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Taranさんのレビュー一覧

投稿者:Taran

4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本ハロウィーンの魔法

2002/07/27 17:00

ルーマー・ゴッデンの魔法

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「ハロウィーンの魔法」なんて題名と表紙の魔女帽子で、お手軽ファンタジーを連想する向きもいらっしゃるかもしれませんが、さにあらず!ゴッデン特有のスピード感のある文章と展開、登場人物たちの持つ抗えない魅力に取とりつかれて、気がつくとクライマックスでおいおい泣いています、きっと。
 スコットランドの田園で、駄馬のろばをはさんでその持主で主人公の少女セリーヌと、マックじいさんという2人のへそ曲がり。そこへティムという異端者も加わって話は運ばれる。さまざまな出来事で彼らも変わる、周囲も変わる。、出会いで人はこんなに変わる、人が人を変える、それもよいほうに。そのことへの確信、信頼が、ゴッデンの話にはいつも貫かれていると思う。そしてそのことのみが、物語を読む人の心をも動かすのだと思う。
 小学校4年、5年あたりから大人まで、人を信じたい人にぜひおすすめです。
 ハロウィーンといえばかぼちゃ、だと思っていましたが、スコットランドではかぶでやるのだそう。ちょうちんがくりぬけるほどの大きなかぶを、見てみたいものだと思いました。このおはなしのように、心のおくまであったかーく照らしてくれそう・・・。

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紙の本親指こぞうニルス・カールソン

2002/08/08 00:34

さすがリンドグレーン

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 子どもと不思議なひとたち〜小人、妖精、しゃべる人形など〜が織り成す9編の物語集。
 表題作の「親指こぞうニルス・カールソン」では、共働きの両親の帰りをいちにちひたすら待つだけの主人公ベルティルが、この家に住む小人のニルス・カールソンに会う。この小人(ニッセ)が、昔ばなしに出てくる助言者のような万能の老人ではなく、ベルティルと同じような少年で、こっちもひとりぼっちで寂しい思いをしているところがいい。ニッセの力でベルティルが小さくなってニッセの住処にいったり、いっしょに遊ぶことが出来て、もう、両親の留守中も寂しい思いをしなくて済むようになる。貧相だったニッセの住まいがベルティルが人形の家具などを運んでだんだん豊かに楽しくなってゆく様は、2人の胸のうちも伝わってきてわくわくする。ベルティルが人間宅から持ってきた肉団子。ニッセのところでは2人の頭ほども大きいのだ。それを2人で両側からかじりっこして、2人はお腹も心もいっぱいに満たされる。
 ここに描かれている異形の者たちは、たんに不思議な存在として子どもたちの目を楽しませるのではなく、子どもと豊かに交流する大切な友達として存在する。そこがさすがリンドグレーンである。
 対象年齢に小学校3〜6年とあるが、この手の話を一番感性豊かに捉えるのは5、6歳児といえるだろう。少し長いおはなしが聞けるようになった子に読んで聞かせてやるのにも、おすすめである。

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紙の本ジェリコの夏

2002/08/08 17:44

異文化交流バンザイ!!!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 12歳の少女の、夏のジェリコの町でのホームステイ体験の話。このホームステイの舞台は、1910年のアメリカで都会のすすけた空気の中の子どもを田園の夏に2週間送り出す「フレッシュエア基金」という、実際にあった慈善事業のプログラムだ。送り出される対象となった主人公のドーシは、当然貧しい生活をしている。シャツ工場で働く18歳の姉と2人きりの間借り暮らし。両親はロシアからの移民、既に死去。学校の成績のよい彼女を応援する姉の計らいで、フレッシュエア基金のホームステイに参加することとなった。というわけで、ありきたりの、というか、わたしたちが普通に想像する「ホームステイ」とは少し状況が異なることが、この物語に深みをもたらしている。
 出発前後の不安でいっぱいの胸のうち、ホスト家族とのぎこちない対面、やっと一人になれた最初の夜の寝床で想う故郷など、「ホームステイ」の典型的な場面もたくさんある。だが、かみ合わないホストとの対話、習慣の違いを乗り越えられない気まずさなど、ホームステイでのつらい場面が手加減なく描かれていることに、より共感を覚えずにいられない。それが、住む環境や習慣や人種や宗教や経済的環境など、「自分とは違う人」とともに過ごそうとする時に、当然ぶつかる壁だから。
  ステイ先の家族でドーシと年の近いエマは、ユダヤ教徒の彼女を明らかに敬遠して、なかなか打ち解けてくれない。ドーシはなんとか仲よくしたいと努力するが、貧しさ、都会育ち、宗教、…。少し近づけたかなと思うとすぐ次の壁「違い」が立ちふさがる展開には、こちらも胸が詰まってしまう。だが、トラブルを乗り越えるごとに、トラブルがあったからこそ、2人の距離は縮まったのだ。
 「人類みな兄弟」とばかりにしょっぱなからニコニコし通しの「ホームステイ」はウソだ。「初対面のわたしを暖かく受け入れてくれた。彼らは本当に心の広い人たちでした。こんな温かい家族に囲まれて日々を過ごせたわたしは幸せでした」という図式が、通常ホームステイには期待されている。だが、そんな予定調和のようなまやかしのホームステイの姿は、ここには描かれていない。私自身がかつてドーシと同じ年でアメリカの農家にホームステイした時には、未熟者ゆえに何がなんだかわからないで一ヶ月を過ごした後、その体験に意味を見出す作業の際に、その「予定調和」が実現したんだと思い込もうとしたフシがあった。親の期待に添おうとしたのかもしれない。
 だが、異文化交流の本当の価値は、異文化の葛藤を乗り越えて交流を持つことにある。冒頭で「早く帰りたい」とばかり願っていた少女が、ラストで見せる、ジェリコの人たちとの豊かな交流。ドーシのサイン帳にエマが残した言葉に、人が人に好意を持って働きかけることが、お互いをいかに豊かに変容させるかを深く感じる。

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紙の本ジョーとベッツィー

2002/07/29 00:24

シェパードの絵と文がバランスよく心地よい。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ジョーは浮浪者。といっても夏だけ「浮浪者」だそうで、描写からみても不潔な感じがしない。さすらい人といった感じ。誇りを持ち、自立していて、愛を持ち、自由。
 ベッツィーはリス。冒頭で出会った二人は言葉が通じる。上記のようなジョーの人物像のせいか、不自然さを感じないですんなりおはなしは始まる。
 80ページほどの「小冊子」といった趣の愛らしい本。「くまのプーさん」の挿絵でおなじみのアーネスト・シェパードが、文と絵を絶妙のよいバランスで書いてくれていて、とてもいい心地で読める。

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