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    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

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    中野 ジェームズ修一 (講師),日本放送協会 (編集),NHK出版 (編集)

    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

オコさんのレビュー一覧

投稿者:オコ

3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本園芸家12カ月 改版

2003/03/13 12:19

愛することの歓喜と可笑しみに溢れた一冊

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

一九二〇年、「R.U.R.」という戯曲で初めてロボットという言葉を創ったことでも有名な、チェコの大人気作家、カレル・チャペック。彼自身も相当の園芸マニアで、この「園芸家十二ヶ月」は、実感情溢れる珠玉の園芸家(主に街暮らしの)リポートなのです。もちろん、笑いどころ満載。何かを一途に愛している人をつい笑ってしまうのは人間の習性ですが、それにしても園芸家たちの情熱ときたら! 寒さに凍えてる木を見れば自分の衣服を脱いででも着せてやりたいと思うし、種まきをするなら完璧な土を揃えてやらなきゃ! と、黒魔術もビックリの土作りを開始。木炭・黄色い砂・清潔なエルベ川の砂(その支流のモルダウ河の砂は不可)・ピート(泥炭)、その中に大理石の粉末を入れなきゃならない? それから「三年たった牛の糞」、できたてのもぐら塚を一つまみ、首吊りをした処女の墓の土…などなど、あれこれ混ぜて、それから三年間(!)太陽であたためた水の中にこの霊験あらたな土をいれて、それからそれから……と、まったく付き合ってられません。この情熱の前に大抵の人は、クスクス笑いが止まらないはず。

冬の後には必ず春が来る。本当に? 本当に来るのか? 「うん、来るんだよ」と誰よりもそれを信じて言ってくれる園芸家。「それに冬だって悪くないんだよ」。

そうして本の中の十二ヶ月で自分の庭を上の空でちょこまか歩き回ったり、泥をほじり反したり、恵みの雨に接吻したりしながら、移り変わる季節のほんの小さな兆しを、彼らは惜しみなくあなたに届けてくれるのです。笑ったりしてごめんね。

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紙の本美しい星

2003/03/13 13:55

二つの「美しい」と、無邪気な宇宙人たち

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

三島氏のSF風異色作? あまりよく知られている作品ではないけれど、解説によると、この作品の二年前の昭和三十五年には有名な「憂国」「宴の後」などが発表されてるそうです。そういう時期の発表である、と言われても私はどちらも読んだことがないのでよくわからないのですけどね。ははは。とにかく当時最もリアルだった水爆戦争の恐怖を絡めて、人類すべての救済を説く火星人と、人類すべての安楽死を望む白鳥座星人たちとの対決を描いているのです(なんだかワンダー・スリーみたい!)。

 
 彼らは嘘をつきっぱなしについた。
 彼らは吉凶につけて花を飾った。
 彼らはよく小鳥を飼った。
 彼らは約束の時間にしばしば遅れた。
 そして彼らはよく笑った。


「論理的に考えれば人間を滅亡させない方がおかしい」と理詰めの人類愛で迫る白鳥座に対して、火星人が掲げるのは滅ぼすには惜しい、この人間の五つの美点だけ。…いくら論理を展開させても、人間の絶望は変わらない。それなら宇宙の中の、人間は美しいかな? 論理+愛VS美の「大審問官」を鋭利な目で捌く三島氏の野心が、ほぼ狂気と同じくらい不気味に底光りします。彼はこの作品を書くためにUFO同好会に入り、なかば本気でUFOを追っかけたりして周囲の人を心配させたらしいですが(まあ、今に始ったことじゃないですけど)そんな面白エピソードにも思わず納得の、渾身の作なのです。

この作品の素晴らしさは、「ガラスの地球を救え!」ではないところ。安っぽいヒューマニズムを断固拒否するからこその美しさがあります。白鳥座から来たズッコケな三人組も野生動物などへの中途半端な感情移入が無くて、ただひたすら人間のことを話しているところが好いですね。地球を救おうという火星人も当然宇宙人ですから、「もちろん人間どもに希望を持つ資格はないが、私にはある」とか言い切ります。その論理的な絶望を踏まえた上で展開される、抜粋個所以後の三四ページの美しさは只事ではない。ディベートの存在なんか一発で吹き飛び、ああ「美しい星」なんだ、と項垂れてしまいます。あなたはこちらと、水爆の炎に包まれてお祭りのぼんぼりみたく宇宙で燃える「美しい星」と、どちらがお好きですか? どちらの答えの方にも満足していただける、と断言しますよ。

同著者によるベストセラー、「不道徳教育講座」の文庫解説で、上記の人間の五つの美点が引用されていました。だから心に引っかかっておられた方も多いはず。
この引用に触角が響く方は絶対、楽しく読めます。ある種の陶酔感すら持って。


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こう見えても向こうじゃベストセラー、だったのよ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

人と人がいるところにマナーあり。人との折り合いを描くマナー本って、本当はとっても面白いのです。その中でもこの「ミス・マナーズ」は、テーブル作法と妙なイラスト、あとがきにお説教しか書いていないような凡百の実用本とは格が違います。毎回「親愛なるミス・マナーズ」という言葉で始まる読者からの手紙に、ミス・マナーズが回答するこのコラムは全米の新聞、さらにはカナダや他の国を含む四百五十紙に掲載されて、大人気を博しました。
 
火山の噴火を除いて、この世のすべての問題はマナーで解決できる、と豪語するミス・マナーズ。全国の読者が送ってくる様々な質問、時にはミス・マナーズをやっつけてやろうとする珍問に、これほどセンスよく、スカッと回答できる人って、そうはいません。着るもの、食べもの、おつきあい、プレゼント、パーティ、恋愛、結婚、話の仕方…。テンポよく進むこれらの質問と回答から透けて見える西洋人の日常、社交への意気込み。ちょっとした気苦労や考え方も、海の向こうの私たちにとってはクスクスと面白いものです。かと思えば不意打ちのようにウロコが落ちることも。まったく油断なりません。ユニーク過ぎて最も索引の似合わない実用書。彼女の強烈な至言は是非万人のこころに刻み込まれるべきものでしょう。
全部紹介したくてもそうはいかないで、最後に一つだけ。

「マナーとモラルは別のもので、ありがたいことに、モラルはわたしの担当分野で はありません。マナーで問題になるのは、人目にふれるところだけです。ぞっと するような行為でもわくわくするような行為でも、あるいは、正常な行為でも、 異常な行為でも、だれにも見られない場所でするかぎり、ひとの知ったことじゃ ないでしょうね」。
 
これ、「鼻をほじらずに、どうやってお掃除したらいいのか」という質問への答えなンですから!

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