サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. いくみっくさんのレビュー一覧

いくみっくさんのレビュー一覧

投稿者:いくみっく

5 件中 1 件~ 5 件を表示

汚れた世界を生きるということ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

おとぎ話には純潔なヒーロー、ヒロインがいる。
いなくては困る。
映画のナウシカはまさにそういった存在かもしれない。
映画の中でも荒いだり、弱さを見せたりはする。
しかし映画の中で成長したナウシカは、伝説の強さをもってして、世に平和をもたらす。

しかしこれがコミックの方では二巻の終りである。
強さを、賢さをもってしまったがために
苦悩するナウシカ。
それでも彼女はこの世の全ての謎を見届けるため進んでいく。

この作品を読むと、映画でのナウシカの苦悩はほんの序曲にすぎないということがわかるだろう。
人間はヒーローやヒロインに近づくほどに
自分の小ささを確認しなければいけないのかもしれない。
人間の理想は正しいわけではない。
人間の願いはエゴにすぎないかもしれない。
しかし、それを見据えた上で汚れた世界を生きることが
人間に与えられた苦悩でもあり喜びでもあることを
この作品は教えてくれる。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

コネコマンガ

2002/05/21 14:00

よだれものの一冊

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私は猫好きなので、猫の写真集なぞ見ているとよだれものである。
しかしこれは普通の写真集ではない。
1ポーズではごく普通の写真なのに、それを連続しあたり組み合わせたりして
まんがを作り上げているという構成。
ネコマンガもよかったのだが、コネコと聞いては黙っているわけにいかず即購入。
まさによだれだらだらの一冊。

コネコが、かわいいポーズをとっているだけの写真集では
不満のあなたにぜひ読んでいただきたい一冊です。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本沈黙 新装版

2002/05/10 17:59

「信じる」ことの本質

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

カーペンターズの「青春の輝き」という歌をご存知だろうか。
その歌はこんな出だしである。
「私が今ままでしてきたことのなかで信じ続けることが一番難しかった」(センスのない訳で申し訳ない)
そうだろうか? 私は思った。だって、信じることなんて自分から起こる自然な行為でしょ〜?と。

本書は島原の乱が鎮圧されて、キリシタン禁制の厳しい日本において
日本人信徒たちのために生きたポルトガル司祭ロドリゴの話である。
ここまで読んでみなさんは全てを想像できた、と思うかもしれない。
拷問に次ぐ拷問。肉体の拷問だけではなく、精神の拷問。
その先に「転ぶ」か「転ばない」かのラストが描かれているだけ、そう思うかもしれない。
私は実際そう思っていた。
読んでいる間はずっと、ロドリゴが選ぶ最後だけが気になった。

しかし本書を読んで「信じる」ことには
いくつものやり方があることを教えられた。
信じられなければ「転ぶ」、信じられれば「転ばない」の二択ではない。
その中でロドリゴは、間違いなく自分を一番苦しめる方法をとった。
信じ続けたロドリゴは自分を失ってでもなお信じ続ける。
自分を失くす。
みなさんは想像できるだろうか。
壮絶な「信じ方」には絶句する。

ロドリゴと私達は、時代も観念も全く違ったところに生きている。
しかしそうやって本書を切り離さないでほしい。
ロドリゴを通して「信じる」ことについて考えることはできる。
カーペンターズが歌うように、「信じる」ことは一番難しいことだと思うようになった。
エゴが「信じる」ことを邪魔する。エゴを捨てる。
しかし「信じる」こと自体がまたエゴになる。
人間の性ゆえの堂々巡り。
正しいこととはなんだろう。
正しいことは自分で決めるしかないという現実に涙が止まらなかった。

「信じる」ことの壮絶な終着点を見たとき
例え宗教観がなくても、毎日をだらだらと生きていても
「信じる」ことの本質にある自己の姿は見えてくるだろうと思う。
現代において、一つを信じ続けることをベースに生きている人は少ないと思う。
それだけ今、社会は多様化している。
また自分においてさえ寛容で柔軟な人間が増えている。
本書はそんな人たちに「信じる」ことの本質を垣間見せてくれるだろう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本できればムカつかずに生きたい

2002/05/10 15:12

思春期と成人期を同化する為のバイブル

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私は楽に生きることは罪だと思ってきたように思う。
なぜなのかはわからない。特に10代前半の頃は、病的にそう思っていた。
合理的に生きる大人を見ては憎んでいた。
生きていくことは、幼い自分を裏切っていくことだと思っていた。
年齢を重ねるにつれ、それを自然だと思うようになる。
10代の感傷は捨てるより他ないと思っていた。それが悲しかった。
そして今私は22歳で、この本を読むまで10代の頃のそんな感情を忘れていた。

田口ランディは「思春期の宿題」を何年もかけて解き明かしている。
冒頭でランディ氏は自分の17歳の頃について
「さすがにこれならわかる、自分の事だから」と書いている。
当たり前に書かれているけれど、17歳のことを明確に書ける人は少ないと思う。
多くの人間は「思春期の宿題」を忘れている。
忘れながら今を生きている。
私も本書を読むまで忘れていた。

本書は「あきらめなくていいんだよ」ということを教えてくれた。
現代に起こる犯罪や現象についての考察においても
ランディ氏の思春期の思想は息づいている。
思春期の思想というのはかなりやっかいなものである。
それを社会的に帰化するには成人期の思想が必要である。
互いを融合させなければ社会的に本来の自分を生きられない。
それが可能だということを教えてくれた。
何年かかっても、思春期の宿題を解いていこう。
読後は晴れ晴れとした気分になった。

この本を読む前にはぜひ自分の思春期の宿題はなんだったのかを思い出してから読んでほしい。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

少女まんがにおけるリアルへの挑戦

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

まだ連載中なのに書評を書くのは非常にためらわれたのだが
一緒に2巻を待つ仲間を作りたくて思わず書く。

初期のいくえみ綾作品と読み比べると、この作品は非常にリアルである。
とくに「POPS」あたりと比べると。
主人公は、そこらへんにいる女の子である。
必要とされていない実感の中を、認められたいという切実な願いを心に、
それに反して現実的な目標のない自分をもてあましながら、ぐるぐる歩いているような物語だ。
ここまで読んでいただいておわかりだろうが
上記の説明にあてはまる人間は今の日本におそろしいほどいる。
存在だけがリアルなのではない。
セリフにしても起こることにしても
「こんなのねーよ!」って部分は一つもない(今のところは)。
そこら辺にいるからこそのリアルなのだが、ふつう少女まんがとしては薄っぺらになってしまったりする。
しかしそこはいくえみ綾の敏腕ぶりで、うまく物語を進めてくれる。
キーポイントになっていくのであろうものがはっきり見えているので
物語にぐいぐいひきこまれていく。

書評に希望を書くのも変な話だが
私はこのリアルを絶賛しているのではない。
リアルなんぞを知りたいのではない。
リアルに描ききるだけで終らせないでほしい。
リアルと夢の駆け引きをいかにもりこんでくれるか楽しみなのだ。

終着点がわからないので、テーマ云々には触れないことにするが、
少女まんがの夢物語を愛しきれない人にはぜひ読んで欲しい。
また少女まんがのリアルなんて大したもんじゃないだろうと思っている人にはぜひ読んで欲しい。
そして2巻発売を一緒に待とう!

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

5 件中 1 件~ 5 件を表示