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先月(2017年8月)

吾木 香(著者)さんのレビュー一覧

投稿者:吾木 香(著者)

1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本飛ぶ男

2002/04/18 18:43

「飛ぶ」自由と「落ちる」エクスタシー

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 こんにちは。吾木香です。このたびは『飛ぶ男』のご購入を検討くださり、ありがとうございます。
 この小説の主人公、不破は経済研究所に勤務する二十九才の真面目で穏やかな男性です。
 しかし不破には注意深く隠している裏の顔があって、理不尽でエゴイスティックな執着を自分に向ける松浦と十年以上も体だけの関係を続けています。松浦に飼い慣らされ、怠惰な安心感を得るようになってさえいる不破は、後輩の加賀見の不器用だけれど誠実な生き方に惹かれながらも、自分の秘密を守ることにのみ汲々としてしまいます。
 そこにあらわれたのが清掃バイトの少年、千尋で、高校陸上でハイジャンプの選手として活躍していた不破を自由に美しく「飛ぶ男」として慕ってきます。彼の一途で純粋な思慕にふさわしい自分であろうとして、不破はとうとう自分自身を見つめ直し、松浦との十年来の関係にピリオドを打とうと決心するのです。しかし、不破に異常な執着を抱く松浦は、そう簡単に不破を手放そうとはしませんし、また、不破自身の弱さからも、松浦と完全に切れることが難しくなっています。
 「飛ぶ」自由と「落ちる」官能との間で揺れる人物である不破の表裏の顔を、明暗緩急をつけて書き分け、大人のずるさを身につけてしまった主人公が少年の目を借りてもういちど自分を真剣に見つめ直す姿を描き出したいと思いました。
 お読みくださるかたが、ハラハラドキドキしたりちょっとあたたかな気持ちになったりして、いつもとはちがう時間を過ごしていただけたら、と願っております。
 どうぞお手にとってくださり、ご感想などお聞かせいただけましたらさいわいに存じます。

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