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ameさんのレビュー一覧

投稿者:ame

18 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本すいかの匂い

2002/08/28 11:39

昼下がりのミステリー

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恋愛小説の名手、江国香織による珠玉のミステリー短編集。
どの作品をとってみても、子どもだった頃のおぼつかなさが、
それぞれに封じ込められている。

夏といっても、お盆を過ぎたころ。暑いことは暑いが、あるときを過ぎると
虫の音色が変わる。秋がしのび足ですぐそこまできているから。
でもまだ宿題には追われていない。残り少なくなってきた夏休みの日々を、
惜しむように、いとおしむように時は過ぎていく。
そんな子どもの頃の切ない息づかいが、一編読むたびに胸にわきあがり、
せまってきて、次の一編が、直ぐには読めない。

暑くてけだるい、ちょっと悲しい昼下がりに、おなかを冷やさないように
かけるタオルケット(それは時には抱き枕になったりする)と共に、
傍らに置いておきたい一冊である。

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紙の本椰子・椰子

2002/07/25 11:13

超現実的正統派ろまんちずむ

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すばらしい。2002年上半期に読んだ本ベスト3に入る。と個人的には思うのだが、

まず、トイレで読むことを進める。
日記はきわめて日記的に書かれ、『椰子・椰子』の世界に入るには、ちょっとした時間
や頭の切り替えが必要だからだ。それにはトイレで読むのがベストである。
トイレで本を読むのは主義に合わない、という人には、仕方がないので押入れをお奨め
する。締め切り派の方は、懐中電灯を忘れずに。
風呂派の方は、のぼせないようにお気をつけいただきたい。

あなたのなかに『椰子・椰子』の芽が出てきたら、もうどこで読んでも大丈夫。
いつでもすとんと『椰子・椰子』の世界に入れる。

そしていつのまにか気づくのだ、自らの夢の中が『椰子・椰子』に侵されていることに。

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紙の本冥途

2002/06/07 10:19

夜中に一人きりで読むには、怖すぎるけれど。

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夢のように脈絡なく、だけど妙にリアルで、いやな汗を書いて目を覚まし、夢であったことに安堵しつつも、どうしてそんな夢を見てしまったのか、不安な面持ちで考え込んでしまう。

古い言葉が逆に新鮮。使い慣れた言葉でないのに、言葉数は少ないのに、主人公の心情が自分のことのようにありありと伝わってくる。

そして頁を開くたびに懐かしいタッチなのに奇想天外な画が飛び込んできて、どきっとする。

うまく光を当てなおしたな、と関心。
一度手にとったら必ずほしくなってしまう、パロル舎の造本です。

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紙の本クレーン男

2002/04/23 16:06

完璧な物語がここにある。

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詩情あふれる散文と、真似してちょっと書いてみたくなる、素朴な絵で綴られる物語。
ぼちぼちすすむ語り口が、なんともいとおしい。

作品そのものもすばらしいが、この本の作りがチムニクの魅力を一層引き出している。

手書きのまんが文字こそちょっと鼻につくけれど、その他は、持ってってみても置いて見ても、装丁といい、持ったときのさりげない重さといい、紙の色といい、手触りといい、活字といい、その配置といい、すべてがすばらしい。

チムニクの本は、どうやら、童話屋から出ているものよりも、パロル舎から出ているもののほうが、凝ったつくりになっているようだ。

一度見かけたら、一度手にとったら、愛蔵したくなることまちがいなし。です。

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紙の本至福の味

2002/06/07 10:46

少しずつ、味わって。

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料理小説という分野は日本で確立されていない(そういえば村上龍が何か書いていた)ように思う。
食べることはただ飢えを凌ぐだけでなく、人間が生きていく上で非常に重要な、文化的行為なのだと本書は教えてくれる。

料理小説として優れていることは改めて言うまでもない。つけ加えて言うとすれば、料理に重ねられた主人公の人生が読みどころであろう。

美食家としては高名を馳せながら、家族を省みず子供たちの冷ややかな視線を浴び美食に邁進してきた男は、死を目前にしても、あくまで美食について考えている。しかし彼の回顧に透けて見えるのは、人生における幸福とは何か、である。

ただ、仕掛けが凝っている割に、いささかオチがステレオタイプな感は否めない。
しかし真実とは往々にして、陳腐なものだ。この平凡な真実を、いかに新鮮な感動を持って読者の心に届けるか。
それが小説家の腕の見せどころであるとすれば、ミュリエル・バルエリは、4つ★コックの称号に大いに値するだろう。
五つ★でないのは、読んでいると食欲が刺激されて集中できないから。

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細かいことが気になって前に進めなくなる人向き。

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とにかくわかりやすいです。
比較のための例文や参照するとよいページなどがこまめに書いてあって、勉強していてあれ? そういえば? と思ったことがすぐに参照できるのがよいです。

また例文が簡単で、繰り返し使われるので、英語を読むのが苦手な人にも負担感がありません。

分量が多いので少し根性がいるけれど、一夏かけて一通り読んで解いたら、英語が得意になっているはず。

英語が得意な中学3年生ぐらいから、英語が苦手な大学受験生まで、参考書としてではなく、問題集として、お奨めします。

星が一つ足りないのは、あまりのわかりやすさに、レベルが低すぎるのでは?と一瞬不安を覚えるときがあるので。
始めの断り書きには高校で学習する文法的事項は全て網羅してあると書いてあるので、足りない、ということはないはずなのですが。

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紙の本おさんぽ

2003/09/10 11:07

「おんなのこ」の本質

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子どもは残酷である。
そして大人も、もののわかったふりをしているが、実はまだ内にナイーブで残酷な子どもを宿していて、無自覚な分、一層残酷なのだ。

この本で描かれるのは、自分のポリシーとプライドを持ち、クールで計算高く合理的で決して人に阿ることなく、だけどひどく内省的で親切で礼儀正しく度量が広く、前向きでいさぎよい「おんなのこ」。

レースのスカートなどという過剰に女の子らしいものを楽しみながら、「おんなのこ」というアイデンティティを強く持ち生きていく主人公の姿からは、「おんならしさ」が重要だと主張する人にも、「おんならしさ」なんて差別だと口を尖らせる人にも、得るものが多い絵本であろう。
ラディカルだから、大人へも訴えかける。

また教育現場に持ち込んだらさぞおもしろかろうと思った。
子どもに読ませたら、思春期の「おんなのこ」に読ませたら、どんな感想を言うのだろう。

江國香織氏の作品を甘ったるい現実逃避などと揶揄する人や
質の悪いフェミニズムに幻惑され偏見を持つ人には特に一読いただきたい。


幾つになっても「おんなのこ」である女性を口説こうという方も必読。
ここにでてくる「お皿」の姿が大変参考になるでしょう。
こういうへたなアプローチをしてくる男性ってけっこう多いのよね。
いばりちらしていたら仲良くなれないわ。
それに対応する「おんなのこ」の寛大さは立派。
というか、こんなものなのかしら、どこのうちも?
いやだわ。
世の男性諸君、この本を読んで是非勉強してください。
そして女性諸君も、困った君のあしらい方を勉強しましょう。


江國氏は、ここに一つのモデルを提示した。

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紙の本とるにたらないものもの

2003/09/08 08:12

とるにたりすぎるもの

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子供の頃は世界が狭かったし、おこづかいも少なかった。
持ち物も少なくて、一つ一つの所持品への思いがとても深かった。
わたしは今でも覚えている。
ありとあらゆる手を使って懇願し大好きなおやつを買ってもらって
(今考えてみれば、たかだか50円やそこらのものだけれども)、
非常な興奮の中で一口目を食べようとして目が覚めてしまった、
あの夢から覚めた時の悔しさを。
半日ぐらい、思い出しては悔やんでいた。

この本でテーマとされるのは、ふだん身の回りにある、人によっては
あってもなくてもいいようなもの。
初めはすらすら、そうよねー、ふふ、と読んでいけるが、
半ばで、これは間違いなく手書きでかかれた文章であるな、と実感し、
読み終わるころには、些細なものものへの著者の深い思いに圧倒され、
丁寧に暮すこと、誠実に生きることを心に新(あらた)める。

一読して気楽なエッセーのようだが、
「座右の銘、もしくは好きな言葉」に安部公房の「胸に世界の果をもつものは、世界の果に行かなきゃならぬ」がふと出てきて『シェルタリング・スカイ』の絶望を連想する。
「書斎の匂い」では、
記憶にある父の書斎の匂いは、書くことに追い詰められた精神の匂い、苦悩の匂いであり、「私」の書斎の趣は父のそれとはまったく違うけれども、ここ数年、ときどき父の書斎の匂いと同じ匂いを感じて驚く、と。
追い詰められた苦悩する精神を、「父」と共有できるということは幸せなことでもある。

自分の書斎の在りかた—風通しがいいだけがとりえである—に改めて視線を向けさせ、自らの生きかた、在りかたを反省させられた。

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極まったロリコン

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モーニング娘が国民的アイドルになってしまうような、一億総ロリコンの時代において、
大の大人が平気で電車の中でマンガ雑誌を読むような時代においてなお、
彼の作品は異彩を放っている。

ロリコンもマンガも、ここまで極まれば立派な芸術作品である。
このような時代に生まれてしまったことについては、苛立ちとともにあきらめを感じるが、彼の作品には、たいへんに普遍的な、訴える力を感じる。

誰もが経験した感情が、濃縮された一瞬の絵に、見事に込められている。
もはや、一家に一冊、としか言いようがない。
一人暮らしの孤独な夜に、あるいは一層に孤独な二人の時間に、自らを慰めてくれることは癒しブームで話題になった数々のグッズの比ではない。

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紙の本アナイス・ニンの少女時代

2002/07/29 13:10

アナイス・ニンの入門書として最適

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アナイス・ニンの著作を手に取る前に、全ての読者にこの本を手にとってもらいたい。

近年相次いでアナイス・ニンの著書が翻訳されている。
日本でもようやく、スキャンダラスな好奇心ではなく、
芸術として彼女の作品を扱えるようになってきたのだろう。
しかし発行早々入手が困難になっているものも数多く、日本読者に受けがいいとはとてもいえないありさまが残念である。

英語自体はシンプルなのに難解とされ、また誤解を受けることの多いアナイス・ニンの著作だが、
11歳からつけ始めた日記を通してみると、理解することはそう難しくないように思える。
アナイスの心が、どう掛け違っているのか・・・どういう屈折があるのか、は、成熟したアナイスにも、少女時代のアナイスにも共通しているからだ。

アナイスがどれだけ真摯に自らの生を生きたのか、(それはすなわち性を生きることでもある)彼女がどれだけの戦いに挑みつづけ、戦い抜いていていたのか、
一人の華奢な女性が、女という困難な性を、夫というよき理解者を得ていかに生き抜いたのか。
わたしはアナイス・ニンの著作を手にすると、その痛々しい勇姿に戦慄さえ覚える。
生きることの困難さという人類ある限り存在しつづける問題に加えて、
女を生きるという現代的な問いが、彼女の生きかたそのものであり、彼女の描きだした世界である。

著者矢川澄子氏には、願わくば、ヒューゴ・ガイラーとの結婚後のアナイスについても描いてほしかった。

矢川澄子氏の冥福を祈る。

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紙の本タイコたたきの夢

2002/06/07 11:13

どこか遠くで

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物語として子供も大人も十分に楽しめますが、風刺として考え出すと、深みにはまります。

寓話とはかくあるべし、というお手本のような本です。

リリカルなイラストが、琴線にふれます。

タイコたたきたちのかけごえと、足音、タイコの音が、耳から離れません。

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紙の本箱の中の書類

2002/04/23 16:38

70年前のフェミニスト。

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書かれた当時、1930年の夫婦関係、風俗、フェミニズム、宇宙論、科学、ライフスタイルを一手にひきうけ、まったく異なる個性を持つ人々の手紙と手記から、とある事件を浮かび上がらせる。

推理材料とするために、生活の細かいところが事細かに観察されており、大変興味深い。ある種の日本の小説よりも、一層小説らしいといえるかもしれない。

夫婦のあり方には隔絶した時代を感じたけれど、語られたフェミニズムにはむしろ今日性があり、たびたび驚かされた。

怖いもの、残酷なもの、痛いものは、苦手だからといって、ミステリもサスペンスもスリラーも、十数年来読んだことがないけれど、思い込みで、出会いを無みしてきたことを反省。

著者の品のよい、知性が感じられた。

減点の理由は、性格が合わない登場人物の書く手紙を読むのが、ちょっときつかったから。それでも面白くて飛ばしてしまえないのが、辛かった。

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紙の本国境の南、太陽の西

2002/04/19 17:56

『ノルウェイの森』の組み直し

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「僕」のヰタ・セクスアリスで始まる本書は、著者が繰り返し、あらゆる角度から考えようとしてきた重要なテーマを多く含んでいる。

一度目、二度目とも、そのとき付き合っていた男の子に薦められて読んだのだけれど、正直言って、若い女の子にはぴんとこなかった。しかし十年経って、今になって読めば、著者が何にひっかかっているのか、痛いほどにわかる。

それなりに満足できる居場所が確保でき、本当に若かった頃ほど乾いてはいないけれど、まだ中年である自分に馴染めず、10代の頃に忘れ物があるような気がする大人には、自らを振り返り人生を組みなおす、いい契機となるに違いない。

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こころはからだでつくられる

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動物なりすしなり、意外なものに人をタイプ分けして
「あなたはこう!」という単純な占いやダイエット対策などにはもうあきあきですが、
この本は違います。
わかりやすいように便宜上、五臓器にタイプ分けしていますが、
伝えたいことは皆同じ。エクササイズもほとんど同じです。

わたしは生理の周期を基準とした心と体のノートを時々サボりつつ
半年あまり書きつづけていますが、
この本に書いてあったことがぴたりと当てはまり、
生理前の憂鬱(脾臓タイプなので)を簡単なマッサージで見事やっつけられました。

こころとからだの関係、頭の片隅にでも入れておくと、生きるのが楽になるんじゃない
かな。

次は、こころとからだと たべもの との関係が知りたいです、寺門先生!

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娘から見る母の生きかた

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絵本作家ターシャの長女であるベサニーの、母の思い出が語られる。
へそ曲がりな私には、ほめごろしか?といぶかしく見えるほど、母を絶賛。母をほめな
がら、子ども達にとっては決していい母ではなかったと考えられるような出来事や、
日々の生活を描いている。

ターシャの生きかたは、私の母のあこがれる生きかたでもある。
私の母へのねじれた思いが重なって、そのように読めてしまったのかもしれない。
しかし母と娘には葛藤がつきものではないか。

働き者の遊び方にはなんとも感心した。
何事にも気合の入れようが違う。
どうやったらできるのかわからないような手の込んだ切込みの入ったバレンタイン
カード、どれだけ長い時間気を張り詰めて丁寧に描いたのか知れないイースターの卵飾り。
布を織り、籠を編み、人形を作る。それは全て玄人はだし。

ターシャのいわば仕事仲間であるトーバ・マーティンの書いた『暖炉の火のそばで 
ターシャ・テューダー手作りの世界』(食野雅子訳)と内容的に重なる部分もあるが、
娘ならではの視線があると思った。

怠け者の私には遠い世界であるし、もっと怠け者の我が母にはもっと遠い世界だが、
この憧れの世界を母がどのように実現していくのか。
興味深く見守ろうと思いつつ読んだ。

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