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  3. はや父(とう)さんのレビュー一覧

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    体が硬い人のための柔軟講座 (NHKテキスト 趣味どきっ!)

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    中野 ジェームズ修一 (講師),日本放送協会 (編集),NHK出版 (編集)

    5つ星のうち 4.0 レビュー詳細を見る

はや父(とう)さんのレビュー一覧

投稿者:はや父(とう)

3 件中 1 件~ 3 件を表示

「狂気」へのロマンチックな誤解を解く

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書は、最近デビューした批評家を紹介する『批評の事情 不良のための論壇案内』(永江朗;原書房)の「2章 時代の思考回路」に於いて、「春日武彦…狂気というものの仮面」の中で紹介されていた。一番興味を引かれ、さらに少々仕事上の関わりも有るため読んだ。といっても精神障害に関する仕事をしているわけではなく、職場の一部にそういう部署があるという繋がりだけなのであるが。

 さて著者は都立松沢病院というところで臨床を行っている精神科の医師。その精神病等に関して実際に臨床を行っている医師による、一般向けの啓蒙書である。かなり豊富な臨床経験を元にして、説明は説得力がある。 

 文学的にそしてロマンティックに扱われることが結構多い、狂気というもの。しかし狂気の実際は、そんなモンじゃあないんだよと言っている。一般的に思い込みがちな、狂気に対する誤解の例をまず挙げて、そしてその誤解をそれぞれ実例により解いて行く。狂気が天才的な想像の源泉になりえるのか、なんてことについて大変興味深く読めた。
 
 結局、狂気というのは幾つかに類型化できるし、むしろ分類できる事が特徴である、とのこと。そもそも狂気と言う言葉自体が科学的でない曖昧なものであること。実際は精神分裂病を指すことが多い様であるが、その他の「もどき」としての狂気である解離性障害などといったものの方が、劇的で派手な症状から適合しそうである、といったことなど。
 またその派手さで「もどき」に目を奪われがちであるが不可逆的である分裂病の方がより問題が深刻である、などこのような事が理解できた。

 そして精神病院についての説明で、いわゆる精神障害を対象とした基本法である「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」(S25施行、以降幾度も訂正あり)という法律により入院が決定されるとあった。この29条が措置入院、33条が医療保護入院、とのこと。実際私の職場では、電話の取次ぎで29条とか33条とかの言葉が飛び交っているのであるが、このような意味であったのかと得心が行った。

 著者は、ハイアートからサブカルチャーまでかなり豊富な芸術的素養があるようで、それが故に芸術周辺に妙な形で狂気に対する憧れがあったり、また一般的にもロマンチックな誤解が存在する事に苛立ちを覚えているようだ。ただそういった部分も含めて、全体に自己を客観視するための様なユーモラスな感じが漂っているため、かなり柔らかく読みやすかった。著者の他の著作も読んでみたいと思う。

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少々物足りなさを覚えるが、有益である

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 エール出版社の本に私が−我々が−望むものは何か。企業についてならば生々しい内部告発、各業界についてならばその内側からの主観たっぷりの見方であり、受験ものならば個人の実際の体験に基づくことであろう。それにより内部の息吹を感じること、である。 たとえそれが一方に偏っていようとも、一面の事実を確かに感じさせてくれる様なものを。そしてあくまでも具体的なものを。
 そのような観点からすると、本書には少々物足りなさを覚える。
 あまりにも著者が冷静に調べていて、その点では参考になるし情報も正確なのだろうが実際に通学していてどうなのか、という観点からは物足りないと言うことである。
 ただ本書はそのような観点から書かれたものではない様であり、無い物ねだりか。その意味ではそのような本を別に、出版社に希望したいところである。
 さて評者は社会人であるが、日本史を勉強するために通信制大学を利用することを考えており、その実際を調べるために本書を手に取ったものである。
 著者は本業が歯科医師であるとのこと。また著者自身が法政大学の通信課程に在籍中であるとのことなので、その学生生活の実際も、もっと記載して欲しかった。そこにより多くの有益な情報があるのではなかろうか。
 もちろん本書の冷静さは有益である。現時点(この評は’02年5月時点)での、主立った通信制大学とその特徴が網羅されている。これにより概ね学校を絞り込むことが出来る。評者の場合は、在籍年限がなく、途中から学費も安くなる法政大学が良さそうである、と現在考えている。
 是非次は、より学生生活に沿ったこの手の本が欲しいところである。

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紙の本墨攻

2002/04/30 22:27

事前の大層な期待はかなえられなかったが…

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 中国古代に題材を取った本を見るのは久しぶりだったが、タイトルと本のカバー裏の紹介を読んで随分そそられた。ただこの作者の著作で、始めて読むのがこの本で良いのかはよく分からなかったが。

 とても興味を持ったのは、「墨守」という言葉の元になった古代中国の諸子百家の時代に活躍した墨子と言う思想に材を取ったということ、内容は不可能とも思える様な籠城戦を描いたものであること、それが主に非戦を訴える様な墨子思想によるものであること、などから。とても面白く、また独自の読後感を与えてくれる本なのではないか、と大層期待した。

 しかしその期待はそれほど叶えられなかった。

 まず籠城戦。この攻防が本編の中心な訳である。しかしながらここを書き切るためだけでもあまりに枚数が少なく、ほとんど突っ込み不足という感を受けた。作中でその肝と言っている人心掌握も、結局主人公以外の人物がほとんど書き込まれておらず、あまり迫力というかはっきり凄いことをしているという感を受けづらかった。そしておそらくこのような戦いの華ともいえる、その当時の最新技術を駆使する様にもあまり驚きを感じることはなかった。

 また戦いの収束にしろ、その後の歴史の説明にしろ、どうもいまいち焦点が絞れていない感じがした。歴史の流れに消えていった墨子教団の存在と、その大きな流れに関与することの無かったこの戦いと。多分そこの感じ(無常感のようなもの?)も、もっと枚数をかければ具体的に伝わったのではないだろうか。

 また作者はかなり長いあとがきを書いており、そこで「想像を絶するもの」について書いている。資料にしろ何にしろほとんど存在の痕跡がない墨子教団について書くことの困難さと、それでもこれからもそういうものに挑み続ける、そういう宣言であると思われる。その困難さに立ち向かう事、そのことによる成果が本作では残念ながら私には感じられなかった。

 ともかく、ここで表現しようとしているものが、あっさり表現する事によって深く伝わるというタイプのものであるとは思えない。そのためにこちらに響いてくるものがほとんど無かった。じっくり長大な物語として書き込んで欲しかったと思う。

 ただしそういう点からは長大なシリーズになっている様な作者の別の作品は、読んでみようかと思わせる、それくらいの読後感と、後に続く期待は残った。

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