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先月(2017年6月)

左門新さんのレビュー一覧

投稿者:左門新

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著者による本の紹介

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 この本は中学生から熟年の男女向けに書かれたポピュラーサイエンス分野のエッセイで、男と女のからだの違いを医師がダーウィン進化論から説明を試みたものである。

 男と女の違いについて書かれた本はこれまでにも少なくない。解剖とか、性、日常生活、思考パターン、行動などなど。霊長類との対比による進化論、遺伝子絡みの説明、心理学からの解説などがあるが、意外と医者から見たものは少なかった。現役医師の書いたものだけに、これまでのものと違って男女の医学的な違いの説明は丁寧で精確である。

 男女の腕時計のはめ方の違いから始まり、胸毛、脇毛処理、オヤジ臭、大きな胸とお尻、女の武器とされる涙、ニューハーフの声、音楽鑑賞めぐる夫婦の諍い、浮気を見破る女の嗅覚など、日常生活で観察される男女の違いについてまず医学的根拠が示され、その男女差が進化による結果であると説明する。男にも子宮がある、女にも前立腺があると刺激的な蘊蓄を傾ける。サルと人間の出産の違いが示す文化による進化、腹上死に隠れる心臓病の進化、最後に人は今も進化している証拠として糖尿病の進化論で締めくくっている。

 きれいな装丁によって隠されてしまった感があるが、実はマジメな手応えのある読み物としてまた教養書として、じっくり読んでみる価値はある。一方、思わずへえーと唸ってしまう下世話な話題提供にも事欠かない。この点で、イラストが解剖に忠実で図からは医学関連書と見間違えるが、一般向け軽妙エッセー本といえる。

 一番面白いはずの進化論的説明がやや淡泊で食い足りないとも言えるが、まえがきにも述べられているように、人の進化論には推測に過ぎない点も多々あり、なぜに対する読者それぞれの仮説を各自提案し、わいわいがやがやとああでもない、こうでもないと私論を自由に展開するのが痛快でもあり賢明と、著者自身は勧める。

 一読オススメではなく、データ満載なので何度でも読めるのがお得でもある。

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