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レビューアーランキング
先月(2017年5月)

ばんばんさんのレビュー一覧

投稿者:ばんばん

83 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本太公望 上

2002/02/18 23:24

よく知る太公望とはちと違う新しい姿

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 太公望というと、白髪の老人の印象が強い。その卓抜した作戦能力と、世慣れた政治ぶりから、そのように思っているだけなのかもしれない。釣竿を針をつけずにたらし、来る王者を待つというようなエピソード、または覆水盆にかえらずということわざの話などは一切出てこない。宮城谷昌光の描く太公望は、若く躍動感に溢れ、完成されたわけでなく次第に成長していく人物である。幼年期から、斉の国を建国するまでの時間を、全3冊で描いているが、少しも長さを感じないどころか、逆にまだまだ長さが物足りないと感じさせるぐらいだ。
 宮城谷昌光の描く中国古典の世界にどっぷりつかるには、著名な人物が主人公でもあり、入門的に読むと、これからはまること間違いなしである。

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影武者徳川家康 上巻

2002/02/18 22:38

果たして想像力だけで片付けてしまっていいのかな

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 もしも徳川家康が途中で入れ替わっていたとしたら。
 ありそうもない、奇想天外な話と片付けられないものを感じるストーリーである。隆慶一郎が想像力で補ったにしても、実際の史実をつなぎ合わせて、矛盾点を導き出し、作り上げたストーリーは魅力的である。それに、だまされていたにしても、それでいいと思える夢のある作品だ。歴史上、面白くないと評されることの多い徳川家康を影武者で自由を追い求める夢のある優しい人物へ、その評判の割りにあっけなく死んでしまった島左近を不屈の闘志で豊臣家存続に尽力した人物へと、あるいは親孝行で小心と言われた徳川秀忠を陰謀好きの暗い人物へと、隆慶一郎の角度で描きなおしているのだ。
 この本を読むときの最大の失敗は、上巻だけしか持って歩かないことだ。3冊揃えてなければ、じれったい時間をすごすこと間違いなしだ。

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一夢庵風流記

2002/02/14 23:24

男が惚れる男の生き方

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 前田慶次郎利益。相当の歴史好きでも、この名前はピンとこないだろう。その男を描いた物語がこの本である。歴史上名を残した大名でもない、その男の生き様が、やたらに心を引くのだ。
 この主人公は、もちろん女にもてる。ただし、この男が魅力的なのは、女にもてるからではない。男たちが惚れるからである。心ある者たちが惹かれ、敬愛する。その生き様ははかなく美しい。全力で生き、悔いのないよう日々を送る。言葉にすれば簡単なことだが、生き方としてはとんでもないということは、容易に想像がつくことだろう。
 天に愛された男。同じ男として目障りなくらい気になる生き方だ。

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だんご3兄弟VS竹中平蔵

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ずっと気になる本ではあった。
しかし文庫化するまでじーっと待った。
その間に,この本の1人の主役である経済学者は大臣になった。
そういう変遷を経て,この本にたどり着いたが,これは待った甲斐があった。
もう1人の主役である,だんご3兄弟,バザールでござーるの生みの親である佐藤氏の素人であるがゆえの本質をついた根本的な質問に,竹中氏がはぐらかさずにその知識と信念をまっすぐ答えている。
特に「エコノミクス(経済学)は本来共同体のあり方という意味」であることや,「人間とは労働力なのか」という疑問,「幸せになるためには今のあり方はどうなのか」といったさまざまな問いは,自分の中でもやもやとしていたが,問いの形すらとりえなかったようなものを形にしている。
難しいことを簡単にしようという意図が2人の会話からは感じられて,「本当にすごいんだな,この人たち」と痛感させられる。
この本を1度しか読まないのはもったいない。今から2度目にかかりたいと思う。
しかし,1回読んだだけでも,竹中氏に今の経済を全面的に任せるという小泉首相の判断は正しいんじゃないかなあと思わせる一冊だった。

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日本の先生もまだまだ捨てたもんじゃありません

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

これは面白い。
現役の小学校の先生が書いた、算数の本である。
式や計算がまだなかった頃、人は数をどのようにして用い、そしてその中からどうやって式や計算は生まれてきたのかというあたりを、架空の物語で説明しているのである。これなら、丸暗記なら忘れてしまうことも、物語として思い出せるに違いない。また、ただの覚えるための物語と違って、話自体も十分魅力的なものである。
十進法、面積の計算、円周率、比例、確率。そういった基本的な部分を、土台となるべくきっちり覚えさせてくれる。こんな授業でならったら、どんな内容も面白いだろうなあ。
そんな先生がいたら、学校は楽しいだろうなあ。
世の算数好き、算数嫌い、子どもも親も、全てに呼んで欲しい一冊である。

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司法の先駆者の悲劇

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

明治の時代というのは、読んでも読んでも魅力的な人たちが溢れている。
時代の変革期というのはこんなにも人を魅力的にするのかと考えさせられる。
中でも異質な輝きを放っている男、それが江藤新平である。武断派でなく、文知派として、新しい明治の司法を作り上げた男。色合いとしては、薩摩の大久保利通と似通うのかもしれないが、その才能は上回っていたのかもしれない。しかし、大久保には厳しい時代を生き抜いた知恵があり、知恵を生かすための工夫があった。江藤は、官軍の一つ肥前藩の出身とはいえ、最後に加入した肥前藩の、しかも幽閉されていた人物である。生きるために力を尽くした経験がなかったのである。
勝てるはずのない佐賀の乱を起こし、自分の作った制度の中であるはずのない極刑に処せられた江藤は、最後まで何かがおかしいと思っていたに違いない。
もし生きていれば、どういうことをしたかったのかなあと思いをはせたくなる人物である。今の時代であれば、存分に力を発揮できただろうになあと惜しむ気持ちでいっぱいである。

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紙の本見知らぬ海へ

2002/04/28 21:46

徳川家康の水軍

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徳川家康のことは誰しも知っているが、その武将たちといえば、本多忠勝や井伊直政、榊原康政等陸軍ばかりだ。その天下平定にあたっては必ず信頼するに足る水軍の存在があったはずと思ったら、この人だったのかというのが本編の主人公である向井正綱。
父と兄を徳川家に殺され、武田家から徳川家に主を替え、天下を恐れさせた北条水軍を破るまでに至ったその男の生涯をさまざまな登場人物の感情や本人の家族とのやり取りなどで描いている。まだまだ続きそうなその結末は、永遠に書き足されることはないが、読みたかったなと残念に思う。これから総仕上げ、人生の大活躍の舞台というところで、終わってしまった。でもその終り方さえ、功ばかりを求めずに生きたその向井の生涯を思わせ、いい気分になること間違いなしだ。

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紙の本免疫学個人授業

2002/04/25 22:16

勉強って楽しいものなんだよなあ

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とにかく面白い。
げらげら笑う面白さではないけど、知らないことを知っていく、理解できていくっていうのは確かに気持ちのいいことである。免疫学なんていう難しそうな学問を、作者南伸坊が世界的に有名な免疫学の権威多田富雄先生に個人的に習っちゃおうというしろもので、先生が優れてるとこんなにも面白いのかとうならせる1冊だ。なかでも「かぜってなんだ」や「エイズのきもち」など興味深々で、あっという間に読めちゃうこと間違いなしな一冊なのである。
しかし教育ってものを考えさせられちゃうなあ…

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紙の本中国古典の言行録

2002/04/25 00:04

人生の先輩の言うことは聞くもんです

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中国のながーい歴史の中から生み出された知恵の宝庫である数多い古典の中から、名言名句を抜き出し、それに作者がわかりやすい解説をつけたもの。人間関係や自己啓発など、自分の日常にも役立つこと間違いなしである。選んだ言葉もすごいが、その解説がすごい。事実に作者自身の思いや推測を加え、生き生きとしたタッチで描いている。どうせ生きるなら、かくありたい、そんな願いの道しるべになるかもしれない一冊である。

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紙の本長城のかげ

2002/04/23 00:01

親は子を知り子は親を知り

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項羽と劉邦の戦いにおけるさまざまなドラマ。そんな5編を収録した短編集である。
中でも、「風の消長」は心に残る。天下を統一した劉邦の庶子であるが長男である劉肥の一生を描くことで、劉肥の目から見た劉邦を描いている。親を憎みながら愛する息子の思いと、見ていないようで子のことを一番良く理解していた父の思いが交錯する美しい物語だ。もしも劉肥が長生きしていたらと考えさせられてしまう。信じあう親子、信じあう男同士の、思いが熱い1冊だ。

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紙の本耶律楚材 上 草原の夢

2002/04/14 20:43

力を教育しようとした男

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 チンギス・ハンのモンゴル軍は確かに強かった。力が全ての価値観であり、ゆえに強さが正しさなのだった。そして、モンゴル軍が動くところ、中国国内の軍は破れ、政府はつぶれた。民衆は虐殺され、略奪された。その地獄の使者のような圧倒的な力を前に、人命と文命を守ろうとした男、それが耶律楚材である。
 価値観の違う異民族に信頼される実力を持ちながら、その地位に甘んじることなく、その雇い主たる異民族を教育しようとしたのである。我が身がかわいければ、とてもそんな危険な橋は渡れない。信念の力、熱く感じさせる一冊である。

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紙の本子産 上

2002/04/11 20:54

孔子の敬った男の姿

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 鄭の子産。信念を貫き、その博学と共に礼を広めたことで有名な人物である。あの孔子が敬い、愛したことで知られる。その人生は平坦ではなかったが、信念は揺らぐことなく、また上司にも友にも恵まれ存分にその能力を発揮できたのは幸せだと言えよう。その美しい生き方は、すべての心ある人に好かれ、目先の人気にとらわれず、信じることを本当に大事なことを実行したその能力は抜群である。しかし、能力者でありながら、自分よりも才があるということで、無造作にその才を用いた男、子皮に、心惹かれるのはわたしだけではないだろう。作者に、子皮を描いて欲しいものである。楽しみにしたい。

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毎年クリスマスが近づくと読み返す本もあっていい

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 お気に入りの本をいったい何回読むだろうか。飽きるまで繰り返し読みたくなる本もあるし、一度読み終えたら2度と読まない本もある。このクリスマスカロルは、私にとっては、毎年1回クリスマスが近づくと読む本である。そしてそのたびに懐かしい想いと、新たな暖かさを与えてくれる。
 ストーリーとしてはありきたりかもしれない。文章表現は古めかしいかもしれない。しかし、人が幸せになるために優しさを得る、いや違う、優しさを得たことで、幸せを得るその様は、時代を超えて心をうつ。
 幸せになったのは、1人の頑固なスクルージじいさんではないのだ。誰もが自分の中に持っているスクルージじいさんを捨て、自分の中の優しい部分を引き出し、優しい部分を見ることで、自分自身も好きになれる。この世のたくさんのスクルージじいさん予備軍が、自分自身を好きになるために読んで欲しい作品だ。
 私も、毎年1回、優しい気持ちになるため、読んでいる。反省と愛情を込めて。

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紙の本孟夏の太陽

2002/03/24 21:08

はたしてその立場が人を作るのか

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 晋の大臣にして、その後、晋を分割して趙の国を立てることになる趙家の人々を、趙盾から順に一話ずつ描いている。
 その人となりはそれぞれ違うが、どの主人公も、忠誠心厚く、周囲の人々にも恵まれ、正義を通す。正義を通すことにより、隆盛に至ったり滅亡に瀕したりすることになるが、その生き様は筋が通っているため、どこからか助けが出てくる。これは、決して運命という軽軽しいものではない。代々の徳の積み重ねか、必死に生きた積み重ねか、趙家の人々が掴み取ったものなのである。人はただ生き延びることは簡単に思えるが、正しく生きることはこのように難しいのかと思ってしまう。先祖とか、子孫とか、少し考えてしまう一冊だ。

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紙の本夏姫春秋 上

2002/03/24 20:56

美女であるが故の苦労もある

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 絶世の美女と言われながら、いや美女であるがゆえに幾度も結婚させられ、しかも周囲の人々を不幸にしていく。それは間違った相手との結婚が招いたものなのだが、本人もただ自分というものへの自信をなくしていく。そして、最後に本当の相手にめぐりあうことになるが、それはやはり稀代の知恵者、その才を誰もが認める男なのである。本当の価値をわかるものは、やはりいい男なのだねえと、つくづく納得なのである。
 そんな夏姫の波乱万丈の人生を描いた一冊なのだが、よく描かれがちな、ひどい女性というアプローチではなく、その哀しみの方に重点が置かれているため、絶世の美女にはちと負ける方々も、感情移入できること間違いなしだ。
 しかし、こんな描き方をしてしまうあたり、作者はいい男なんだろうなあ…。

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