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塔ノ上さんのレビュー一覧

投稿者:塔ノ上

54 件中 1 件~ 15 件を表示

やかまし村の子どもたち

2002/07/17 00:05

小さな村の日々

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

アストリッド・リンドグレーンと言えば『長くつ下のピッピ』や、最近では『ロッタちゃんのひっこし』などが有名だが、このやかまし村シリーズも長く読まれてきたシリーズのひとつである。四軒の家しかない、本当に小さな村の、六人の子ども達の毎日を綴ったもので、ピッピのように突拍子もない女の子が登場したり、空想の世界が展開するわけではない。田舎村に暮らす子ども達の日常が、リーサという少女の眼を通して、淡々と描かれているだけだ。そのぶん、日々の些細な喜びや、発見など、子どもの頃に感じた世界の素晴らしさが、しみじみと伝わってくる。子どものために書かれたこのような質の良い物語を、大人になって手にとると、忘れていた子どもの頃の喜びがよみがえるようで、本当に楽しい。

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心の力

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 杜王町という、ひとつの町で、個性的なスタンド使いたちの闘いが繰り広げられる第4部が始まる巻である。主人公東方仗助と、空条承太郎の出会いから、一見穏やかな町に、様々な事件が巻き起こってゆく。個人的に、物語の語り部である、平凡な高校生広瀬康一の、少年らしい正義感と、思いがけない精神力に、第4部の物語の核心があるように思えた。
 後半にかけての、殺人鬼吉良との攻防、殺人犯である吉良の苦悩まで、こちらをひきこませる丁寧な心理描写は、まさに極上のサスペンスである。

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紙の本ふたりはともだち

2002/05/20 13:11

ゆったりと流れる時間

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

しっかり者のかえるくんと、少しせっかちで、なまけ者のがまくんの友情を描いた作品。淡くどこか懐かしい色彩のイラストが、気持ちを和ませてくれる。ふたりの友情は、一般にいわれるような友情とは異なり、理屈っぽい恩着せがましさもなく、只、お互いを思いやる姿が、自然に存在している。全体を通して、ゆったりと流れる時間のなかで、かえるくんとがまくんの、喜びや憂鬱の日々が、淡々と、優しく過ぎてゆく。

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紙の本今昔続百鬼−雲 冒険小説

2002/07/29 10:20

絵解きのおもしろさ

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新しいキャラクター「妖怪研究家・多々良勝五郎センセイ」の登場である。これまで妖怪シリーズで、多くの魅力的な人物を登場させてきた京極夏彦であるが、今回の多々良センセイのキャラクターは、明確に誰かを彷彿とさせるものだから、思わず笑いがこみあげてくる。鳥山石燕の『画図百鬼夜行』の妖怪図を中心に、四つの物語が展開する。どの話にも、多々良勝五郎の、本筋と無関係な猛進ぶりが異様におもしろい。こういう周囲の事情を汲まない、勝手な人物は、実際に側にいればはなはだ迷惑だけれど、傍で見ているぶんには何故こんなにおもしろいのだろうか。『画図百鬼夜行』の絵解きも奥深いが、京極夏彦の描く人物もかなり、興味深い。妖怪シリーズには欠かせないあの人の登場も、ファンにとっては嬉しい。次作の発表が楽しみだ。

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紙の本夢にも思わない

2002/07/23 11:43

大人になること

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東京の下町で起きた、殺人事件。中学生である僕の視点で、事件の真相が明らかになってゆく。親友の島崎への、憧れと嫉妬と友情、初めての恋愛などを絡めて、物語は進行する。ジュブナイルとしても、上等の作品だと思う。ジュブナイルとしては、扱っている内容がハードだと思う人もいるだろうが、これぐらいの現実は、そこらへんにごろごろ転がっている。そして、物語のラストで語られる、夢にも思わない真実。子どもだからといって、現実は容赦しない。むしろ、容赦のない現実に出会って、彼らは大人になってゆくのだろう。

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紙の本ロッタちゃんのひっこし 改訂

2002/07/13 14:57

こどものこころ

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スウェーデンの人気童話作家リンドグレーンの、ほんとうに幼い子供達に向けて書かれたロッタちゃんシリーズのひとつ。このロッタちゃんシリーズを映画化したものが、日本でも数年前「ロッタちゃんはじめてのおつかい」というタイトルで公開され、話題になったので、ロッタという名を耳にしたことがある人も多いだろう。
読んでまず、驚くのは、子供のこころの動きが、丁寧にしっかりと描かれていることだ。いい子でもなければ、悪い子でもなく、ちょっと意地っ張りなロッタちゃんが、こんなにも愛くるしいのは、この丁寧な描写があるからだろう。もうひとつ、ロッタちゃんを取り囲む大人たち、お母さんやお隣にすむベルイさんなどがロッタちゃんに向かい合うときの、おおらかさや、優しい厳しさにも注目したい。子供が読めば、ロッタちゃんの痛快さが面白く、大人が読めば、ロッタちゃんの可愛さと、大人たちの冷静な優しさに、はっとさせられるに違いない。

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ピッピ船にのる

2002/06/11 11:30

とどまることのない夢

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『ながくつしたのピッピ』の二作目である。スウェーデンの小さな町のごたごた荘に、ピッピはまだ一人で住んでいる。手紙を書いたり、買い物をしたり、夢のような日々が続くなか、とうとうピッピのお父さんが帰ってくる。ピッピに負けず劣らず怪力で、破天荒な性格のお父さんとともに、また大騒ぎをして楽しむピッピと町の子供たちの姿が、生き生きと描かれていて、こっちの心までそわそわしてしまう。自分のこどもに読み聞かせた物語から、このピッピシリーズは生まれたそうだが、こどもの夢の世界を、これほど知り尽くしているリンドグレーンは、一体どんな母親だったのだろうか。
それにしても、ピッピは相変わらず、ピッピである。読んでいて、そのことが何よりも嬉しかった。

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誇り高きギャング達

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第4部のラストから、第五部は、がらりと舞台を変えて、イタリアを舞台に始まる。主人公ジョルノ・ジョバーナは、悲惨な幼少期に、たった一人のギャングによって心を救われた経験から、ギャング・スターになることが夢の少年である。入団テストに合格し、マフィア組織『パッショーネ』の一員になったジョルノは、顔も知らぬボスの指令で、命がけの冒険へ旅立つ。彼には、五人のギャング仲間がいるが、それぞれが、様々な事情をもち、社会からはじきだされ、ギャングになることで、居場所を得た者ばかりである。いわば、世の中から見放された彼らだが、ギャングとしての誇りを決して見失わない。ゆえに彼らの闘いは、時折、非情であり、切ない。彼らそれぞれのスタンドの個性もかなり強烈である。

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受け継がれるジョースターの血

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奇才・荒木飛呂彦の『ジョジョシリーズ』第六部。今回の舞台は刑務所。主人公、空条承太郎の娘、徐倫はこのシリーズの初の女性主人公である。当初、愛情に飢えた、浅はかで、平凡な19歳の少女徐倫が、無実の罪で収監された刑務所で、ふりかかる不条理な困難に向かい合ううちに、人間として、戦士として成長していく。ジョースターの血に目覚めた19歳の少女、そのタフさ、優しさに、性別をこえて、読者は魅了されるだろう。                                                              

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紙の本まほうの夏

2002/07/27 12:33

思い出のなかの夏休み

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都会暮らしの兄弟ケイとユイが、退屈していた夏休み、一通の葉書から田舎に暮らす叔父のもとを訪ねることになる。やってきた田舎町の子ども達と一緒になって、虫とり、川遊び、海水浴、電車にのってのおつかいや、魚釣り、楽しい夕餉の場面など、なんだか懐かしい光景がたくさん。今では、こんな贅沢な夏休みを過ごした記憶を持つ人は少ないだろう。私もこんなふうな特別な夏休みを過ごした覚えはない。けれど、どこか懐かしいのは何故だろう? そんな不思議な気持ちにさせられた一冊だった。

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なかよし、ということ

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まず、作者ホリー・ホビーのイラストの楽しさにひきつけられる。2匹の子豚たちのいきいきとした表情と、のびのびとした動き。細かな部分まで、きっちり計算されて描かれたイラストのひとつひとつに思わず感嘆してしまう。旅に出たトゥートと、家に残ったパドル。性格の違う二人の、それぞれの12ヶ月の物語。旅先から送られてくるトゥートの葉書から、離れていてもパドルを思う気持ちが伝わってくる。心のどこかで、お互いのことを思いながら、けれど、それぞれの暮らしを楽しむことを忘れない二人の友情に、なんだかじんとしてしまった。友達って何? パートナーって何? という難しい問いに答える絵本。

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忘れかけていた日々の喜び

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13年と5ヶ月と2日、ともに暮らした猫のサバが亡くなり、その喪失感の最中に訪れた新しい猫グーグーとの暮らしを描いたコミックエッセイ。怪我を負って、捨てられていた迷い猫のビーも加わって、新しい毎日が始まる。そこには、淡々と流れる日常のなかの、発見、感慨、幸福、など様々な喜びが満ちている。もういないサバへの思い、同じ猫でもまったく違う性格のグーグーへの戸惑いなど、猫好きな人も、猫が苦手な人にも読んで欲しい。これは、単なるペットとの生活を綴ったものでなく、誰かとともに暮らすということ、そこにある難しさや幸福を思索した本だと思う。

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紙の本Café吉祥寺で 1

2002/07/23 11:22

キャラクターの強味

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タイトルどおり、吉祥寺にあるカフェが物語の舞台である。5人のウェイターと一匹の猫、店をとりしきるマスターが主人公。5人のウェイター、彼らは全員美形だが、一筋縄ではいかない個性の持ち主ばかり。少々あくの強い性格である彼らが、巻き起こす騒動は、ときに突拍子もなく、ときにただひたすら間抜けである。もとはラジオドラマからスタートした作品だと聞いているが、CDドラマ、コミックスとその世界を広げ、長く人気を保っている。おそらく、主要キャラクターの、たんにカッコイイだけではない少し毒のある言動が、女の子達をひきつけるのだろう。

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紙の本ステップファザー・ステップ

2002/07/16 23:43

魅力的な登場人物

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人事不省の怪我を負った泥棒が、奇妙な双子に救出されるところから、物語は始まる。良い小説は、冒頭の数行で読者の心を掴むといわれているが、この作品はその良い模範のようなもので、出だしからすでに読者の興味をひきつけ、ラストまで離さない。ストーリーテラーとしての宮部みゆきの力量を思い知らされる作品である。泥棒を生業とする主人公と、その斡旋を行う親父、そしてなぞめいた双子の兄弟など、登場人物はどれも一風変わった人物ばかり。とくに、中学生である双子の兄弟は、奇妙な魅力にあふれている。トリックもさることながら、これらの登場人物達も、この作品の面白さを引き立てている。七つの短編からなる連作集。

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紙の本ぼくのおじさん

2002/07/13 15:12

おじさんとの優しい日々

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船旅で両親を亡くし、ひとりぼっちになったぞうのぼくのもとに、突然おじさんが現われる。おじさんの家で始まった二人の暮らしを綴った絵本。アーノルドの描くイラストの、瞳の優しさがいい。突然現われたおじさんを前にした、ぼくの心細げな表情や、汽車のなかで、ぼくを気遣うおじさんの優しさが、静かに伝わってくる。ラストの「おじさん ドアを しめる」は少し切ない。始まりから終わりまで、とても静かな優しさに満ちた物語で、忙しく過ぎてゆく日々に、ほっと一息つきたいときに、もう一度この絵本を手にしたいと思う。

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