかけて重火器による大量連射的術へと、ビルドアップできる思想家があらわれなかったのが、さながら入手できるあらゆる思想を組み合わせた佐藤信淵クラスのカリスマが見いだせなかったのが陸戦技術思想からみた最大の敗因である。
 なお、これ以上の研究を望む気骨ある貴公子たちにはいくつか資料をかるく案内しておこう。大宅文庫所蔵を含めて
1十文字信介著 村田経芳訂『銃獵新書 傍訓図解』金港堂1891.10 142,14P A5S
2鈴木氏亨『村田銃発明物語』教養社 1942.8 281p A5H 2E日比谷289-325-301
3『村田銃取扱法』2冊 陸軍省1882.11 A5S和装 国W444-16
4木村毅『新英雄伝』矢貴書店 S19 143-59P 国281-Ki39
5『類聚伝記大日本史第14巻陸軍』雄山閣 S10.5.15 400 A5H 都2814-204-14
6「村田銃発明苦心談」『武侠世界』1914.1 97P
7「連載兵隊過去帳(桜井忠温)」『読売新聞』1953.12.13-54.1.10
8「グラビア科学技術百科の歩み 陸軍少将当時の村田・村田銃」『国際写真情報』1967.10 52P

 射的術とは、野生のハンティング精神から、NRAのヴィジランティズムにもつらなり、それからポピュリズム・リバータリアニズムと、いくらでも広がる深遠な自立という思想の入り口なのである。射的術さえ身につけぬ、口先だけの思想家などなんら恐るるに足りない。どうせ彼ら脳内革命家どもは上にあげた参考文献など読みはしないのだから。
 本書のごときまんがとはいえ重大なる基礎文献を奇特なる才人兵頭二十八以外のいったい誰が書きえようか。

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新宿物語

2002/01/09 19:16

白い薔薇を詩人に

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 情実は既往の中すぎゆくものか。
 「私は、私が死んだら赤い薔薇を百本、それぞれの住んでいる土地の川に投げて流してくれる男が十人以上いる」(163P)。
 紡がれた一葉を眺めるだけでも佳良な価値はある。カナンの月陰るこれほどいい女の移り香の瞬きに、マレビト集う配所へ、いあわせただけでも幸運である。もっと優雅な一栞もあるが(223P1-3G)印照には勿体ない。

 詩歌句のマダムとして描かれた不必要善・必要悪は、たぶん精神衛生にとっては不可欠なのだ。宵薬も優春も毒杯もそれぞれが決めることである。
 喝采はあってもいいなくてもいい。そういう不敵で素敵な歩み方もある。心がいくども壊れる人と生。美と藝術に耽溺した語り人との出会いからなにを学べようか。女神の化身は今世に唯ひとつ、一品物である。誰一体同じ物はなく、全管財うちすててもかけがえない。
 わたし壊れちゃう。あなたは敵の多い人だから。一葉をわたしは忘れられない。
 私は敬は払うが、至尊の座を戴冠できなかった藝術家は、生きていていいのか。まだもがけというのか、苦しめというのか。かつて女史はこう歌ったことがある(廃星へ/夢の丘 五)。
 「法の踏絵の科の刺青の文様を背に嵌(うがた)れて低く生きると」
 金輪際、痛める後日談は描きえぬだろうし、ポートレェトは永遠である。銀表紙に映えるためらいのないひかえた笑顔がいまもまぶしい。
 女史は歌人で蒐歌選が二冊確認されている。

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いま生き方になやむ人に。

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 カウンセリングとかはお金だけとられてほとんど益がない。
 本書には通信制の高校と大学全てが擧げられている。寧ろこれから大検予備校を組合わせる人も多くなるであろうと推測するから、同書九〇頁の通信教育高等学校一覧とあわせて検討すべきである。東京には全部で六高校あり、取りあえず一刻も捷く知りたい方の為に全てリストアップする。尚、通信教育にはスクーリングがたまにあるから、それだけは暇を見て通うべきである。

都 上野 〒110台東区上野公園10−14 03−3828−6377
都 新宿山吹 〒162新宿区山吹町81 03−3261−9771
私 日本放送協会学園〒186国立市富士見台2−36 0425−72−3151
私 東海大付属望星〒151渋谷区富ヶ谷2−10−1 03−3468−8111
私 科学技術学園 〒157世田谷区成城1−11−1 03−3416−4101
私 北豊島高等学校〒116荒川区北尾久6−32−8 03−3895−3051

 嘗て明治末期には、通信教育のはしりの、大日本国民中学会(河野正義会長)が存在し、働きながら学ぶシステムが造られていた。現在なら、趣味として好きな仕事を行いながら、学ぶことが出来る。通信制の小学校と中学校の大規模な創設が一刻も捷く望まれる。これが施設に通う通校教育ではなく、通信教育こそが正しい正統な教育である。
 資金力があるなら私が造って挙げたいが、まだ未熟故できず真摯な相談者に対して申し訳ない。他にも、様々な資格のカルチャーセンターのような通信教育があるが、私はおすすめしない。独学以外になにがあろうか、無駄な出費である。その補助のために通信教育があるのである。三年講習を無理にでも強いる資格(鍼灸師等)があるならば、夜間の専門学校に通わなければならない。寧ろそれと組合わせた方がよいだろう。

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紙の本ガンジー自伝

2002/01/11 23:21

闘争するガンジー

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 ボルバンバル国宰相の息子で、英国留学中、衣装はもとより髪型を整えるのさえ一〇分以上も身嗜みをととのえる時間に費やした、ダンディスト・ガンジー自身は、米国のクエーカー教徒のように伝えられる<完全なる>非暴力では決してない。
 これは敵陣営に対してそういっているのであり、自陣営の兵隊に対してそうはいっておらずに、むしろ驚くべきことに兵隊募集に応じるように宣伝している程である。
 人民と労働者に対してのみ、そういっているのである。
 「一、けっして暴力に訴えてはいけない」(「労働者と接触して」313P)。
 その目的は
 「インド人居留民には多大の肉体的苦痛と財政的損失をかけ、政府に対しては深い懸念と不安を与えたサッティヤーグラハ闘争は、インド人救済法の可決をもって最終的に決着した」(274P)、その法案の可決の為にである。
 そしてその運動を闘争というのであり(56「婦人も闘争に参加」252P)、「わたしに代わってつぎつぎに軍勢の指揮を受けつぐ人の氏名を発表した」(259P)ほどの軍勢を指揮したのである。
 また国を守るための非暴力のための兵隊募集をきちんとおこなっている。
 「わたしはいつも人々に対して新兵に応募するように呼びかけた小冊子を配布することにしていた。わたしが使った論法の一つは、徴兵官にいやがられた。つぎのようなものである。……歴史はイギリスのインド支配の数ある失敗のうち、全民族から武器を取り上げた法律を最悪のものにみなすだろう。……われわれ中産階級が政府に対して進んで援助を与えるならば、不信は消えうせ、武器所有の禁止も撤回されるだろう」(第8部75「新兵徴募運動」333P)
 武器をもつことこそが目的なのである。非暴力となんら矛盾はしないのである。非暴力だが武器はもつ、その裏の真意を読みとらねばなんらガンジーを理解したことにはならない。彼は祖父も父も首相という政治家一族の出身であり独立するためならいかなる手法でもいとわぬ。

 「戦争への参加が非殺生とけっして両立するものでないことは、わたしには全く明らかであった。しかし、人間の義務については必ずしも人々に明らかになっていないのである」(60「わたしの大戦参加」275P)
 人間の義務の方が、非殺生よりも重要なのである。
 「わたしの非殺生追求の努力は、真摯なものであったかもしれないけれども、今日でもいぜん不完全で適切でないものなのである。」(392P)
 完全で適切に近づけた現在のインドは、NCW(ニュークリアウェポン)をちきんと所有し今も闘い続けている。
 「普遍的な、そしてすべてに内在する真実の精神(上に…つき)に直面するためには、人は最も微々たる創造物をも、同一のものとして愛することが可能でなければならない」(393P)
 愛さないならば真実の精神に直面しない。
 「あらゆる生命を持つものを同一視することは、自己浄化なしには不可能である。自己浄化なしに守られた非殺生の法則は、虚しい夢にとどまってしまわなければならない」(同)
 自己浄化しないならば殺生の法則こそが正夢である。
 「自己浄化の道は困難で、かつ険しい。完全な純血を達成するためには、人は思想において、言葉において、行為において、絶対に喜怒哀楽の情から解放されていなくてはならない」(同)
 純血なぞ達成したくないし、人間として喜怒哀楽の情を持ち続けていたい。私は思想の盲信者にはなりたくもない。

 当時、武力に劣り無力な無辜のインド国民は、巨大なる占領軍に対してはそれしか闘争方法がなかったのである。カースト制度が現在も伝統として守りつづけられるインドならではの、闘争方法であった。
 やはり伝聞された噂話と現場の実話とはいささか異なるものなのである。

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つぎの一歩を

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 高校にいく必要がない、いきたくないなら、此を遣え。希望する高校でなかったのなら、また自分の望みたい高校でなかったのなら、すっぱりあきらめて即中退した方がよい。但、中退する際に自分の市町村の教育委員会にはっきり学校の実状を申述べ、改善指導をはっきり御願いすること。教育委員の殆どは卑怯道の実践者だが証拠造りのために、である。
 昭和50年代後半当時は、大検の予備校という洒落た所はなかったけれど、今は其処で友人を創るもいいと思う。但し、現行は中学生の中認を受けなければならないので、将来は国籍年齢性別をとわず、例え幼稚園児であろうとも合格したら大学に進めるというシステムへの法改正を是非とも望みたい。だいたい九月第二週までが試験受付けで中学卒業認定試験は一一月第二週の一〇時から行われた。
 大検試験の詳細は四月頃官報に公示されるので、市報や都報を必ず見ておくようにする。四月後半に東京の場合〒100−8959 千代田区霞ヶ関3−2−2 文部科学省初等中等教育局高等学校課様と宛名を書き、80円の返信用切手貼付け封筒を同封して「拝啓 大学入学資格検定を受験したいので願書案内のご送付を下記住所まで御願いいたします 敬具」という文面に住所・氏名を書添えること。願書受付期間は五月下旬から六月上旬、試験は八月の初めで、かつて東京の試験場は丸の内線赤坂見附下車の日比谷高校であった。猶、どうしても不安で心配で心が張裂けそうでもっと情報を知りたいのなら、多分本文の確認事項を読上げるだけであろうけど、同課3581-4211に電話して気を落ちつかせる手段がある。
 実用書の多い池田書店からも毎年改定した試験問題集を発売している。ただ、初めてでた本は『大学入学資格検定便覧』(日本加除出版)各年度版で、本書は当時はこれしかなかった初の大検試験ガイドでありこの書に勇気づけられた青年もおおいだろう。採算を無視し発売した日本加除出版の英断に心から感謝の意を捧げておく。
 あえて古い調査資料をあげるが、安芸智夫『ウワサの大検てなんだ−ボクらの脱高校宣言』(JICC出版、一九八九、三五〇円)、佐々木隆『大検新たなる出発−大検合格をなしとげた高校中退生の奮闘記』(現代書林、一九八九)第一高等学院編『高校中退者のための大検合格ガイド』(一九八八)が類書にある。
 かれらは律儀にも案内本を書き上げ、きちんとそういうことを考えていた出版プロデューサーたちがいたことをうれしく記録しておきたい。

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