サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. さすけさんのレビュー一覧

レビューアーランキング
先月(2017年2月)

さすけさんのレビュー一覧

投稿者:さすけ

18 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本図南の翼

2002/06/19 15:08

珠晶十二歳の決断

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

恭国の王となるべく、蓬山を目指す少女のお話です。珍しく、1冊で完結しており、時代も古いときの物語なので、十二国記を敬遠していた方にもおすすめ。これより先に、発売順でも、時代順でも前に当たる、『東の海神西の滄海』を読んでいると、ちょっとしたところで、更に本作を楽しめると思います。

供王は、十二国記シリーズの『風の万里黎明の空』の上巻に出ていました。それを読んだところだと、あまりよい印象がありませんでした。その供王が登極するまでのお話が本書だと知って、実はちょっとガッカリしていたわたしです。あの供王の話じゃなあ…なんて思っていたのですが、読んでみたらこれが大間違い! 小さいからと侮れず、言うことは小賢しいけれど、確かに一理ある。間違いを犯すけれど、それに自分で気がつくことが出来、過ちを認め反省できる心がある。彼女の回りの大人たちより、よっぽど珠晶のほうが賢く、やさしく、毅然としている。王気がどう言うものかわからないけれど、そんなわたしでも珠晶にはなにかがあることが感じられた。自分が麒麟なら、確かに珠晶を選ぶと思われた。珠晶のすごいところは、自分の境遇に満足しないところだと思う。自分が豊かなら、他者のことまで考えないのが子供だと思う。大人でさえ、そう言う人がほとんど。それを、珠晶は考え、おかしいと感じ、それを正すことを考え、実行する行動力。本当に、すごい。読んで、自分が恥ずかしくなってしまった。

この作品の魅力は、他にもある。ひょうひょうとした利工の正体は? 麒麟かと思ったけど、髪は金じゃないし、血も厭わないところをみると、麒麟ではありえない。でも、なにか気になるその正体…。また、現れた犬狼真君。その名前を聞いたときは本当に驚いた。嬉しい驚きだった。今までの作品では、麒麟が主人公か、王が主人公でも、麒麟が迎えに来ていたので、王になるべく昇山する人たちの様子はわからなかった。その道中の危険も。それを知ることが出来るという点でも、この本には魅力がある。本当に面白かった。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

黄昏の岸暁の天

2002/06/21 14:15

失われた希望・泰麒を求めて

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

作中ときどき語られていた、戴国の不穏な動き…白雉が末声を泣かないのに新王が立ったと知らせが来て、蓬山には泰果がならないまま…その理由が、この本でやっと語られることになる。シリーズの中では時代、発売ともに新しい作品になるので、いきなりこの本から読み始めるよりも、まず他の本(特に、泰麒が王を選ぶ『風の海迷宮の岸』はぜひ)を読んでからこの本を読むのをオススメします。内容が豊富な分、いきなりこの本から読むと、十二国記の世界観についてゆけないかもしれません。反対に、他を読んで、十二国記に馴染んでいる読者には、すでに見慣れた顔・また、見てみたかった顔ぶれが多く、作品の話とは関係なくその点だけでも十分に楽しめると思います。

この作品は、『魔性の子』と表裏一体になっているとか。この作品で、十二国記側からみた泰麒の失踪が語られ、『魔性の子』では、泰麒でありながらその記憶を失った高里の、蓬莱でのことが語られるとか。それを知らずに、この作品だけを読んだので、わたしには、なぜ泰麒が蓬莱で過ごしているときのことや、その心情が作中全くと言っていいほど語られないのか不思議であり、また不満でもありました。そこまで知りたいのが読者ですもんね。でも、そういうカラクリがあったと知ったので、ぜひ求めて『魔性の子』を読んでみようと思います。2冊合せて、1つ…知らない人には不親切かもしれませんが、知っていればなかなか楽しめる遊び心・・そう感じられるのは、作者の魅力かもしれません(笑)。つまらない作品なら、もう1冊を読もうなんて気は起こらないですもんね。

今作目を見張ったのは、景王・陽子の提案で、各国に泰麒を助けるための呼びかけをし、しかも、多くの国がその呼びかけに答えたところ。こんなに多くの王と麒麟が出てくる作品は、十二国記でほかにありません。私たちの国で当たり前の「国と国が協力する」ということが、十二国では当たり前どころか考えられないことだからです。国交がなくて当たり前、互いに他国に干渉しないのが十二国で当たり前でした。それを、天の決めた王と麒麟の約束事に触れない範囲、そのギリギリで、泰麒を救うために他国が協力する…。提案した陽子は胎果で、この国の常識を知らなかったからこそこんなことを言えたのかもしれないけれど、それでもすごいと思いました。そして、それを常識でないと知りながらバックアップした延王もすごいし、また乗った他国もすごい。十二国が大きく動いた気がしました。十二国記を語る上で、絶対にはずすことができないのがこの作品だと思います。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本風の万里黎明の空 下

2002/06/19 14:26

めぐりあい

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

まちに出た陽子は、悪辣な官吏の圧制により、多くの民が重税や苦役にあえいでいることを知った。法が守られていないことも。玉座にいるだけでは想像だにしなかった現実が、まちにはあった。しかし、それを知っても、圧制をしく官吏は尻尾を出さないため、知っていながら処分もできず、陽子は自分のふがいなさに苦悶していた。

祥瓊は、旅を通して、芳国の荒廃を知った。自分が知らなかったではすまない責任を負っていたことも。なにも知らず、ただただ自分を正当化し、つらく当たると他者を憎んだ自分を、祥瓊は恥じた。

鈴は、ひき殺された清秀の命を守れなかった自分に憤った。ひき殺した昇鉱をにくみ、その横行を許している景王を憎んだ。

そして、それぞれの思いを胸に抱いた少女たちが、ついにめぐりあう…。

一体どうなることかと思った上巻からの続き。祥瓊が景王を憎まなくなったのが嬉しかったのに、今度はどんな運命のいたずらか、鈴が景王を憎むことになるなんて…。鈴は最初は景王を慕っていただけに、その景王を憎まなければならなかった心が、せつなかった。まず、鈴と祥瓊が出会う。陽子は鈴と祥瓊にそれぞれ、異なるときに出会っている。身分を隠しているため、もちろん鈴にも祥瓊にも、陽子が自分の捜し求めていた景王だと言うことはわからない。陽子も、また、彼女たちが自分に会うのを旅の目標にしていたことも知らない…。そのすれ違いに、どきどきした。そして、3人が出会い、陽子が身分を明かして…。このときを楽しみに読んでいたような気がする。読み終わって、深い満足感があった。上下に分かれ、そのどちらも厚い本だけど、読む価値が確かにあると思えた。読むことで、自分も成長できたような、そんな気さえしたほどに。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

魔性の子

2002/07/04 12:10

ぼくは戻らなくてはなりません

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

この作品は、十二国記『風の海迷宮の岸 』『黄昏の岸暁の天(そら)』と表裏一体となっています。作品的には、本書『魔性の子』が書かれてから『風の海迷宮の岸 』『黄昏の岸暁の天(そら)』が書かれるまでに長い年月が経っており、それゆえにところどころ設定その他に違いが見られ、厳密に表裏になっているとは言えないのかもしれません。でも、そのような細かい点での差異をのぞけば、これほど立派に対を成した本はないかもしれません。わたしは十二国記の既巻すべてを読んでから本書を読んだのですが、世に出されるまでの時間がこんなにも違いながら、そのそこに流れる異国・十二国の設定にほとんど違いが見られなかったことに驚きました。それでは、小野先生の頭の中では、『魔性の子』を書いたその当時にもう、十二国があった…?作者の力量を改めて思い知らされた気がしました。

十二国記側から見た『風の海迷宮の岸 』『黄昏の岸暁の天(そら)』が表なら、本書『魔性の子』は、その裏に当たる物語です。『風の海迷宮の岸 』では、幼い泰麒がこちらの家の廊下から十二国へ渡った経緯と、峯山での暮らし、王選びが描かれています。『黄昏の岸暁の天(そら)』で十二国側から見た王を選んだあとのタイホとなった泰麒の失踪とその理由、探索、救出が語られるので、本書だけでは消化不良を起こした方には、そちらもぜひ読んで欲しいです。

十二国記を読んでから本書を読み始めたわたしには、なぜ主人公が泰麒である高里ではなく、教育実習生の広瀬なのか疑問でした。でも、その謎も読んでみて解けた気がします。主人公は、やっぱり広瀬でなくてはならなかった。本当に帰る場所があり、帰ることの出来る高里ではいけなかった。それは、読むわたしたちは、どうあっても高里にはなれないからだと思います。帰りたいと思っても、どんなに夢見てあがいても、わたしたちの帰る場所はほかにはない。だから、帰れない…。こちらで生きていかなくては、ならない。わたしにはそう感じられました。

小野先生の作品は、人間のエゴが逃げることを許さないまっすぐさで描かれ、胸に刺さるようです。登場人物のエゴ丸出しの醜い姿に、なんと汚らしい、と笑うことが出来ない。それは、確かに自分にも、そういう部分があることを知っているから。だから、読むことがこんなにイタイのだと思います。でも、読めばなにかがある。自分のエゴだって、その存在を、知らないよりは知っていた方が良いと思うんです。知れば考えることが出来るんだから。そういう意味でも、小野先生の作品は魅力があると思います。もちろん1番の魅力は、なんといっても作品の面白さ、ですけれど。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

風の万里黎明の空 上

2002/06/19 14:03

陽子と祥瓊と鈴と

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

発売順から十二国記を読んでた人にとっては、待ちに待った今作。やっと、「月の影影の海の続きが読めます。この本が出るまでに出た本ももちろん面白かったけど、最初が陽子から、だっただけに、ちょっと思い入れもあり、慶国のお話を楽しみにしてました。

陽子即位後のお話です。苦難を乗り越え、慶国の王となった陽子。でも、慶国では、それまで出た女王の治世が長く続いていなかったため、女王を厭う者が多かった。その上、陽子は海客。そのため、この国で当たり前であることも、教えてもらわなければなにも知らない。そんな陽子に政が出来るはずもなく、自分のふがいなさに陽子は苦悩する。

同じ頃、芳国には、王と皇后である父母を目の前で殺され、公主の位を剥奪されて泣く祥瓊がいた。

才国には、蓬莱で親に捨てられ、虚海に落ちたところを拾われて後、仙のもとで苦行を強いられ、さげすまれて涙する鈴がいた。

祥瓊は同じ年頃でありながら、自分が失ったすべてを手に入れた景王を憎み、その地位を奪うことを目的に旅をはじめた。鈴は、同じ海客の景王なら自分を救ってくれるはずだと思い、やはり景王に会うため旅をはじめた。どちらも景王・陽子に会うために…。

祥瓊も鈴も、なんて自分勝手なんだろう。見ていたくない…。そう思ったのは、自分にもあるいやな部分を、つきつけられた気がしたからかもしれない。自分は悪くない、自分が1番カワイそう。読んでいて、悲しくなるくらいだった。それが、旅を通して、世界が広がり、人と出会うことで変わっていく。変わっていくのがわかるのが、嬉しかった。陽子もがんばってる。がんばってもそれでうまく行かないのが、政治なんだなあなんて、これを読んで思いました。気持ちだけじゃなく、行動がなければ、前に進めないのかも、なんて気がしました。悩みながらも、前進しようと行動する陽子は、かっこよかった。

終わりのほうでは、祥瓊と鈴の、景王への気持ちが逆転してしまいましたね。すごい!と思いました。これからどうなるのか、またも楽しみなところで、続きは下巻ヘ。上巻を読んだら、すぐ下巻が読みたくなるのが、十二国記の魅力の証かもしれません。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

東の海神西の滄海

2002/06/17 20:30

麒麟と妖魔の子と…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

十二国記シリーズ。今度こそ、『月の影 影の海』の続編かと思いきや、またもそれより前のお話。ちょっと残念だったけど、どれを読んでも面白いのがこのシリーズだけに、先へ進む楽しみは、お預けのままガマン…です。

この『東の海神西の滄海』は、このシリーズにしては珍しく、1巻にまとまってます。なので、今まで上下巻だからなあ、なんて手に取りにくかった方にもオススメです。しかも、年代的には、今出てる中では1番古いので、まだ十二国記を読んだことがなくて、どうしようか悩んでる方にはうってつけかもしれません。きっと、この巻を読めば、夢中になってほかも読んでしまうと思います(笑)。

今回中心は雁国。雁国の麒麟、延麒・六太と、妖魔に育てられた子供の邂逅。彼に六太は「更夜」と名づけ、それを更夜は心の宝にした。運命のいたずらか、この二人の生い立ちは、その地は十二国と蓬莱とで違うけれど、受けた仕打ちは酷似していた。しかし、その先の道は、大きく異なった。麒麟と、妖魔の子。主は、延王であり、逆賊であった…。

王とはなにか? 王は必要なのか? 天啓とはなにか? 天啓を受け、王を選ぶ麒麟とは…? 考えたら頭がいっぱいになるほどだった。似た生い立ちを持ちながら、全く違う道が待っていた六太と更夜。読んでいて、とても切ないような悲しいような、そんな気持ちになってしまった。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本風の海迷宮の岸 下

2002/06/15 10:26

天啓の下らぬままに…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

下巻では、とうとう泰麒の王探しが始まります。毎日自分が王足らんと思う人たちに会い、その人物に王気があるか、天啓が下るか、泰麒は心をこらします。それでも、泰麒はその誰にも天啓を感じない…。周りが王ではと目する、驍宗にも、やはり泰麒は天啓を感じなかった。しかし、驍宗が下山すると聞いて、泰麒は心が穏やかでなくて、静止も聞かず夜の黄海へ飛び出した。その姿は麒麟に変化し…泰麒は、天啓のないまま驍宗を王に選び、契約を交わしてしまった。天啓がないままに……。

上巻も面白かったけれど、下巻はそれに磨きをかけて面白かった。とうとう泰麒は使役を手に入れたけど、その相手は普通なら麒麟の手におえるはずもない強大な力を持った妖魔! 使役にするため、泰麒と妖魔がにらみ合ってるとき、ちょっとでも気を抜いたら泰麒の命も驍宗の命もないとわかって、本当に緊張しました。緊張感が、読み手にも伝わってくるんです。なんとか使役に出来たけど、本当にどきどきしちゃいました。あとは、泰麒が天啓のないまま驍宗を王に選び、しかもそれが通ってしまたので、泰麒と一緒に、この先どうなってしまうんだろうと本当に心配しました。読んでも読んでも、波瀾の連続で息つく暇もないくらい。だからこそ、面白かったんです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

風の海迷宮の岸 上

2002/06/15 10:08

泰麒の葛藤

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

『月の影影の海』の後にこの本が出たので、てっきり陽子と景麒の慶国のお話かと思ったら、違いました。時は、景麒がまだ陽子に出会う前、陽子の前の慶王に仕えていたときへさかのぼります。

主人公は、戴国の麒麟・泰麒。泰麒もまた、陽子と同じく蓬莱の生まれ。それも例になく、10年も蓬莱にいたため、蓬山に連れ戻されてからも、麒麟らしい力取り戻せなかった。麒麟に姿を変えられず、使役さえ持たない…。そのことが、幼い泰麒に葛藤を与える…。

読み始めは、前作の続きじゃなくて少々ガッカリしました。でも、読んでいったら、さすがというか、面白くて、ガッカリな気持ちも吹き飛んで、今度は泰麒のお話に夢中になりました。幼いけれど、心やさしく、人にもまたとてもやさしい泰麒が、とてもカワイイし、その泰麒が悩んでいる様子はわたしの心まで痛めました。応援しながら、読んでしまった…。すでに気分は、泰麒を愛する汕子か女仙でした(笑)。

嬉しかったのは、こちらにも景麒が出てきたこと。しかも、はじめはぶっきらぼうで泰麒を恐れさせ悲しませた景麒が、いつのまにやらすっかりやさしくなり(不器用なりに…)、泰麒になつかれてしまって…。目に浮かぶようで、思わず微笑んでしまいました。この本は、上下巻の上巻なので、下巻が早く読みたいです。泰麒は麒麟に変化できるのか、王は見つけられるのか…? 今から先が楽しみでしょうがありません。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本月の影影の海 下

2002/06/13 16:12

陽子の真実

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

十二国記シリーズ、最初の上下巻の下巻がこの本です。上巻がブルーな終わりかただっただけに、上巻を読んだら、速攻下巻のこの本を読みたくなしましたし、読んで良かったと心底思えました。

やはり、上下巻とは、2つ読んで完成されるもの。上巻を読んで面白かったけれど、でもかなり内容的にはブルーだし、終わり方も沈みに拍車をかけるし。謎が謎を呼ぶ一方だし、陽子は裏切られっぱなしだし…。結構散々だったので、この本も心して読み始めたのですが、読んで本当によかったです。下巻は謎解き編、解決編といって差し支えがないほど、満ち満ちた内容。上巻でフシギに思ったことは、この巻を読めばどれも納得できます。一人きりだった陽子に、楽俊という友ができたのも、嬉しい限り。おまけに、楽俊はいつもは半獣なのでネズミみたいな姿だけど、なななんと…これは読んでからのお楽しみ♪ 嬉しい設定で、ほくそえんじゃいました(笑)。陽子の意識も、暗い底からかなり浮上してきてます。その分、読みやすかった。

内容もオドロキの連続で、でももしやそうだと嬉しいってところを的確に突いてきたような展開で、夢中になりました。とても面白かったし、読んで良かったです。少なくとも、上巻を読んだ方は、この下巻は必ず読んで欲しい内容でした!

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本月の影影の海 上

2002/06/13 15:58

突然異世界へ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ウワサには聞いていた、十二国記シリーズ。読んでみたら、面白くて、めちゃ夢中になりました。読んですぐ夢中に、と言ったら実はウソです。最初は、結構ドロドロしてて、戦闘もリアルだし、血、死などが近すぎて、ちょっと読むのに勇気が要りました。でも、読めば読むほど、なにかがある気がして。すっかり陽子に同化して、自分について考えたり、信じること、裏切ることについて考えたり…。

世界観がしっかりしてて、なのにわかりやすく描かれていて、とても読みやすかったです。ファンタジーなのに、なんだか本当っぽい。真実味があるようで、どこかにこんな世界がなんてドキドキしてみれるだけの、力がありました。内容も負けずに興味深い。この本は前後編の前編なので、まだまだ面白くなるぞ、という余韻を残して終わってる気がします。最後はなんだか、沈んでいく終わりかただっただけに、後編は早く読みたくなりました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

寧子がとうとう…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

安柘が遊びに来てる前の巻からの続きです。安柘ちゃんは闇己が好きで、闇己以外の誰から見てもそれとワカル態度。それに対して、寧子の態度は、表面上はやさしいけれど、なんだかぞっとする感じで…。顔がきれいなだけに、怖い顔は壮絶です。寧子・安柘・闇己の3人で出かけた先で、安柘が迷子になってしまいます。それは寧子がわざと安柘ちゃんを置いてけぼりにしたせい。でも、寧子は闇己には安柘が悪いように言います。結局安柘は闇己が探し出したけど、それを見たときの寧子の顔にはぞっとしました。笑顔なだけに、美人なだけに怖かった…。そんな寧子の様子に気が付いた安柘。家で二人が話したとき、寧子は思いを闇己に知られ、告白しちゃいます。でももちろん、寧子を家族だと思ってる闇己には彼女の気持ちを受け入れることは出来ずに拒絶。そのことで寧子は家を飛び出し行方不明に…。探す闇己の前に寧子の行方を知ってるから会いに来いと連絡してきたのは、闇己の父親だった…。

今回はもう、本当にどろどろしてしまって、読むのがツライくらいでした。なにより、寧子の変わりようがつらくて、でもこれが人間なのかも、とも思って。あまりの変わりようにちょっと恐ろしかったです。一体この先どうなってしまうんだろう? 寧子が身を寄せた先が、あの負のシャーマンである闇己の父親だと言うのも気になります。これはまだまだ大波瀾が待っていそう。早く続きが読みたくなる展開です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本朱の封印

2002/05/31 19:24

やっぱり主役は聖&弓生!?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

東京に紅い雪が降った。紅い雪は妖魔の目覚めを意味するという…。町では九天地会という宗教団体のCMがうわさになっていた。このCMを見たら呪われるというのだ。呪われないためには、おまじないを唱えなければいけないと伝えられ、実際に人々はそれを唱えていた。成樹はこのCMを見た後、自分の中の四性の鬼をコントロールできなくなってしまった。弓生から教えられた封じも聞かず、焦る成樹の前に現れたのは、自称拝み屋の野坂三吾。その後、成樹は聖、弓生とも再会を果たしたが…。

封殺鬼シリーズの第3巻。ストーリー的には、2巻が1巻より前にあった話なので、この3巻は1巻の続きから、という感じになっています。そのため、2巻は読まなくてもOKですが、1巻を読んでからのほうがこの3巻も楽しめると思います。

1巻終わりでどうなることかと思った聖と弓生だけど、さすが鬼だけあって(?)この巻でも堂々活躍。

もう成樹は出てこないかと思いきや、ちゃっかり出てきてるので、これはもうレギュラーなんでしょうね。今回は三吾というなにやら怪しげなキャラまで新登場で、更にこんがらがってきたような…。でも、やっぱり人物に魅力があって、とても面白いです。

今回弓生がちょっと気になる行動をしていました。うーん、どういうことなんだろう…。今回のメインは、聖かな。聖の昔の仲間が悪い形で復活してしまって…なんだか聖がかわいそうでした。でも聖には弓生がいるから…この先の二人の関係にも、想像の翼を広げて楽しませてもらえそうな予感です♪

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本妖面伝説

2002/04/27 09:38

200年の時をこえて

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

封殺鬼シリーズの第2作。鬼である聖と弓生が、向かったのは鎌倉。本家の送った陰陽師が、鎌倉で3人も殺されたからだ。犯人は般若の面を付けているという。2人には、その般若の面に心当たりがあった。その般若の面は、200年前彼らの仲間サホを殺し、姿を消した面だったからだ。面を追う彼らの前で次々と新しい事件が起こり…。

面を始末する少女のサポートが、今回のわれらが聖&弓生の役回り。でも、なんと、その少女・佐穂子は、サホにそっくりだった。200年前に彼らと共に面を追い、そのやさしさから面に殺されたサホに…。しかも、弓生によると聖はサホが好きだったらしいので、ちょっと、どうなるの〜? なんて、事件以外にこの2人の恋(?)の行方にもドキドキなんです。200年前のサホは聖を相手にしなかったらしいけど、佐穂子は…おっと、コレは読んでからのお楽しみですね。相変わらず今回も、聖と弓生がやってくれます。カッコいいんです、ホント。ストーリーがしっかりしていて、読んでいてうそっぽくありません。しかも、文章も難しくないので、どんどん読めちゃいます。読み始めると面白くて、止まらないし…。一応、シリーズの2作目ですが、前作とは全く関係ない話になっているので、これ1冊だけでも十分読んで楽しめると思います♪

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本鬼族狩り

2002/04/13 09:57

聖と弓生にときめきっ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 鬼にされようとしている主人公三沢成樹(高校生美少年!)の前に、姿形は人間なのに自分は鬼だと名乗る、聖と弓生が現れて…。

 時代を超えて生きつづけたのが、聖と弓生という、鬼。鬼になるにはそうなるための激しい衝動が必要で、もちろん聖と弓生のそれは作中に語られます。それを知って切なくなってしまった。一方、主人公の成樹は、そんな衝動も持たないのに陰謀によって鬼にされようとしている高校生。なぜ普通の(ただの美少年)の彼が鬼にされようとするのか、はじめは疑問でしたが、読み進めるとちゃんと納得できる内容になっていて、ファンタジーなのに、ちゃんと説得力があって、ぐんぐん物語りに入っていけました。

 鬼、陰陽師、聖霊、反魂、マントラ…。ファンタジー好きにはたまらない内容。しかも、一応脇役という形の(しかし表紙を飾っている!)鬼の聖と弓生が、それぞれ違う魅力でかっこいい! 長いときを一緒に過ごした彼らには、やっぱりそれなりの愛? または友情? があるようで、そこらへんも読者としてはたまらない魅力になっています。シリーズ1作目なので、これからこのシリーズを読んでみようかなあという方は、まずはこの本から読んでくださいね。話の行方と同じくらい、聖と弓生にときめいてしまうこと請け合いです♪

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本華胥の幽夢

2002/06/21 15:09

十二国記の短編集

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

十二国記初の短編集。いきなりこの本を読んでも、面白くないと思います。読むなら、まずすでに出た十二国記の作品を読んでから、をオススメします。十二国記を親しんでいるからこそ楽しめるのが、この本だと思うので。

収録されている作品は、『冬栄』『乗月』『書簡』『華胥』『帰山』の5つです。

『冬栄』…泰麒が、泰王驍宗の命で漣国へ行くお話。『黄昏の岸暁の天』でサラリと語られている部分です。もう会うことはないと思っていた幼くいとけない泰麒に、またこの短編集で出会え、個人的にはとても嬉しかったです。

『乗月』…峯王仲韃を討ったその後の芳のお話。峯王を討った月渓が、当然その玉座に座るものと思っていたのに、そうではなかった。慶からの親書を届けに来た青将軍は、そのことに戸惑います。元芳国公主・祥瓊は玉座に月渓がいるものと思い、それを聞いた景王も、月渓が玉座にいるものとして親書をしたためたからです。なぜ、慣例にのっとって月渓が玉座に付かないのか…芳国民がそれを望んでいるのに…? 不思議だったけど、読んでスッキリし、また結果に満足しました。このお話で祥瓊が過去の罪を自ら認め、その裁きを進んで受けようとしているのも、読者としては嬉しかったです。

『書簡』…景王陽子を救い、はじめて心を通わせた楽俊の今が語られます。雁の大学でがんばっている楽俊と、慶国で王として奮闘している陽子。遠く離れた二人が、言葉を伝える鳥を介して気持ちを伝え合います。友達っていいなあと思いました。

『華胥』…才国が崩壊していく様が語られます。采麟失道の、その病状のいたましさが、目を覆うほど。王が新たに立つことがあるのだから、当然倒れる王がいる。目を背けたくなる現実…でも、これもまた十二国記。読んで良かったと思います。

『帰山』・・『図南の翼』で供王になるべく昇山した珠晶を助けた、あのひょうひょうとした利広が再登場。おまけに、風漢(またの名を…!?)まで出てきます。しかも、出会ったのは奏でもなく、雁でもなく、なんと柳。全くなにをしてるんでしょうね、この二人は(笑)。お互い顔見知りなのには驚きましたが、言われてみればさもありなん、って感じです。なかなか興味深かったです。とくに、短編集最後を飾るだけあって、最後はホッとできました。

もりだくさんの5つの短編。十二国記というと、1冊がめちゃ厚くて、オマケにそれが更に上下にわかれてたりする。それに慣れた身としては、なんだかドキドキものの短編でしたが、たまにはこういうのもいいですね。内容的には、さすがに長編ほどの深さはありませんが、でもさすが十二国記といえるだけのものがあるし、バラエティに富んでもいます。とかく重いことが多い十二国記のなかで、こういう本があるのも良いと思いました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

18 件中 1 件~ 15 件を表示