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レビューアーランキング
先月(2017年5月)

もくもくさんのレビュー一覧

投稿者:もくもく

25 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本あしながおじさん

2002/05/29 11:55

最後は…

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

タイトルだけは知っていた「あしながおじさん」。こんなに面白い話だとは知りませんでした。
初めにヒロイン・ジェルーシャ・アボットの紹介があって、あとはずっと、ジェルーシャからあしながおじさんへの手紙です。素晴らしいユーモア! ああ、上品なユーモアってこういうものなんだなあ、と感じました。すごい入り込んで読むと、哀しくなっちゃうところもいっぱいありました。でも、彼女の陽気さや前向きさ、そして趣向を凝らした手紙を読むのはほんと、わくわくしました。最後の手紙も素敵。
谷口由美子さんの訳も上品です。

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紙の本田紳有楽・空気頭

2002/05/29 11:53

ヘン?

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

これ、変ですよ。ぜんぜんわかりません。まだ夢野久作のほうがわかるってくらいです。
川上弘美のエッセイ集『ゆっくりさよならをとなえる』にこれが紹介されていたので読んでみたのですがねえ。
けどまあ、理解しようなんて思わずに、文章のノリや、幻想世界の雰囲気を楽しめばいいんじゃないかなと思います。 
読んでいて、伊藤若沖のあの幻想的で緻密な絵を思い出しました。

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紙の本楽園まであともうちょっと 1

2002/06/04 20:16

いいなあ、この人間関係

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

さすが、今市子。花音コミックなんで、いったいどんなラブシーンが??? とかおもって読んだのですが、Hなシーンはほとんどなしでした。BLってHなシーンだけが楽しい(笑)場合って多いけど、これはそんなシーンがなくても充分に読めます! というか、面白すぎ!
元奥さんの会社の借金を抱えた山男とサラ金屋の美形君(社長と不倫中)との引っ付きそうで引っ付かない…ストーリーは昼ドラ的なんですがね、そこがいいんです。
酒を飲むと暴力をふるってしまう主人公の元奥さんが、いい味出していました。続きに期待!

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HOTSOUP

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寒い冬、帰ってくるとスープが出迎えてくれる。スープは幸福の象徴のような存在。
しかし、スープといって貴女はどれだけのレパートリーがあるだろう? ビーフシチュー、ホワイトシチュー、お野菜をシンプルにコンソメで煮込んだだけのスープなど…ありがちなものしか思い浮かばない?
これは、シンプルでありながら、心温まる優しいスープが紹介されています。つくり方も、料理に慣れている人ならそんなに難しくないはず。しかも、あわせるサイドディッシュや、メインのレシピまでも載せてくれているのが使えるトコロ! 煮込み料理は簡単でおいしい。
それにしても、このタイトルのセンス! ほっ、とスープ。

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紙の本最後の息子

2002/06/04 07:40

伝えたいことが切実

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

表題作他2作収録されていますが、青春ものがお好きな方向け、水泳に燃える青年の姿を描いた「Water」もオススメです。がむしゃらな青春ものに久々に感動しました!!
この人の場合、あまり筋書きを紹介することに意味がないと思うので、とにかく読んでほしい。先に「青春」と描きましたが、それだけではないということが読めば分かると思います。これにグッとこない人はいないのではないか、とちょっと泣きながら読みました。
今後もこの人をチェックしなくては…と思わせる力のある書き手です。

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ユリイカ

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ユリイカの増刊号、絵本の特集。ユリイカとは、詩と批評の雑誌です。詩に詳しくないと、これは…誰だ? とおもっちゃったりしますが、読み続けると、現代詩の重要人物がわかったりします。
期待以上に読み応えのある1冊でした。江國香織さんと荒井良二さんの座談会、石井桃子さん、神沢利子さん、五味太郎さん、宇野亜喜良さん、山本容子さんのインタビューなどなど、絵本が好きな人にも、そして絵本作りを志している人にもぜひおすすすめしたい1冊です。

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貝がらと海の音

2002/06/04 07:32

心の底からしみじみと感じる

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本書の解説を江國香織さんがか書かれているので読んでみた本。「江国香織ヴァラエティ」の江国香織さんの本棚でも。庄野さんの本がたくさん紹介されていました。
庄野さんの小説は、大人向けの小説だなあと思います。素晴らしさはそれを読めばよく分かりますが、年を重ねた人の視線というかを感じます。ささやかな日常はかけがえがなく、しかし、そんなことを考えながらではなく、ただ「しあわせだなぁ」と思える日々。ほんと、読み終えるのが惜しいです。

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神戸に行きたくなる

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

このシリーズが処女作だという木村紺。回を重ねるごとに絵がどんどんスタイリッシュになっていきます! 作り話というより、なんだか作者のエッセイみたいな感じがします。読者との距離がほとんどなくて。ほんと、親密なコミック! 主人公の細い男っ気のない女の子も、そのわがままな弟も、個性的な友人たちも、なんだか、実在する人たちみたいに思えます。あと、手書きで書かれた文字がたくさんあるんですが、この癖のありまくる文字がなんともいえない雰囲気をかもし出しています! 神戸に行きたくなっちゃいます。

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紙の本工学部・水柿助教授の日常

2002/05/29 12:07

ミステリ作品としてではなく(笑)

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森ミステリファンの私としては、彼の著作の中でかなり好きな部類に入るこの作品。エッセイなのかな? エッセイ度80%、ミステリ度20%ってとこでしょうか? 本格ミステリファンにはちょっと不満かもしれないけれど、森ファンなら大満足でしょう! いかにも、ファンサーヴィスという感じです!
登場人物は水柿君33歳(推定:モデルは森博嗣自身)。のちにミステリィ作家となるけれど、いまはN大学工学部助教授。それから、妻須磨子(推定:森博嗣の奥さんささきすばる)さん。身の周りで起こるミステリな出来事(これがくだらない!!>笑)を解明したり、水柿君のミステリ論が披露されたり、この二人の生活は、実際の森博嗣とささきすばるの生活???とか思うとこれまた楽しい!
にしても、森博嗣はほんとうにはば広く色々とかいてくれますね。エッセイだって面白いし、ミステリにとどまらず、最近は純文学ぽいものまで書いている(スカイ・クロラとか)! また今年は絵本の出版の予定もあるとか。う〜〜〜ん、ますます楽しみです。

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動機が理解できない

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Vシリーズの第7話。これはね〜、動機がすごい! 科学者って怖いなあ、ていうか美しいのかなぁ、この心のあり方は。森ミステリらしいラストが待っています。そうそう、分かってたけど、小鳥遊練無ってやっぱ頭良かったんだ! いいなあ。この作品読んで、彼(あくまでも彼と呼びましょう>笑)いいなあと思いました。Six Supersonic Scientists という副題も面白いですよね。さすが森さんのタイトル!

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紙の本黒猫の三角

2002/05/29 11:58

新シリ〜〜〜ズ

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現在刊行中のVシリーズ(主要人物:瀬在丸紅子の頭文字)の第一弾。私的には、シリーズ物の中ではS&Mシリーズよりも好きです☆ 森博嗣自身によると、このシリーズのコンセプトは、『シンプル、シャープ、スパイシィのSSSです』だそうです! 主な登場人物は、バツイチお嬢様の瀬在丸紅子、ピンクハウス系武道家の小鳥遊練無、関西弁系ラブちゃんの香具山紫子、そして、いよいよ本物のハードボイルド(?)保呂草潤平。まず、この保呂草潤平が曲者なのです。第一弾にしてやってくれたか!ってかんじ。すーっかり作者の手中にはまっちゃったよにべもなく。何度も言うけど保呂草潤平かっこいいですね。犀川先生より好きです☆

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紙の本博物誌

2002/05/29 11:53

言葉遊戯

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ルナールと言えば、「にんじん」の作者ですね!
新潮文庫で読むのがおすすめ。表紙もキュートだし、なんと言っても挿絵はボナール!
ところでこれは小説なのかな? ジャンルはよくわからないけどちょっと詩っぽいです。ショーとショートという感じでもあります。蜘蛛とか白鳥とか蟋蟀(コオロギ)とか葡萄畑(ぶどうばたけ)とか蚤(のみ)とかいろいろなタイトルがあって、そこに、1,2ページでコメントがくわえられています。ひねくれているって言うか、独創的って言うか、読んで本当に興味深い。
例えば、『決して立派ではない、私の馬は、むやみに節くれ立って、目の上がいやに落ち窪み、胸は平べったく…(「馬」より。以下略)』という感じ。
自然に対する暖かな視線なんてものはないし、生物学的な見解もないです。あるのは、この毒舌というか辛辣な批評。でも妙に的を得ていて面白い。この言葉遊戯がいいんです。

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紙の本暗室

2002/05/29 11:51

イカニモブンガク的

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実は吉行淳之介は長篇よりも短編のほうが上手いと思うんです。でもこれはすごく吉行淳之介的だと思う。
ストーリーは一口に言えば、中年の男性小説家の性生活を描いた長篇小説。実際、とくに劇的な展開がやラストあるわけではありません。更に言えば、登場人物が魅力的なわけでも、比喩や性描写がとりわけ美しいというわけでもないんです。
しかし、私この作品に惹かれるのは、この小説の奥行きのためではないかと思います。人生の深さ、生きることの無意味さと意味、そして人間の存在意義。そういうものについて、この吉行淳之介という人の考え方に深く触れることができます。どっぷり浸れる小説です。

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紙の本百鬼園随筆 続

2002/05/29 11:44

内田百間を知らないなんて!!!

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内田百間(うちだ ひゃっけん)をまったく知らない人へ。
彼は偉大な小説家・エッセイストです。本当は百間の間は本当は「門構に月」と表示されます。エッセイスト、小説家。
1889年5月29日、岡山市に、老舗の造り酒屋の一人息子として生まれる。本名は栄造。高校時代から俳句に親しむ。百間の号はこの時のもの。1910年、東京帝大独文科入学。かねて私淑していた漱石を長与病院に訪ね、門弟となる。後に漱石全集の編纂にもあたる。主な作品。『阿房列車』『贋作 吾輩は猫である』『随筆新雨』『阿房列車』など。どれも名作。
私の注目は、1950年、特急に乗るだけのために大阪に行って書いた、『特別阿房列車』。以後、『第三阿房列車』まで書きつぐ。1957年、愛猫ノラが失踪、一連のノラものを書く。ノラに対する愛情がにじみ出た猫好きにはたまらない本。
1967年、芸術院会員に推挙されるが、「いやだからいや」と断る。←これについては川上弘美が解説で詳しく説明している。
こんな百間が書いたおかしみの随筆、読んでみたいと思いませんか?

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紙の本百鬼園随筆

2002/05/29 11:42

復活!

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黒澤明監督の映画「まあだだよ」でも知られる百間。ただの変なおじさんなのかというととんでもない。この人ほどの随筆の名手はいません! 偉大な人です! 
これは昭和八年刊行の第一随筆集です。旺文社文庫からでていて絶版になっていたものが復活!
味わい深い思い出をつづった楽しいもの、グッとくる借金にまつわるものなど内容は色々。特に、借金では本当に苦労したようで、「無恒債者無恒心」のような借金自慢は笑えるけれど、結構シビアなものも。だけど、まさに百間的と言うしかないこの文章のノリは好きな人はたまらなく好きなはず! 読んだあとはおなかいっぱい、大満足! という感じです。百間の随筆は様々な編纂があるので、中には読んだことがあるものもありましたが、これは百間自身が並び方をセレクトしたものだそうです! そう考えてよむと、ううむ、更に味わい深い。

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