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たむさんのレビュー一覧

投稿者:たむ

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紙の本それゆけ、ジーヴス

2005/11/29 09:56

ジーヴスの活躍が十通りも読める短編集。でも最後の短篇を読むと、しょーじきバーティが可哀相。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 国書刊行会〈ウッドハウス・コレクション〉第三回配本にて最終回配本。のはずだったのだけれど、好評につき続刊決定だとか。『ウースター家の掟』と『でかした、ジーヴス!』が出るそうです!。
 同じジーヴスものとは言っても、これまでの三冊+文藝春秋版『ジーヴズの事件簿』を読んだ限りでは、短篇と長篇では少し様子が違うようです。短篇ではジーヴスが快刀乱麻の切れ味を遺憾なく発揮し、長篇ではバーティが古今無双のまぬけっぷりを存分に発揮します。というのも、ジーヴスは名探偵であるからして、ジーヴスが活躍すれば問題は即解決、物語もおしまい、と相成る次第。長篇を持たすためには、ジーヴスには少々ひっこんでいただき、バーティやお友達に大活躍してもらわなければならないわけです。
 さて本書は純粋な短篇集。十の短篇が収められております。バーティも好きだけどジーヴスの方がもっと好き!という方には何よりもおすすめでしょう。
 とりわけ第十話「バーティー考えを改める」はジーヴスによる一人称。この話のジーヴスは賢いというよりも、まさしく悪魔的な頭脳の持ち主。そんな脳みその楽屋裏をかいま見ることができました。
 もちろんジーヴスの活躍する短篇だからといって、バーティたちがおとなしくしているわけではなく(おとなしくしていたら事件自体が起きませんし)、ビンゴ、サー・ロデリック・グロソップ、アガサ伯母さん、ダリア叔母さんといったお馴染みの面々をはじめとした騒ぎの種が思う存分やらかしてくれます。
 とある短篇でジーヴスの助けを借りずに自分のアイデアを実行に移したバーティは、見ず知らずの子どもを引き受ける羽目になってしまいます。
 これはそんなバーティが子どもの両親を探す一幕。
 僕は誓って言うが、子供を連れて辺りをさまよいはじめるまで、息子を両親の許に返してやるということがこれほど困難な仕事だとは思ってもみなかった。誘拐犯がどうして捕まるものか、僕には謎である。(中略)この子供に対する関心の欠如からして、こいつは自分だけのコテージに一人きりで暮らしているのではなかろうかと思えてきたくらいだ。
 全編がこんな失敗と事件の繰り返し。こうでなくてはジーヴスも腕のふるい甲斐がないというものです。

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